更新日:2017 年 6 月 21 日 VMware Tools | 2016 年 6 月 9 日 | ビルド 3917699 各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。 |
リリース ノートの概要
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。新機能
VMware Tools は、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを強化し、仮想マシンの管理を拡張するユーティリティ一式です。
- ドライバと証明書:Windows 10 をサポートするため、NSX のドライバが変更されました。
- TLS のサポート: VMware Tools 10.0.9 は、SSLv3、TLSv1、TLSv1.1、TLSv1.2 をサポートします。
- 解決した問題:解決した問題のセクションに記載されている問題は、VMware Tools 10.0.9 のこのリリースで解決されています。
VMware Tools の以前のリリース
- VMware Tools 10.0.8 リリース ノート
- VMware Tools 10.0.6 リリース ノート
- VMware Tools 10.0.5 リリース ノート
- VMware Tools 10.0.0 リリース ノート
ご使用前の注意事項
ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ
旧バージョンの Horizon View Agent を使用しながら、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときの互換性に関する問題の解決方法や一般的なガイドラインについては、以下のナレッジベースの記事を参照してください。
ESXi 5.5 Update 3b 以降でホストされる Horizon View Agent 5.3.5 以前を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラックス クリーンが表示される(英語)
ESXi 5.5 Update 3b 以降でホストされる Horizon View Agent 6.0.x または 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される(英語)
ESXi 6.0 Update 1 以降でホストされる Horizon View Agent 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される(英語)
利用可能な言語
VMware Tools 10.0.9 は、次の言語で使用可能です。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- 簡体字中国語
- 繁体字中国語
互換性
VMware Tools 10.0.9 は、VMware vSphere ESXi 5.0 以降、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。
ゲスト OS のカスタマイズ サポート
ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス(英語)では、カスタマイズがサポートされるゲスト OS について、詳細に説明しています。
本リリースのインストールとアップグレード
VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。
VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。
VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、VMware Tools の一般的なインストール手順 (2053219) を参照してください。
VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関するそれぞれの手順については、VMware ドキュメントページを参照してください。
VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ
VMware Tools 10.0.9 は、Windows ゲスト OS 上で次に示すドライバのバージョンをサポートします。
ドライバ | VMware Tools 10.0.9 |
ハードウェア ドライバ | |
vmci | 9.5.10.0:凍結されたオペレーティング システム用 9.7.1.0:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用 |
vsock | 9.5.7.0:凍結されたオペレーティング システム用 9.7.0.0:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用 |
pvscsi | 1.2.3.0:凍結されたオペレーティング システム用 1.3.4.0:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用 |
wddm | 8.15.1.46 |
xpdm | 12.1.8.0 |
vmxnet3 | 1.5.2.0:NDIS 5.0 |
vmxnet2 | 2.2.0.0 |
vmmouse | 12.5.2.0:凍結されたオペレーティング システムおよび Windows 7 オペレーティング システム用 12.5.4.0:Windows 8 以降のオペレーティング システム用 |
vmusbmouse | 12.5.2.0:凍結されたオペレーティング システム用 12.5.4.0:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用 |
vmaudio | 5.10.0.3506 |
ソフトウェア ドライバ | |
vmrawdsk.sys | 0.9.9.0:カーネル モードのコード署名用 |
vmmemctl.sys | 7.3.5.0:カーネル モードのコード署名用 |
vmhgfs.sys | 10.0.0.0:カーネル モードのコード署名用、凍結されたオペレーティング システム 11.0.0.0:カーネル モードのコード署名用、Windows Vista 以降のオペレーティング システム |
vsepflt.sys | 7.0.0.8:カーネル モードのコード署名用、凍結されたオペレーティング システム 10.0.9.0:カーネル モードのコード署名用、Windows Vista 以降のオペレーティング システム |
vnetflt.sys | 7.0.0.8:カーネル モードのコード署名用、凍結されたオペレーティング システム 10.0.9.0:カーネル モードのコード署名用、Windows Vista 以降のオペレーティング システム |
vnetWFP.sys | 10.0.9.0:カーネル モードのコード署名用、Windows 10 オペレーティング システム |
製品サポートに関する注意事項
VMware Tools 10.0.9 は、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0、および今後リリースされる VMware vSphere(必要な機能が仮想デバイスでサポートされていること)で使用される場合に、Windows ゲストで DirectX 10.0 および OpenGL 3.3 をサポートします。
解決した問題
-
OpenSSL ライブラリの更新
OpenSSL ライブラリはバージョン openssl-1.0.1s に更新されました。
-
libpng の更新
libpng はバージョン 1.2.56 に更新されました。
-
libpng バージョンの更新
libpng は FreeBSD 版のバージョン 1.2.56 に更新されました。 - Windows ゲスト OS で静止スナップショットの作成に失敗する
Windows ゲスト OS を起動した後に静止スナップショットの作成に失敗し、次のようなエラーが vmware.log ファイルに追加されます。
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox timed out.
