VMware Tools 10.1.0 リリース ノート

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更新日:2017 年 3 月 3 日

VMware Tools | 2016 年 10 月 25 日 | Build 4449150

リリース ノートの追加と更新を確認してください。

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

VMware Tools は、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを強化し、仮想マシンの管理を拡張するユーティリティ一式です。

  • VMware Tools のライフサイクル管理:VMware Tools 10.1.0 はメジャー リリースです。複数の機能が強化されています。このリリースでは、VMware Tools のインストールおよびアップグレードを、より簡単に、拡張性の高い方法で行えるようになりました。新しい Linux ディストリビューションを再起動なしでアップグレードできます。オペレーティング システム固有パッケージ (OSP) のアップグレードをサポートします。UI が強化されました。また、API および UI 経由で取得できるステータス レポートが強化されました。このバージョンには、ドライバ関連の強化や新しいゲスト OS のサポートなど、複数の機能強化が含まれています。VMware Tools 10.1.0 は、最新のゲスト OS に対応します。VMware Tools 10.0.12 は、レガシー ゲスト OS に対応します。

  • VMware Tools 10.1.0 におけるゲスト OS のサポート
    • windows.iso:Windows Vista 以降をサポートします。
    • linux.iso:Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 以降、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 以降、Ubuntu 10.04 以降の Linux ゲスト OS をサポートします。バージョン 2.5 以降の glibc を使うその他のディストリビューションもサポートします。
    • darwin.iso:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。
    • freebsd.iso:FreeBSD の各種バージョンをサポートします。
    • solaris.iso:Solaris の各種バージョンをサポートします。

  • 新しいバージョンの Linux ディストリビューションを再起動不要でアップグレード:VMware Tools の現在のバージョンでは、Linux ゲスト OS の多くは、アップグレード後の再起動が不要です。
    注意:以前の Linux ディストリビューションでは、PVSCI、VMXNET、または VMXNET3 ドライバのアップグレード後にゲスト OS を再起動する必要があります。

  • カスタマ エクスペリエンス改善プログラム:カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) では、VMware 製品とサービスの改善や問題点の修正に役立つ情報を VMware に提供します。CEIP への参加を選択すると、VMware 製品とサービスのご利用に関する技術情報を、CEIP レポートとして VMware が定期的に収集します。この情報は、お客様個人を特定するものではありません。詳細については、vSphere ドキュメント センターを参照してください。
  • VGAuth によるゲスト OS 認証:VGAuth はさまざまな認証メカニズムを使用してゲスト OS を認証します。VMware Tools 10.1.0 では、重要な問題が解決されました。

  • 解決した問題:解決した問題のセクションに記載されている問題は、VMware Tools 10.1.0 のこのリリースで解決されています。

ご使用前の注意事項

以前のバージョンでは、VMware Tools の ISO イメージは ESXi のイメージと合わせて提供されていました。提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの ISO イメージは凍結されています。凍結された ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。 これらの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ

旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときの互換性に関する問題の解決方法や一般的なガイドラインについては、ナレッジベースの記事を参照してください。

利用可能な言語

VMware Tools 10.1.0 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • 簡体字中国語
  • 繁体字中国語

互換性

VMware Tools 10.1.0 は、VMware vSphere ESXi 5.5 以降、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。

VMware Tools 10.1.0 は、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0、および VMware vSphere(必要な機能が仮想デバイスでサポートされていること)で使用される場合に、Windows ゲストで DirectX 10.0 および OpenGL 3.3 をサポートします。Windows および Linux 用 VMware ゲスト OS OpenGL ドライバは、OpenGL 3.3 コア プロファイルのみをサポートします。OpenGL 3.3 互換性プロファイルはサポートされません。互換性プロファイルのため、OpenGL ゲスト ドライバはバージョン 3.0 のみをサポートします。

共通のエージェント フレームワーク (CAF) は 64 ビットのゲスト OS でサポートされます。32 ビットのゲスト OS はサポートしません。

オペレーティング システムに付属する Linux カーネル モジュールを上書きする VMware Tools インストーラのオプションは廃止されます。VMware Tools(Linux 用)の今後のバージョンでは、上書きオプションはインストーラから削除されます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス(英語)では、カスタマイズがサポートされるゲスト OS について、詳細に説明しています。

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。OSP のインストールの詳細については、『Operating System Specific Packages 向け VMware Tools インストール ガイド』を参照してください。ESX/ESXi バージョン 4.1 以前向けと、ESXi バージョン 5.x および 6.x 向けがあります。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「VMware Tools の全般的なインストール手順 (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB2004018 を参照してください。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関する個別の手順については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

