構成ファイルの AppSettings:AppName セクションには、アプリケーションに固有の設定を追加するために使用するパラメータが含まれています。

AppName は、アプリケーション インストーラを含むサブディレクトリの実際の名前です。これらのパラメータは、各 AppSettings セクションに追加できます。ほとんどの状況で、このセクションを構成する必要はありません。

InstallationCommand

ThinApp Converter がどのようにアプリケーション インストーラを起動するかを指定します。値がない場合、ThinApp Converter は アプリケーションのインストール プロセスを検出するための ThinApp Converter のロジックに記載されているロジックを使用して、インストール コマンドを 1 つ選択することを試みます。

PackageIniOverrideFile

Package.ini は、単一のアプリケーション インストーラに適用されるファイルをオーバーライドします。このパラメータに値を指定すると、グローバル オーバーライド ファイルが最初に処理され、その次にこのアプリケーション固有のオーバーライド ファイルが処理されます。

ファイル パスは、アプリケーション インストーラのサブディレクトリに対して相対的です。このセクションの下部にある例を使用して PackageIniOverrideFile=override.ini を指定すると、ThinApp Converter は \\AppInstallerServer\AppInstaller\Adobe でファイルを見つけようとします。事前定義された変数を使用して、より明示的な値を指定できます。詳細については、31 ページの事前定義された環境変数を参照してください。

ProjectPostProcessingCommand

特定のアプリケーションに対するプロジェクトの後処理コマンドを指定します。

このパラメータに値を指定すると、グローバル オーバーライド ファイルが最初に処理され、その次にこのアプリケーション固有の後処理コマンドが実行されます。

後処理におけるアプリケーション固有のオーバーライドの適用

この例では、後処理中にアプリケーション固有のオーバーライドを適用する方法を示しています。

[AppSettings:Adobe]
InstallationCommand=AdbeRdr920_en_US.exe /sAll
PackageIniOverrideFile=override.ini
[AppSettings:TextPad]
InstallationCommand=silent_install.bat
ProjectPostProcessingCommand=%AppInstallerDir%\addscript.bat