エントリ ポイントは、仮想環境へのショートカットとして機能し、仮想アプリケーションを起動する実行可能ファイルです。
選択可能なエントリ ポイントは、キャプチャしたアプリケーションがインストール時に作成する実行可能ファイルによって異なります。
たとえば、Microsoft Office をインストールする場合、Microsoft Office のインストール時にインストールされる Microsoft Word、Microsoft Excel、およびその他のアプリケーションのエントリ ポイントを選択できます。Firefox をインストールする場合、ユーザーがセーフ モードでアクセスする必要がある場合は、MozillaFirefox.exe と MozillaFireFox (SafeMode).exe を選択することができます。
セットアップ キャプチャ ウィザードの最後で実行されるビルド プロセス中に、ThinApp は、選択した各エントリポイントに対して 1 つの実行可能ファイルを生成します。アプリケーションを MSI ファイルとして展開する場合、または thinreg.exe ユーティリティを使用する場合、ユーザーのデスクトップで作成されたデスクトップおよび [スタート (Start)] メニューのショートカットは、これらのエントリ ポイントをポイントします。
トラブルシューティングのためのエントリ ポイント
ThinApp は、環境に対しトラブルシューティングを行うためのエントリ ポイントを提供します。
アプリケーションのデバッグには、次のエントリ ポイントが関与する可能性があります。
- cmd.exe:仮想ファイル システムを表示できる仮想コンテキストでコマンド プロンプトを起動します。
- regedit.exe:仮想レジストリを表示できる仮想コンテキストでレジストリ エディタを起動します。
- iexplore.exe:仮想化された ActiveX コントロールをテストできる仮想コンテキストで iexplore.exe を開始します。
エントリ ポイントは、ネイティブの実行可能ファイルを仮想コンテキストで開始します。エントリ ポイントは、cmd.exe、regedit.exe、または iexplore.exe の仮想パッケージを作成しません。
環境のデバッグまたはトラブルシューティングの必要性を予測できない場合は、後で Package.ini ファイルの Disabled パラメータを使用して、これらのエントリ ポイントを有効化することができます。