CachePath パラメータは、フォント ファイルおよびスタブ実行可能ファイルのための、展開システムのパスをキャッシュ ディレクトリに設定します。
フォント ファイルおよびスタブ実行可能ファイルは頻繁に使用されるため、ThinApp はキャッシュ内のファイルを迅速に抽出し、物理ディスクに配置する必要があります。
ユーザーがキャッシュを削除した場合に、ThinApp はキャッシュを再構築できます。
THINSTALL_CACHE_DIR 環境変数を使用して、ランタイム時に CachePath パラメータをオーバーライドすることができます。THINSTALL_CACHE_DIR 環境変数または CachePath パラメータを設定しない場合、ThinApp は SandboxPath パラメータに基づいて CachePath パラメータの初期値を設定します。値は次のルールに従って設定されます。
- SandboxPath パラメータが Package.ini ファイル内に存在し、相対パスを使用している場合、CachePath パラメータはサンドボックス パスを使用し、キャッシュをサンドボックスと同じディレクトリ レベルに格納します。
- SandboxPath パラメータが Package.ini ファイル内に存在し、絶対パスを使用している場合、または SandboxPath パラメータが Package.ini ファイルに存在しない場合、CachePath パラメータでは %Local AppData%\Thinstall\Cache の場所が使用されます。これにより、ユーザーがサンドボックスを移動させる場所に関係なく、キャッシュ ディレクトリがローカル マシン上に配置されます。ThinApp は、キャッシュ内に Stubs ディレクトリを作成します。
絶対パスの設定
CachePath パラメータを変更して絶対パスを使用できます。
CachePath=C:\VirtCache
相対パスの設定
アプリケーションの実行可能ファイルがあるディレクトリへの相対的なパスとして ThinApp が検出する相対パスを設定できます。パッケージが C:\VirtApps にあり、CachePath パラメータに Cache の値が指定されている場合、キャッシュ ディレクトリは C:\VirtApps\Cache になります。
CachePath=Cache
キャッシュとサンドボックスを同じディレクトリ レベルで設定
USB デバイスを使用している場合にサンドボックスを USB デバイスに移動する際、ローカル マシンへの干渉を避けるためにキャッシュを USB デバイスに移動することがあります。この場合、キャッシュとサンドボックスは同じディレクトリ レベルに存在します。
CachePath=<sandbox_path>