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: Msg_Post: Warning
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: [msg.snapshot.quiesce.rpc_timeout] A timeout occurred while communicating with VMware Tools in the virtual machine.
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: ----------------------------------------
2016-04-16T03:05:22.374Z| vmx| I120: ToolsBackup: changing quiesce state: IDLE -> DONE
2016-04-16T03:05:22.374Z| vmx| I120: SnapshotVMXTakeSnapshotComplete: Done with snapshot 'afea': 0
2016-04-16T03:05:22.374Z| vmx| I120: SnapshotVMXTakeSnapshotComplete: Snapshot 0 failed: Failed to quiesce the virtual machine (40).
2016-04-16T03:05:33.304Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox timed out.
2016-04-16T03:05:40.550Z| vmx| I120: Tools: Tools heartbeat timeout.
2016-04-16T03:05:43.300Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox-dnd timed out.
2016-04-16T03:05:48.306Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox timed out. -
View Agent 仮想マシンにパープル スクリーン(診断情報)が表示される
デスクトップへの再接続またはデスクトップからの切断を試行した後に、View Agent 仮想マシンにパープル スクリーン(診断情報)が表示されます。次のようなエラーが表示されます。
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
STOP:0x00000050(0xB96A477C,0x00000000,0x81876654,0x00000000)
今回のリリースで、この問題は解決されています。
-
RHEL 6.7 ゲスト OS で VMware Tools をアップグレードすると、ログが報告される
RHEL 6.7 で VMware Tools をアップグレードすると、/var/log/messages ファイルで次のようなエントリが表示されます。
hostname.domain.com kernel: NET: Registered protocol family 36
hostname.domain.com kernel: NET: Unregistered protocol family 36
今回のリリースで、この問題は解決されています 。
vSphere Client での VMware Tools のステータスは、仮想マシンの [サマリ] タブで [実行していません] に変更されます。
今回のリリースで、この問題は解決されています。ただし、この問題は Windows Server 2003 では解決されていません。回避策については、既知の問題を参照してください。
既知の問題
既知の問題は次のとおりです。
-
VMware Tools を使って Windows ゲスト OS の IP アドレスを取得できない
VMware Tools のバージョン 9.10.5 からバージョン 10.0.9 を使った場合、Windows Server 2000 ゲスト OS でネットワーク インターフェイスの IP アドレスを取得できません。 -
Windows Server 2003 ゲスト OS で静止スナップショットの作成に失敗する
Windows Server 2003 ゲスト OS を起動した後に静止スナップショットの作成に失敗し、次のようなエラーが表示されます。
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox timed out.
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: Msg_Post: Warning
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: [msg.snapshot.quiesce.rpc_timeout] A timeout occurred while communicating with VMware Tools in the virtual machine.
2016-04-16T03:05:22.371Z| vmx| I120: ----------------------------------------
2016-04-16T03:05:22.374Z| vmx| I120: ToolsBackup: changing quiesce state: IDLE -> DONE
2016-04-16T03:05:22.374Z| vmx| I120: SnapshotVMXTakeSnapshotComplete: Done with snapshot 'afea': 0
2016-04-16T03:05:22.374Z| vmx| I120: SnapshotVMXTakeSnapshotComplete: Snapshot 0 failed: Failed to quiesce the virtual machine (40).
2016-04-16T03:05:33.304Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox timed out.
2016-04-16T03:05:40.550Z| vmx| I120: Tools: Tools heartbeat timeout.
2016-04-16T03:05:43.300Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox-dnd timed out.
2016-04-16T03:05:48.306Z| vmx| I120: GuestRpcSendTimedOut: message to toolbox timed out.
