VMware Tools 10.3.0 には Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージ バージョン 14.0 が必要で、このバージョンとともに出荷されます。VMware Tools 10.3.0 をインストールするためにシステムを準備する場合、前提条件として Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージがシステムにインストールされている必要があります。

問題

VMware Tools 10.3.0 をインストールまたはアップグレードする場合、以下に説明するように異なる症状が発生することがあります。

  • Windows 10 より前のバージョンの Windows 上で VMware Tools 10.3.0 をインストールまたはアップグレードする場合、Windows の OS レベルの前提条件が満たされていないと、エラー メッセージが表示され、失敗することがある。

  • Windows 10 より前のバージョンの Windows 上で VMware Tools 10.3.0 をインストールまたはアップグレードする場合、「Preparing 'VMware Tools' for installation...」というメッセージが表示され、[VMware 製品のインストール] ダイアログ ボックスで処理が停止することがある。

  • Windows 10 より前のバージョンの Windows 上で VMware Tools 10.3.0 をインストールまたはアップグレードする場合、インストールまたはアップグレードが完了する前にシステムの再起動が要求される。

  • Windows 10 より後のバージョンの Windows 上で VMware Tools 10.3.0 をインストールまたはアップグレードする場合、インストールまたはアップグレードが完了する前にシステムの再起動が要求される。

原因

VMware Tools 10.3.0 には Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージ バージョン 14.0 が必要で、このバージョンとともに出荷されるため、Windows オペレーティング システムが特定のサービス パック レベルである必要があります。Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージには、Windows Update KB2999226 も含まれています。

システムに Windows Update KB2999226 をインストールする場合、しばらく時間がかかることがあります。また、「Update for Universal C Runtime in Windows」の記事で説明されているように、システムの状態に応じてシステムの再起動が必要になる場合があります。

Stuck while installing Visual Studio 2015 (Update for Microsoft Windows KB2999226)」の記事で説明されているように、インストールに時間がかかる場合があります。

注:

VMware では、提供されたすべての外部リンクが We サイトに掲載された時点で正しいことを確認するように努めていますが、そのような情報の正確性については保証しません。VMware は、このようなリンクを参考としてのみ提供します。サードパーティ URL は変更されることがあります。VMware ドキュメントに期限切れの URL が見つかった場合は、VMware のドキュメント Web サイトまでフィードバックをお送りください。サードパーティのドキュメントは、それぞれのホーム ページで検索すると見つかることがあります。

注:この問題は、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 にのみ適用されます。

Windows オペレーティング システムはさまざまな理由で再起動が必要になる場合があります。

  • Windows 10 より前のバージョンでは、KB2999226 のために、または他のアプリケーションによってすでにロードされているシステムに Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能 DLL の古いバージョンが存在しているために再起動が必要になる場合があります。

  • Windows 10 以降では、後者の理由がシステム再起動の一般的な原因です。

ソリューション

  1. 最新のアップデートを適用して Windows オペレーティング システムを最新の状態に保ちます。
  2. VMware Tools 10.3.0 をインストールまたはアップグレードする前に、Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージを手動でインストールします。
  3. または、VMware Tools のインストールまたはアップグレードを行う前に、Windows Update KB2999226 を手動でインストールします。これにより、Windows 10 より前の Windows バージョンのいくつかの問題が軽減されます。
  4. VMware Tools 10.3.0 のインストールまたはアップグレードを行う前に、Windows オペレーティング システム、Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージおよびその他の Microsoft アプリケーションを更新します。
  5. "REBOOT=ReallySuppress" 引数で VMware Tools のインストールまたはアップグレードが起動されると、システムは、Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージのインストールを完了するために手動での再起動を要求することがあります。Windows システムを再起動した後、VMware Tools のインストールまたはアップグレードを再試行します。vSphere Client は、VMware Tools のバージョン、ゲスト変数の "guestinfo.toolsInstallErrCode=3010"、または仮想マシンの詳細設定に変更がないことを確認することで、この状況を検出できます。
  6. 引数なしで VMware Tools のインストールまたはアップグレードが起動されると、システムが自動的に再起動して Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージのインストールを完了することがあります。Windows システムが再起動した後、VMware Tools のインストールまたはアップグレードを再試行してください。