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更新日:2019 年 3 月 20 日

VMware Tools | 2017 年 2 月 23 日 | ビルド 5055683

各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

VMware Tools は、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを強化し、仮想マシンの管理を拡張するユーティリティ一式です。

  • VMware Tools 10.1.5 におけるゲスト OS のサポート
    • windows.iso:Windows Vista 以降をサポートします。
    • linux.iso:Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 以降、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 以降、Ubuntu 10.04 以降の Linux ゲスト OS をサポートします。バージョン 2.5 以降の glibc を使うその他のディストリビューションもサポートします。
    • darwin.iso:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。
    • freebsd.iso:FreeBSD の各種バージョンをサポートします。
    • solaris.iso:Solaris の各種バージョンをサポートします。
  • ドライバと証明書:VMware Tools 10.1.5 用の Windows Display Driver Model (WDDM) 8.15.1.50 グラフィック ドライバが署名されました。ドライバの詳細については、「VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ」を参照してください。
  • TLS のサポート: VMware Tools 10.1.5 は TLSv1.2 をサポートします。
  • 解決した問題:解決した問題のセクションに記載されている問題は、VMware Tools 10.1.5 のこのリリースで解決されています。

VMware Tools の以前のリリース

VMware Tools 10.1.0 リリース ノート

VMware Tools 10.0.0 以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ご使用前の注意事項

VMware Tools の ISO イメージのうち、提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けのイメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。

VMware Tools(Windows 用)は、32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) としてダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。

ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ

旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときの互換性に関する問題の解決方法や一般的なガイドラインについては、ナレッジベースの記事を参照してください。

利用可能な言語

VMware Tools 10.1.5 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • 簡体字中国語
  • 繁体字中国語

互換性

VMware Tools 10.1.5 は、VMware vSphere ESXi 5.5 以降、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。

VMware Tools 10.1.5 は、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0、および VMware vSphere(必要な機能が仮想デバイスでサポートされていること)で使用される場合に、Windows ゲストで DirectX 10.0 および OpenGL 3.3 をサポートします。Windows および Linux 用 VMware ゲスト OS OpenGL ドライバは、OpenGL 3.3 コア プロファイルのみをサポートします。OpenGL 3.3 互換性プロファイルはサポートされません。互換性プロファイルのため、OpenGL ゲスト ドライバはバージョン 3.0 のみをサポートします。

オペレーティング システムに付属する Linux カーネル モジュールを上書きする VMware Tools インストーラのオプションは廃止されます。VMware Tools(Linux 用)の今後のバージョンでは、上書きオプションはインストーラから削除されます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス(英語)では、カスタマイズがサポートされるゲスト OS について、詳細に説明しています。

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。OSP のインストールの詳細については、『Operating System Specific Packages 向け VMware Tools のインストール ガイド』を参照してください。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「VMware Tools の全般的なインストール手順 (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB2004018 を参照してください。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関するそれぞれの手順については、VMware Tools のドキュメントページを参照してください。

アップグレード情報

VMware Tools の将来のバージョンでのアップグレードのサポート

サポートが終了した ESXi に同梱されている古いバージョンの VMware Tools から、古いバージョンの ESXi がサポート終了を迎えた時点での最新バージョンの ESXi と同時にリリースされたより新しいバージョンの VMware Tools へのアップグレードがサポートされます。

ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポート

  • サポートの拡張:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポートが拡張されます。
  • アップグレード:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 では、レガシー ゲスト OS を使用する場合、VMware Tools バージョン 10.0.12 へのアップグレードはサポートされません。VMware Tools 10.0.12 を実行している仮想マシンは ESXi 5.0 および 5.1 でサポートされます。

アップグレードの影響

アップグレード サポートでは、レガシー以外のゲスト OS で 9.4. x より前の VMware Tools を 10.1.0 以降のバージョンにアップグレードする場合、ユーザーは 2 段階のアップグレード プロセスを実行する必要があります。

  1. 9.4.x より前の VMware Tools は、まず VMware Tools バージョン 10.1.0 にアップグレードする必要があります。2 番目の手順として、VMware Tools を 10.1.0 以降の新しいバージョンにアップグレードできます。
  2. VMware Tools 9.4.x 以降のバージョンでは、使用可能な VMware Tools の最新バージョンに直接アップグレードできます。

ESXi にバンドルされた VMware Tools のバージョンのマッピングについては、http://packages.vmware.com/tools/versions を参照してください。

