IsolatedSynchronizationObjects パラメータには、他のアプリケーションから隔離する同期オブジェクトがリストされます。

同期オブジェクトは、アプリケーション間のアクションを調整します。次の Windows 同期オブジェクトが、アプリケーション エラーのログに表示されることがあります。

  • OpenMutex
  • CreateMutex
  • OpenSemaphore
  • CreateSemaphore
  • OpenEvent
  • CreateEvent

これらのオブジェクトがログ ファイルに表示されている場合は、ネイティブ アプリケーションが作成する同期オブジェクトとの競合を回避するために、仮想環境内のオブジェクトを隔離します。

同期オブジェクトは、同一の仮想名前空間で実行されていないアプリケーションから分離できます。2 つのアプリケーションが同じサンドボックス パスを共有している場合、アプリケーションは隔離された同期オブジェクトに対して同じ名前空間を使用します。2 つのアプリケーションのサンドボックス名が同じで、サンドボックス パスが異なる場合、アプリケーションは別個の名前空間を使用します。

IsolatedSynchronizationObjects パラメータは Package.ini ファイルには表示されませんが、パラメータを追加することができます。ThinApp が設定する初期値では、同期オブジェクトが他のアプリケーションからアクセスできます。異なるサンドボックスを持つ仮想アプリケーションは、同期オブジェクトを検出できます。

IsolatedSynchronizationObjects パラメータは、セミコロン (;) 区切りのエントリのリストを受け入れます。

同期オブジェクトの隔離

IsolatedSynchronizationObjects パラメータを変更して、My Shared Object という名前の同期オブジェクトと、名前に outlook を含んでいる同期オブジェクトを隔離することができます。

[BuildOptions]
IsolatedSynchronizationObjects=*outlook*;My Shared Object