更新日:2017 年 6 月 21 日 VMware Tools | 2015 年 9 月 03 日 | ビルド 3000743 各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。 |
リリース ノートの概要
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。新機能
VMware Tools は、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを強化し、仮想マシンの管理を拡張するユーティリティ一式です。本リリースの新機能および機能拡張については、以下をお読みください。
- 共通のバージョン管理:インフラストラクチャが、VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージの正確なバージョンをレポートできるように変更されました。これらの変更はホストのサポートにより異なります。
- 共通のエージェント フレームワーク:共通のエージェント フレームワーク (CAF) は、ゲスト仮想マシン内のエージェントの安全かつ効率的な管理を簡素化するのに必要な基本サービスを提供します。
- Linuxでの休止スナップショットの機能拡張:休止スナップショット操作で堅牢性に関連する機能が拡張されました。vmtoolsd サービスは、ゲストの I/O が休止した際のログ メッセージのキャッシュ作成をサポートします。vmbackup プラグ インの機能拡張により、個別のスレッドを使用してゲスト オペレーティング システムを休止するので、ゲストで高負荷 I/O によりタイムアウトする問題が回避されます。
- 共有フォルダ:カーネル バージョン 4.0.0 以降の Linux ディストリビューションの場合、新しい FUSE ベースの共有フォルダ クライアントがあり、カーネル モード クライアントの代わりとして使用されます。
- ESXi の保守性:デフォルトの vmtoolsd のロギングは、Syslog またはイベント ビューアの代わりにファイルにダイレクトされます。Windows の VMwareToolboxCmd.exe およびLinux の vmware-toolbox-cmd の機能が強化され、vmtoolsd のロギング レベルが変更されました。
- GuestInfo の機能拡張:ゲストから 64 を超える IP アドレスをレポートするようプラグ インの機能が拡張されました。これらの機能拡張は、ホストのサポートにより異なります。
- TLS のサポート: VMware Tools 10.0.0 は、SSLv3、TLSv1、TLSv1.1、TLSv1.2 をサポートします。
- OpenSSL: OpenSSL がバージョン 1.0.1p にアップデートされています。
ご使用前の注意事項
ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ
旧バージョンの Horizon View Agent を使用しながら、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときの互換性に関する問題の解決方法や一般的なガイドラインについては、以下のナレッジベースの記事を参照してください。
ESXi 5.5 Update 3b 以降でホストされる Horizon View Agent 5.3.5 以前を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラックス クリーンが表示される(英語)
ESXi 5.5 Update 3b 以降でホストされる Horizon View Agent 6.0.x または 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される(英語)
ESXi 6.0 Update 1 以降でホストされる Horizon View Agent 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される(英語)
利用可能な言語
VMware Tools 10.0.0 は、次の言語で使用可能です。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- 簡体字中国語
- 繁体字中国語
互換性
VMware Tools 10.0.0 は、VMware vSphere ESXi 5.0 以降、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。
ゲスト OS のカスタマイズ サポート
ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス(英語)では、カスタマイズがサポートされるゲスト OS について、詳細に説明しています。
本リリースのインストールとアップグレード
VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。
VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。
VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。ほとんどの VMware 製品での VMware Tools のインストールに関する全般的な手順については、 「VMware Tools の全般的なインストール手順 (1014294)」または『VMware Tools のインストールおよび構成ガイド』を参照してください。
VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関するそれぞれの手順については、VMware ドキュメントページを参照してください。
製品サポートに関する注意事項
VMware Tools 10.0.0 は、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0、および今後リリースされる VMware vSphere(必要な機能が仮想デバイスでサポートされていること)で使用される場合に、Windows ゲストで DirectX 10.0 および OpenGL 3.3 をサポートします。
既知の問題
既知の問題は次のとおりです。
-
View デスクトップに接続しようとすると、黒い画面が表示される
VMware vSphere をバージョン 6.0 Update 1 にアップグレードし、View デスクトップで VMware Tools を最新バージョンにアップグレードし、古い View Agent をインストールすると、DriveLetter:\ProgramData\VMware\VDM\logs にある View Agent の PCOIP ログに、次のようなエラーが表示される場合があります。
LVL:0 RC:0 IMG_FRONTEND :Calling open display in Tera2 mode.
LVL:0 RC:0 IMG_FRONTEND :configure_displays: 1 display(s) initially reported!