簡単にアップグレードするには、サポートされているバージョンの ESXi に同梱される VMware Tools にアップグレードしてください。 

VMware Tools は、ESXi と前方および後方互換性があります。新しいバージョンの VMware Tools は、サポートされる古いバージョンの ESXi と互換性があり、その逆も成り立ちます。VMware ESXi 5.5 のパッチ リリース ESXi550-201608001 以降および VMware ESXi 6.0 のパッチ リリース ESXi600-201608001 以降で実行されるレガシー ゲスト OS では、VMware Tools 10.0.12 へのアップグレードが、サポートされる最後のアップグレードです。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 10.1.5 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。

    ハードウェア ドライバ
    ドライバ
    バージョン
    vmci 9.8.6.0
    vsock 9.8.8.0
    pvscsi 1.3.8.0
    wddm 8.15.1.50
    xpdm 12.1.8.0
    vmxnet3 1.7.3.2
    vmxnet2 2.2.0.0
    vmmouse 12.5.7.0
    vmusbmouse 12.5.7.0
    vmaudio 5.10.0.3506

    ソフトウェア ドライバ
    ドライバ
    バージョン
    vmrawdsk.sys 1.1.0.1
    vmmemctl.sys 7.4.1.1
    vmhgfs.sys 11.0.14.2:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用
    vsepflt.sys 10.1.0.0
    vnetflt.sys 10.1.0.0:カーネル モードのコード署名用
    vnetWFP.sys 10.1.0.0

解決した問題

  • OpenSSL のアップデート
    OpenSSL がバージョン 1.0.2j にアップデートされています。
  • VMware Tools のアップグレード後に、VMware Tools サービスの Pluggable Authentication Modules (PAM) 構成が失われる
    /etv/pam.d/vmtoolsd 内のカスタマイズされた PAM 構成が VMware Tools のアップグレード後に失われるため、認証が失敗します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • CentOS および Oracle Linux 仮想マシンで VMware Tools のインストールとアップグレードが失敗する
    CentOS および Oracle Linux 仮想マシンで VMware Tools のインストールとアップグレードが失敗します。仮想ハードウェアのバージョン 13 をサポートしていない、バージョン 6.5 より前の ESXi ホストでは、すべての CentOS および Oracle Linux 仮想マシンで 1 つの guestOS が指定されます。VMware Tools 10.1.0 では、CentOS および Oracle Linux ゲストは、バージョン 2.5 より前の glibc を使用するビルドに制限されます。

    この問題は、linuxPreGlibc25.iso が ESXi の標準インストールに含まれていないために発生します。vCenter Server または vSphere Update Manager によるインストール用の VMware Tools ISO の自動マウントは、次のようなエラーで失敗する場合があります。

    イメージ ファイル "/usr/lib/vmware/isoimages/linuxPreGlibc25.iso" へのアクセス中にエラーが発生しました

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • 認証の失敗が、不明な一般のシステム エラーとしてレポートされる。
    VGAuth サービスを使用して認証を実行しようとすると、アカウントまたはパスワードの期限切れなど、認証固有のエラーが発生する場合があります。この認証固有のエラーは、次のように不明な一般のシステム エラーとして誤ってレポートされる場合があります。

    通信例外:ターゲット <IP_ADDRESS> で一時ファイルの作成に失敗しました:一般的なシステム エラーが発生しました:不明なエラー

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Linux 仮想マシンのカーネル バージョンが古いと VMXNET3 ドライバで問題が発生する
    カーネル バージョンが 2.6.18 の RHEL 5 仮想マシンでは、トランク ポートグループに接続したときに仮想マシン内でゲスト VLAN が構成されていないと、カーネル パニック メッセージが表示される場合があります。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • アクティブな Docker コンテナを使用していると仮想マシンをバックアップできない
    Docker コンテナを実行している RHEL 7 ゲスト OS で静止スナップショットを作成しようとすると失敗することがあります。Docker バージョン 1.12.x 以降では、コンテナのための特殊なマウント ポイントを作成します。これらのマウント ポイントは、絶対パスではなく 'net:[NUMBER]' としてシステムの /proc/self/mounts に記録されます。

    注意:Red Hat によって追跡されている問題については、Red Hat Bugzilla を参照してください。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