アップグレード情報

ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポート

  • サポートの拡張:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポートが拡張されます。
  • アップグレード:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 では、レガシー ゲスト OS を使用する場合、VMware Tools バージョン 10.0.12 へのアップグレードはサポートされません。VMware Tools 10.0.12 を実行する仮想マシンは ESXi 5.0 および 5.1 でサポートされます。

注意:レガシー ゲスト OS で VMware Tools 10.0.12 をインストールまたはアップグレードするには、VMware ESXi 5.5 のパッチ リリース ESXi550-201608001 以降または VMware ESXi 6.0 のパッチ リリース ESXi600-201608001 以降が必要です。

アップグレードの影響

レガシー ゲスト OS 以外で VMware Tools 10.1.0 より後のバージョンにアップグレードするには、ユーザーは 2 段階のアップグレード プロセスを実行する必要があります。

  1. ESXi 5.0 または ESXi 5.1 に同梱されている VMware Tools を ESXi 5.5 上のバージョン 9.4.6 以降にアップグレードして、5.5 以降のバージョンの ESXi 上の VMware Tools 10.1.0 にアップグレードする
  2. より新しいバージョンの VMware Tools にアップグレードする

簡単にアップグレードするには、サポートされるバージョンの ESXi に同梱される VMware Tools にアップグレードしてください。 

VMware Tools は、ESXi との前方および後方互換性があります。新しいバージョンの VMware Tools は、サポートされる古いバージョンの ESXi と互換性があり、その逆も成り立ちます。VMware ESXi 5.5 のパッチ リリース ESXi550-201608001 以降および VMware ESXi 6.0 のパッチ リリース ESXi600-201608001 以降で実行されるレガシー ゲスト OS では、VMware Tools 10.0.12 へのアップグレードは、サポートされる最後のアップグレードです。

VMware Tools の将来のバージョンでのアップグレードのサポート

サポートが終了した ESXi に同梱される古いバージョンの VMware Tools から、古いバージョンの ESXi がサポート終了を迎えた時点での最新バージョンの ESXi と同時にリリースされたより新しいバージョンの VMware Tools へのアップグレードがサポートされます。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 10.1.0 は、Windows ゲスト OS 上で次に示すドライバのバージョンをサポートします。

ドライバ VMware Tools 10.1.0
ハードウェア ドライバ
vmci

9.8.6.0

vsock

9.8.8.0

pvscsi

1.3.8.0

wddm

8.15.1.48

xpdm

12.1.8.0

vmxnet3

1.7.3.0:NDIS 6.0

vmxnet2

2.2.0.0

vmmouse

12.5.7.0

vmusbmouse

12.5.7.0

vmaudio

5.10.0.3506

ソフトウェア ドライバ
vmrawdsk.sys

1.1.0.1

vmmemctl.sys

7.4.1.1

vmhgfs.sys

11.0.14.2:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用

vsepflt.sys

10.1.0.0

vnetflt.sys

10.1.0.0:カーネル モードのコード署名用

vnetWFP.sys

10.1.0.0

解決した問題

  • Updated:VMware Tools がインストールされた ESXi ホスト上の Windows 仮想マシンが青色の診断画面を表示して失敗し、エラーがレポートされる
    VMware Tools がインストールされた ESXi ホスト上の Windows 仮想マシンが青色の診断画面を表示して失敗し、次のようなエラーがレポートされます。

  • PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA (50) Invalid system memory was referenced: vmmemctl.sys

    この問題は、Windows ゲスト OS で大量のメモリの割り当ておよび割り当て解除プロセスが実行している場合に発生します。これによって、VMware Server のメモリ コントローラ内にメモリ ストレスが発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • Linux ゲスト OS のカーネルのアップグレード後、VMware Tools の開始に失敗する
    アップグレード後に、以前とは異なる Linux ゲスト OS カーネルを起動すると、VMware Tools の実行に失敗します。この問題は、VMware Tools カーネルのモジュールと Linux カーネルの間に互換性がないことが原因で発生します。カーネルを再インストールする必要があります。
  • 今回のリリースで、この問題は解決されています。VMware Tools 10.1 以降では、VMware 自動カーネル モジュールがデフォルトで有効になっています。

  • VMware Tools 10.0.x が Ubuntu 16.10 ゲスト OS 上で実行に失敗する
    .tar パッケージを使用して VMware Tools をインストールした場合、VMware Tools 10.0.x は Ubuntu 16.10 ゲスト OS 上で実行に失敗します。この問題は、インストールが完了した後にゲスト OS を再起動している間に発生します。
  • 今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Perl のバージョンが 5.20 以降の場合、FreeBSD への VMware Tools のインストールに失敗する
    Perl のバージョンが 5.20 以降の場合、Perl の実行ファイルへのパスが変更されているため、FreeBSD への VMware Tools のインストールに失敗します。次のようなエラーが表示されます。

