構成ファイルの VirtualMachineN セクションには、変換プロセスで使用される Windows ベースの仮想マシンのリストが含まれています。
含める仮想マシンごとに VirtualMachineX セクションを作成し、それらのパラメータを指定します。X は 1 で、後続の仮想マシンのセクションには連続した番号が付けられます。
[VirtualMachineN] パラメータは必須です。
VmxPath
仮想マシンの構成パスを指定します。
ESX Server または vCenter Server の場合は、次のように vSphere Client を使用して仮想マシンの構成ファイルのパスを特定できます。
- 仮想マシンを右クリックし、[設定の編集 (Edit Settings)] を選択します。
- [オプション (Options)] タブをクリックし、[仮想マシンの構成ファイル (Virtual Machine Configuration File)] フィールドから文字列をコピーします。
- この文字列は、仮想マシンの構成ファイルのパスとして使用します。
Workstation の場合は、VMX 構成ファイルが配置されているホスト上のファイル パス全体を指定します。たとえば、C:\MyVMs\Windows XP\Windows XP.vmx とします。パスにスペースが含まれている場合でも、パスは引用符で囲まないでください。
UserName
仮想マシンのゲスト OS の有効なユーザー名。ユーザーは、仮想マシンのゲスト OS に対して管理者権限を持っている必要があります。
ユーザー名を指定するときに、UPN 形式を使用することができます。たとえば、[email protected] です。
Password or PasswordBase64
仮想マシンのゲスト OS の有効なパスワード。パスワードを指定するときには、次のオプションを使用できます。
- クリア テキストを入力できます。
- PasswordBase64 パラメータに base64 でエンコードされたパスワードを指定できます。
エンコードされたパスワードを指定してもセキュリティは強化されません。実際の INI ファイルを保護する必要があります。
すべてのパスワードは同じ方法で処理されます。
Password 設定が使用されていない場合、ゲストのパスワードは空白として受け取られます。ほとんどの Windows 仮想マシンでは、空のパスワードを使用した自動化はサポートされていないため、ゲスト パスワードを指定する必要があります。
PasswordPrompt
パスワードの入力をユーザーに求めるプロンプトを表示するよう指定します。
仮想マシンのパスワードを構成ファイルに保存しない場合は、値を true として指定します。true に設定すると、構成ファイルでパスワードが指定されている場合でも、プロンプトが常に表示されます。
ESX Server ベースの環境のパスワード
これは、ESX Server ベースの環境の例です。パスワードが指定されており、PasswordPrompt が false に設定されているため、ユーザーにはパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されません。
[VirtualMachine1] VmxPath=[Storage] WinXP_Converter/WinXP_Converter.vmx UserName=administrator Password=secret PasswordPrompt=false
VMware Workstation ベースの仮想マシンのパスワード
これは、VMware Workstation ベースの仮想マシンの例です。仮想マシン 1 では、PasswordPrompt が true に設定されています。パスワードが構成で指定されている場合でも、ユーザーにはパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
[VirtualMachine1] VmxPath=C:\MyVMs\Windows XP\Windows XP.vmx UserName=administrator Password=secret PasswordPrompt=true [VirtualMachine2] VmxPath=C:\MyVMs\Windows 7\Windows 7.vmx [email protected] Password= PasswordPrompt=true