既知の問題

  • FreeBSD 11.0 仮想マシンでエラーが発生して VMware Tools インストーラが失敗する
    FreeBSD 11.0 仮想マシンで、次のようなエラーが発生して VMware Tools インストーラが失敗します
    'Unable to start services for VMware Tools'
    インストーラは、VMware Tools のインストール プロセスの最後に、ゲスト メモリ マネージャとファイル システムのブロック サービスの起動が失敗したことを示します。

    回避策:次の手順を実行します。

    1. -d オプションを使用せずに VMware Tools をインストールします。 
    2. 「Do you want this program to invoke the command for you now?」に対して「No」と入力し、/usr/local/bin/vmware-config-tools.pl を実行します。
    3. VMware Tools を初めて実行する前に、次のコマンドを実行して構成する必要があります。
      "/usr/local/bin/vmware-config-tools.pl"
    4. 次の構成スクリプトを実行します。
      /usr/local/bin/vmware-config-tools.pl --skip-stop-start
    5. 次のコマンドを実行します。
      echo "answer VMMEMCTL_CONFED no" >> /etc/vmware-tools/locations
    6. VMware Tools を起動します。
      /usr/local/etc/rc.d/vmware-tools.sh start

以前のバージョンからの既知の問題

以前のバージョンから該当する既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

  • VMware Tools 10.1.0 に VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前との互換性がない
    VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前によって管理された仮想マシン上で VMware Tools を 10.1.0 にアップグレードすると、VMware Site Recovery Manager ワークフローが中断されます。VMware Site Recovery Manager バージョン 6.1.2 および 6.5 には VMware Tools 10.1.0 との互換性があります。

    回避策:VMware Tools のバージョン 10.1.0 をインストール、またはこれにアップグレードする前に、VMware Site Recovery Manager をバージョン 6.1.2 または 6.5 にアップグレードします。仮想マシンが VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前で管理されている場合は、VMware Tools バージョン 10.1.0のインストール、またはこのバージョンへのアップグレードを行わないでください。この互換性の要件は、各種の Linux ディストリビューションでパッケージされている open-vm-tools 10.1.0 にも適用されます。互換性の詳細については、VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。
  • FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとするとエラーで失敗する
    FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとすると、失敗して次のようなエラーが表示されます。

    Guest operating system daemon: done
    Attempting to run vmtoolsd after installation will result in the following error
    "Segmentation fault: 11 (core dumped)"


    回避策:FreeBSD 6.x または 7.x の仮想マシンに VMware Tools 10.1.0 をインストールする前に、次の操作を実行します。
    1. 次のファイルが存在しない場合は作成します。
       
       /etc/libmap.conf
    2. /etc/libmap.conf ファイルに次の内容を追加します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so


    VMware Tools 10.1.0 がすでにインストールされている場合は、次の操作を実行します。
    1. /etc/libmap.conf を次のように更新します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so
    2. /usr/local/bin/vmware-config-tools.pl を実行して設定を完了します。

    注意:この回避策は、FreeBSD バージョン 7.x 以降を実行している仮想マシンには適用できません。

  • open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークが Ubuntu 14.04 でビルドに失敗する
    open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークは、rabbitmq-c のバージョンが 0.8.0 より前の Ubuntu 14.04 でビルドに失敗します。

    回避策:共通のエージェント フレームワークで TLSv1.2 がサポートされるように、rabbitmq-c をバージョン 0.8.0 以降にアップグレードします。
  • vmusr プラグインが Solaris 10 Update 11 でロードされない
    VMware Tools 10.1 を Solaris 10 Update 11 ゲスト OS で実行していると、次の vmusr プラグインはロードされません。
    • libdesktopEvents.so
    • libdndcp.so
    • libresolutionSet.so

    この問題は Solaris バージョン 11.2 でも発生します。

    回避策:Solaris 11.3 にアップグレードします。
  • VMware Tools 10.0.x で、Linux カーネルで重複したドライバがロードされる場合がある
    この問題は、ドライバが /lib/modules/<kernel version>/ の直下に インストールされている場合に発生します。これによって、VMware Tools がドライバを正常に検出できず、不要なドライバがインストールされる場合があります。
  • 回避策:この問題を回避するには、VMware Tools をインストールまたは再インストールする前に、モジュールを /lib/modules/<kernel version>/ / のサブディレクトリにインストールします。

    次に例を示します。
    cd /lib/modules/$(uname -r)/
    mkdir foobar
    mv foo.ko bar.ko foobar/
    depmod -a

     

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