    ./vmware-install.pl: Command not found

  • 今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • 静止スナップショットの処理に失敗し、Linux ゲスト ファイル システムが静止状態のままになる
    Linux ゲスト OS で静止スナップショットの処理を行うと、ゲスト ファイル システムが静止し、ホストで処理に失敗する場合があります。この問題が発生すると、スナップショットの処理が完了した後もゲスト ファイル システムが静止状態のままになり、クライアントにエラーが戻されます。次のようなエラー ログ メッセージが vmware.log ファイルに書き込まれます。
  • <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: ToolsBackup: changing quiesce state: COMMITTED -> ERROR_WAIT
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: Msg_Post: Warning
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: [msg.snapshot.quiesce.vmerr] The guest OS has reported an error during quiescing.
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120+ The error code was: 4
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120+ The error message was: Quiesce aborted.
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: ----------------------------------------
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: Vigor_MessageRevoke: message 'msg.snapshot.quiesce.vmerr' (seq 860282) is revoked
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: ToolsBackup: changing quiesce state: ERROR_WAIT -> ERROR_WAIT
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: ToolsBackup: changing quiesce state: ERROR_WAIT -> IDLE
    <TIMESTAMP>| vcpu-0| I120: ToolsBackup: changing quiesce state: IDLE -> DONE

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

既知の問題

VMware Tools 10.1.0 では、次の問題が存在することが判明しています。

  • VMware Tools 10.1.0 に VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前との互換性がない
    VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前によって管理された仮想マシン上で VMware Tools を 10.1.0 にアップグレードすると、VMware Site Recovery Manager ワークフローが中断されます。VMware Site Recovery Manager バージョン 6.1.2 および 6.5 には VMware Tools 10.1.0 との互換性があります。

    回避策:VMware Tools をインストールする、またはバージョン 10.1.0 にアップグレードする前に、VMware Site Recovery Manager をバージョン 6.1.2 または 6.5 にアップグレードします。仮想マシンが VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前によって管理されている場合は、VMware Tools のインストール、またはバージョン 10.1.0 へのアップグレードをしないでください。この互換性の要件は、各種の Linux ディストリビューションでパッケージされる open-vm-tools 10.1.0 にも適用されます。互換性の詳細については、『VMware 製品の相互運用性マトリックス』を参照してください。
  • FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとするとエラーで失敗する
    FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとすると、失敗して次のようなエラーが表示されます。

    Guest operating system daemon: failed
    Attempting to run vmtoolsd after installation will result in the following error
    "Segmentation fault: 11 (core dumped)"


    回避策:FreeBSD 6.x または 7.x 仮想マシンに VMware Tools 10.1.0 をインストールする前に、次の操作を実行します。
    1. 次のファイルが存在しない場合は作成します。
       
       /etc/libmap.conf
    2. /etc/libmap.conf ファイルに次の内容を追加します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so


    VMware Tools 10.1.0 がすでにインストールされている場合は、次の操作を実行します。
    1. /etc/libmap.conf を次のように更新します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so
    2. /usr/local/bin/vmware-config-tools.pl を実行して設定を完了します。

    注意:この回避策は、FreeBSD バージョン 7.x 以降を実行している仮想マシンには適用できません。

  • open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークが Ubuntu 14.04 でビルドに失敗する
    open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークは、rabbitmq-c のバージョンが 0.8.0 より前の Ubuntu 14.04 でビルドに失敗します。

    回避策:rabbitmq-c をバージョン 0.8.0 以降にアップグレードして、共通のエージェント フレームワークで TLS1.2 をサポートできるようにします。
  • vmusr プラグインが Solaris 10 Update 11 でロードされない
    VMware Tools 10.1 を Solaris 10 Update 11 ゲスト OS で実行していると、次の vmusr プラグインはロードされません。
    • libdesktopEvents.so
    • libdndcp.so
    • libresolutionSet.so

    この問題は Solaris バージョン 11.2 でも発生します。

    回避策:Solaris 11.3 にアップグレードします。
  • VMware Tools 10.0.x で、Linux カーネルで重複したドライバがロードされる場合がある
    この問題は、ドライバが /lib/modules/<kernel version>/ の直下にインストールされている場合に発生します。これによって、VMware Tools がドライバを正常に検出できず、不要なドライバがインストールされる場合があります。

回避策:この問題を回避するには、VMware Tools をインストールまたは再インストールする前に、モジュールを /lib/modules/<kernel version>/ のサブディレクトリにインストールします。

次に例を示します。
cd /lib/modules/$(uname -r)/
mkdir foobar
mv foo.ko bar.ko foobar/
depmod -a