IsolatedMemoryObjects パラメータには、他のアプリケーションやシステム オブジェクトから隔離する共有メモリ オブジェクトがリストされます。
CreateFileMapping および OpenFileMapping Windows 機能を使用するアプリケーションでは、共有メモリ オブジェクトが作成されます。メモリ オブジェクトを隔離しないと、これらのオブジェクトを共有している仮想アプリケーションとネイティブ アプリケーション間で競合が発生する可能性があります。
たとえば、アプリケーションの 2 つのバージョンがあり、ネイティブ環境に 1 つのバージョン、仮想環境に 1 つのバージョンが含まれているとします。これらのアプリケーション バージョンが同じメモリ オブジェクト内の情報を使用すると、アプリケーションが互いに干渉して失敗することがあります。共有メモリ オブジェクトを隔離して、仮想アプリケーションとシステム オブジェクトが相互に検出できないようにすることができます。
このパラメータは Package.ini ファイルには表示されませんが、パラメータを追加することができます。
ThinApp が設定する初期値では、ネイティブ バージョンの Internet Explorer が仮想環境で使用するメモリ オブジェクトが隔離されます。この値により、explorer.exe および iexplore.exe ユーティリティがサンドボックス ファイルをマッピングするときの競合が回避されます。
IsolatedMemoryObjects パラメータを使用して、追加の名前付き共有メモリ オブジェクトを隔離し、同じサンドボックスを使用して他の仮想アプリケーションにのみオブジェクトが表示されるようにすることができます。
IsolatedMemoryObjects パラメータは、セミコロン (;
) 区切りのエントリのリストを受け入れます。
このセクションでは、以下のパラメータについて説明します。
メモリ オブジェクトの隔離
IsolatedMemoryObjects パラメータを変更して、My Shared Object
名と、名前に outlook
を含んでいるあらゆるメモリ オブジェクトを隔離することができます。
[BuildOptions] IsolatedMemoryObjects=*outlook*;My Shared Object