回避策:VMware Tools 10.0.9 をアンインストールし、VMware Tools 10.0.8 をインストールします。
回避策:VMware Tools バージョン 9.10.1 以前を使用します
注意:この問題が発生するのは Windows Server 2003 ゲスト OS のみです。
- Mac OS X ゲストのディスプレイ設定に解像度が 1 つしか表示されない
Mac OS X 10.9 以降の仮想マシンでは、[システム環境設定] > [ディスプレイ] で 1 つの解像度(1024x768 など)しか選択できません。
回避策:VMware Tools をインストールした後に、次のコマンドをゲストで使用して、カスタム解像度を設定できます。
sudo '/Library/Application Support/VMware Tools/vmware-resolutionSet' <width><height>
注:「sudo」を付けずにコマンドを使用することも可能ですが、その場合はゲスト OS の再起動後にカスタム解像度が保持されません。
有効解像度が要求された解像度よりも小さい場合は、VMware ナレッジベースの記事 1003 の手順に従って仮想マシンのビデオ メモリを増やします。 - Ubuntu 15.10 ゲスト OS で、open-vm-tools の代わりに、バンドルされている VMware Tools バージョンを使用すると、VMware Tools が適切に動作しないことがある
Ubuntu 15.10 ゲストで、open-vm-tools の代わりに、VMware Workstation 11.1.3 および VMware Fusion 7.1.3 にバンドルされている VMware Tools バージョンを使用すると、VMware Tools が正常に動作しません。システムを再起動すると、Ubuntu クラッシュ レポートが表示され、VMware Tools のサービスの 1 つが動作を停止することがあります。 - open-vm-tools を使用し続け、バンドルされている VMware Tools を使用しない。
- バンドルされている VMware Tools がインストールされている場合は、次の手順を実行する。
- root として /etc/vmware-tools/vmware-user.desktop ファイルを編集します。変更対象は次の行です。
Exec=/usr/bin/vmware-user
この行を次のように変更します。
Exec=env VMWARE_USE_SHIPPED_LIBS=1 /usr/bin/vmware-user - ゲストをログアウトし、もう一度ログインします。
この変更により、VMware Tools サービス (vmtoolsd) のエラーを回避できます。 - 前述の変更が適用されていることを確認するために、次のコマンドを発行します。
'ps -aux | grep vmtools'
適切に適用されていれば、コマンドの結果として、次の両方の vmtoolsd サービスが実行中であることが表示されます。
-/usr/sbin/vmtoolsd
-/usr/lib/vmware-tools/sbin64/vmtoolsd
- root として /etc/vmware-tools/vmware-user.desktop ファイルを編集します。変更対象は次の行です。
-
IPv6 アドレスのステータスが「unknown」と表示される
vim-cmd からの IPv6 アドレスのステータスが、有効なアドレスであっても、「unknown」 と表示されます。 -
ホスト システムとゲスト システムの間でのテキストのコピー アンド ペーストが失敗する
テキスト サイズが 50 KB 以上の場合、ホスト システムとゲスト システムの間でのテキストのコピー アンド ペーストが失敗します。 -
Windows 2000 Professional SP4 で VMware Tools をインストールすると、エラーが表示されて失敗する
Windows 2000 Professional SP4 で、VMware Tools 10.0.9 と共に ThinPrint ドライバをインストールすると、エラー プロンプトが表示されて失敗します。 - ThinPrint をインストール済みのユーザーの場合は、VMware Tools をバージョン 10.0.9 にアップデートしない。
- ThinPrint をインストールしていないユーザーの場合は、VMware Tools 10.0.9 で ThinPrint をインストールしない。
-
Linux ゲストへの VMware Tools のインストール時に上書きオプションを使用すると失敗することがある
Linux ゲストへの VMware Tools のインストール時に上書きオプションを使用すると、仮想マシンの起動中に失敗することがあります。
回避策:次の回避策の中から、状況に最も適したものを使用します。
回避策:ありません。
回避策:コピー アンド ペーストするテキストのサイズを小さくします。
回避策:この問題を回避するには、必要に応じて、以下の推奨事項のいずれかを実行してください。
回避策:この問題を回避するには、Linux カーネルで提供されるアップストリーム ドライバを使用します。
-
Guestinfo のフィールド [ipAddress] の定義があいまい
[ipAddress] フィールドは、ゲスト OS に割り当てられているプライマリ IP アドレス(既知の場合)と定義されています。 -
VMware Fusion において、ゲスト OS のインストール後に [Reinstall VMware Tools] が無効になる
VMware Fusion において、Windows XP SP3 および SUSE Linux Enterprise Desktop 12 のゲスト OS をインストールした後に、メニュー オプションの [Reinstall VMware Tools] が無効になります。 -
FreeBSD 10.x 仮想マシンに VMware Tools 10.0.9 をインストールした後で、Workstation Pro または Fusion のインターフェイスからシャットダウンを実行すると、ゲストが適切にシャットダウンしないことがある
FreeBSD 10.x 仮想マシンに VMware Tools 10.0.9 をインストールすると、VMware Tools のサービス vmtoolsd が起動しないことがあります。vmtoolsd はバックグラウンドで実行し、さまざまな操作を担います。このために、Workstation Pro または Fusion のインターフェイスからシャットダウンを実行すると、ゲスト OS が適切にシャットダウンしない可能性があります。たとえば、1 回目のゲストのシャットダウン操作は失敗し、2 回目にインターフェイスから試行すると正常なシャットダウンではなく仮想マシンのパワーオフが実行されるといったことが起きます。
回避策:旧バージョンの Workstation Pro または Fusion に付属している VMware Tools バージョンを使用します。
回避策:Linux の場合、この文脈でのフィールド [ipAddress] の定義は、VMware Tools でフェッチされる最初の IP アドレスです。
注意:この問題は、すべてのホストではなく、一部のホストでのみ生じることがあります。
回避策:この問題を回避するには、仮想マシンをシャットダウンして再起動します。