LVL:2 RC:0 IMG_FRONTEND :configure_displays: (1) single display[0]: pos:(0, 0) w: 1024, h: 768, bpp: 32
LVL:0 RC:0 IMG_FRONTEND :configure_display[0]--* id: 48 mon_id: 0 pos: (0,0) w: 1024 h: 768
LVL:0 RC:0 IMG_FRONTEND :configure_display[0]--bpp: 32 --pitch: 4096 --map size: 1552 --fb size: 3145728
LVL:0 RC:0 IMG_FRONTEND :configure_display[0]--rot: 0 --pre-rot pitch: 4096 --frontend motion is enabled
LVL:0 RC:0 EXTERN :svga_devtap ==> second render failed: 0xc0000008
LVL:0 RC:0 EXTERN :svga_devtap ==> Error: screen dma failed
LVL:0 RC:0 IMG_FRONTEND :flip_frame_buffer: General flip error [1 results for 1 displays]: [4001, 0]
LVL:0 RC:-500 IMG_FRONTEND :open_displays(): Flip error in open display first flip. - Horizon View Agent バージョン 6.2 よりも前のバージョンを使用している場合は、VMware Tools 10.0.0 以降をインストールしない。
- Horizon View Agent 6.2 の最新バージョンをインストールする。View Agent 6.2 をインストールできない場合は、既存の View Agent と VMware Tools を削除し、View Agent に必要な古いバージョンの VMware Tools をインストールする。
-
VMware Tools を OS X 10.10 にインストールしようとすると失敗する
VMware Tools を OS X 10.10 にインストールしようとすると、失敗して次のようなメッセージが表示されます。 -
IPv6 アドレスのステータスが「unknown」と表示される
vim-cmd からの IPv6 アドレスのステータスが、有効なアドレスであっても、「unknown」 と表示されます。
VMware Tools でインストールされるビデオ ドライバが、古いバージョンの View Agent と互換性がないために、この問題が発生します。
回避策:この問題を回避するには、必要に応じて、以下の推奨事項のいずれかを実行してください。
「The installation failed」
回避策:VMware Tools をアンインストールしてから VMware Tools 10.0.0 をインストールします。
回避策:ありません。
-
ホスト システムとゲスト システムの間でのテキストのコピー アンド ペーストが失敗する
テキスト サイズが 50 KB 以上の場合、ホスト システムとゲスト システムの間でのテキストのコピー アンド ペーストが失敗します。
回避策:コピー アンド ペーストするテキストのサイズを小さくします。
-
Windows 2000 Professional SP4 で VMware Tools をインストールすると、エラーが表示されて失敗する
Windows 2000 Professional SP4 で、VMware Tools 10.0.0 と共に ThinPrint ドライバをインストールすると、エラー プロンプトが表示されて失敗します。 - ThinPrint をインストール済みのユーザーの場合は、VMware Tools をバージョン 10.0.0 にアップデートしない。
- ThinPrint をインストールしていないユーザーの場合は、VMware Tools 10.0.0 で ThinPrint をインストールしない。
回避策:この問題を回避するには、必要に応じて、以下の推奨事項のいずれかを実行してください。
-
Linux ゲストへの VMware Tools のインストール時に上書きオプションを使用すると失敗することがある
Linux ゲストへの VMware Tools のインストール時に上書きオプションを使用すると、仮想マシンの起動中に失敗することがあります。
回避策:この問題を回避するには、Linux カーネルで提供されるアップストリーム ドライバを使用します。
-
Guestinfo のフィールド [ipAddress] の定義があいまい
フィールド [ipAddress] は「Primary IP address assigned to the guest operating system, if known(既知の場合、ゲスト オペレーティング システムに割り当てられているプライマリ IP アドレス)」と定義されています。 -
VMware Fusion において、ゲスト OS のインストール後に [Reinstall VMware Tools] が無効になる
VMware Fusion において、Windows XP SP3 および SUSE Linux Enterprise Desktop 12 のゲスト OS をインストールした後に、メニュー オプションの [Reinstall VMware Tools] が無効になります。 -
FreeBSD 10.x 仮想マシンに VMware Tools 10.0.0 をインストールした後で、Workstation Pro または Fusion のインターフェイスからシャットダウンを実行すると、ゲストが適切にシャットダウンしないことがある
FreeBSD 10.x 仮想マシンに VMware Tools 10.0.0 をインストールすると、VMware Tools サービスの vmtoolsd が起動しないことがあります。vmtoolsd はバックグラウンドで実行し、さまざまな操作を担います。このために、Workstation Pro または Fusion のインターフェイスからシャットダウンを実行すると、ゲスト OS が適切にシャットダウンしない可能性があります。たとえば、1 回目のゲストのシャットダウン操作は失敗し、2 回目にインターフェイスから試行すると正常なシャットダウンではなく仮想マシンのパワーオフが実行されるといったことが起きます。
回避策:旧バージョンの Workstation Pro または Fusion に付属している VMware Tools バージョンを使用します。
回避策:Linux の場合、この文脈でのフィールド [ipAddress] の定義は、VMware Tools でフェッチされる最初の IP アドレスです。
注意:この問題は、すべてのホストではなく、一部のホストでのみ生じることがあります。
回避策:この問題を回避するには、仮想マシンをシャットダウンして再起動します。