Windows ゲスト OS の場合、仮想マシンの電源状態を変更するとき、スクリプトを記述してゲスト OS の操作を自動化できます。

始める前に

このタスクについて

Windows ゲスト OS の場合、新しいスクリプトを記述するかデフォルトのスクリプトを変更して新しい名前で保存し、デフォルトのスクリプトの代わりにカスタム スクリプトを使用するように VMware Tools を構成できます。

スクリプトは、VMware Tools Service またはデーモン(vmtoolsd)によって実行されます。vmtoolsd は、Windows では System として実行されるため、ログインしているユーザーのセッションとは別のセッションでスクリプトが実行されることになります。VMware Tools デーモンはデスクトップ セッションを検出しません。つまり、このデーモンはグラフィカル アプリケーションを表示できません。カスタム スクリプトを使用してグラフィカル アプリケーションを表示しようとしないでください。

注:

NetWare、Windows NT、Windows Me、Windows 98、および Windows 95 ゲスト OS ではスクリプトを実行できません。

手順

  1. 新しいスクリプトを記述するか、またはデフォルトのスクリプトを変更して、それらを新しい名前で .bat ファイルとして保存します。

    パワーオンおよびパワーオフ操作のデフォルトのスクリプトはプレースホルダのみです。これらのスクリプトは Program Files\VMware\VMware Tools ディレクトリにあります。

    サスペンドおよびレジューム操作のスクリプトには、仮想マシンの IP アドレスを解放または更新する行が含まれます。これらの操作にカスタム スクリプトを記述する場合、まずこの行を追加する必要があります。

    デフォルトのスクリプト

    必要な IP アドレスの行

    suspend

    @%SYSTEMROOT%\system32\ipconfig /release

    resume

    @%SYSTEMROOT%\system32\ipconfig /renew
  2. ゲスト OS でコマンド プロンプトを開きます。
  3. ディレクトリを VMware Tools のインストール ディレクトリに変更します。

    デフォルトのインストール ディレクトリは、C:\Program Files\VMware\VMware Tools です。

  4. 次のコマンドを入力して、スクリプトを有効にします。
    VMwareToolboxCmd.exe script script-name enable
    
  5. 次のコマンドを入力して、作成したカスタム スクリプトを使用します。
    VMwareToolboxCmd.exe script script-name set script-path

    script-path には、C:\Temp\poweron-my-vm.bat のように、ファイルへのフル パスを使用します。

  6. 次のコマンドを入力して、指定したカスタム スクリプトが現在使用されているか確認します。
    VMwareToolboxCmd.exe script script-name current

タスクの結果

指定された電源操作が行われると、VMware Tools サービスはスクリプトを実行します。