GuestStore リポジトリから複数の仮想マシンに VMware Tools 構成ファイルを配布できます。

GlobalConf 機能は、GuestStore リポジトリで使用可能な構成を使用して VMware Tools の構成を自動的に更新します。GlobalConf 機能は、デフォルトでは無効です。有効にすると、vSphere 管理者は vSphere 環境内の複数の仮想マシンに VMware Tools のグローバル構成を配布できます。

GlobalConf 機能は、GuestStore リポジトリに存在する VMware Tools の構成に依存します。デフォルトでは、ゲスト内のローカル VMware Tools 構成の設定でオーバーライドされない限り、VMware Tools 構成は GuestStore リポジトリの "/vmware/configurations/vmtools/windows/tools.conf" リソースから取得されます。この機能を使用する前に、GlobalConf 機能で予期されるリソースとして、必要な VMware Tools 構成を GuestStore リポジトリに追加する必要があります。

GlobalConf 機能が有効になっている場合、VMware Tools システム サービスは、GuestStore リポジトリ内の tools.conf ファイルを定期的にチェックします。

  • tools.conf ファイルが存在する場合、このファイルがダウンロードされ、実行時にローカルに適用されます。このプロセスでは、ゲスト内のローカル tools.conf ファイルで指定されていない設定だけが適用されます。
  • tools.conf ファイルが GuestStore リポジトリで使用できない場合、以前にダウンロードした構成ファイルはゲストのローカル ファイル システムから削除されます。

VMware Tools の GlobalConf モジュールは、デフォルトで 60 分ごとに GuestStore リポジトリをチェックします。仮想マシン内で、ゲスト管理者は tools.conf ファイルを手動で編集して、GlobalConf モジュールに関連するさまざまな設定を構成できます。

GlobalConf 機能には、次の構成設定があります。

[globalconf]
  • enabled=true:モジュールを有効にします。
  • poll-interval=3600:間隔の値は秒単位で指定する必要があります。デフォルト値:3600 秒。最小値:1800 秒。
  • resource=/path/to/tools/conf/in/gueststore:デフォルト値は "/vmware/configurations/vmtools/windows/tools.conf" です。
注: 上記の設定がローカルの tools.conf ファイルで更新された場合は、VMware Tools システム サービス (vmsvc) を再起動する必要があります。

VMware Tools ツールボックス コマンド ライン ユーティリティを使用して、次の操作を実行できます。

  • GlobalConf モジュールの状態をクエリします。

    VMwareToolboxCmd.exe globalconf status

  • GlobalConf モジュールを有効にします。

    VMwareToolboxCmd.exe globalconf enable

  • GlobalConf モジュールを無効にします。

    VMwareToolboxCmd.exe globalconf disable

  • ポーリング間隔を待機せずに、GuestStore リポジトリから VMware Tools 構成の即時更新をトリガします。

    VMwareToolboxCmd.exe globalconf refresh

注: tools.conf を編集する代わりに globalconf enable または globalconf disable コマンドを使用して、 GlobalConf 機能を有効または無効にできます。

前提条件