ThinApp では、サンドボックスはビルド プロジェクトの構造とほぼ同じファイル構造で格納されます。ThinApp は、ハードコーディングされたパスではなく、%AppData% などのマクロ名をシェル フォルダの場所に使用します。
この構造により、新しい場所でアプリケーションを実行する場合でもサンドボックスを別のコンピュータに動的に移行できます。
サンドボックスには、以下のレジストリ ファイルが含まれています。
- Registry.rw.tvr
- アプリケーションで行われたすべてのレジストリの変更を格納します。
- Registry.rw.lck
- ネットワーク共有にあるレジストリが他のコンピュータで同時に使用されないようにします。
- Registry.rw.tvr.transact
- 実際のレジストリ ファイルにコミットされたかどうかにかかわらず、トランザクションが書き込まれた時点以降のすべてのトランザクションを含む、リアルタイムのキャッシュです。
- Registry.tlog
- 実際のレジストリ ログに書き込まれている期間中のすべてのトランザクションを含むトランザクション ログです。実際のレジストリ ログへの書き込みが成功したら、トランザクションはこのファイルから削除されます。
- Registry.tlog.cache
- 実際のレジストリ ファイルにまだコミットされていないすべてのトランザクションを含む、リアルタイムのキャッシュです。
これらのレジストリ ファイル以外にも、サンドボックスには %AppData%、%ProgramFilesDir%、%SystemRoot% などのディレクトリがあります。これらの各フォルダには、キャプチャされたアプリケーションの個々のフォルダに対する変更が格納されています。
以下のトピックで説明するように、特定の条件下でサンドボックス内のファイルに変更を加えることができます。