コマンド ライン オプションおよびプロパティを使用した VMware Tools のインストール中、または自動インストール プロセス中に、必要な VMware Tools コンポーネントを指定できます。
VMware Tools は、さまざまな VMware Tools コンポーネントを提供します。VMware Tools の新規インストールまたはアップグレード時にこれらのコンポーネントをインストールできます。
[サイレント インストール:新規インストール]
新規インストールのコマンド形式は次のとおりです。
setup.exe /S /v "/qn msi_args"
ADDLOCAL および REMOVE MSI プロパティを使用して、指定された機能を除くすべてのカスタマイズ可能な機能を含めるコマンド形式は次のとおりです。
[共有フォルダ] 機能を除くすべてのカスタマイズ可能な機能をインストールするには、次のコマンドを実行します。
setup.exe /S /v "/qn REBOOT=R ADDLOCAL=ALL REMOVE=Hgfs"
次のコマンドは、インストールの完了時の再起動を抑止するログ ファイルを指定してサイレント インストールを実行する MSI オプションおよびプロパティを示しています。また、このコマンドは共有フォルダ コンポーネント以外のすべてのコンポーネントをインストールします。
setup.exe /S /v "/qn /l*v ""%TEMP%\vmmsi.log"" REBOOT=R ADDLOCAL=ALL REMOVE=Hgfs"
[サイレント インストール:インストールの変更]
新規インストール後、インストール済みのカスタマイズ可能な機能を変更するには、ADDLOCAL または REMOVE MSI プロパティを使用してコンポーネントを追加または削除します。
setup.exe /S /v "/qn msi_args ADDLOCAL=component REMOVE=component"
ログを作成して再起動を抑止する場合は、msi_args を上記のように指定できます。msi_args 引数の詳細なリストについては、Microsoft 社のドキュメントを参照してください。
機能名 | 説明 |
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VMCI | 仮想マシン コミュニケーション インターフェイス (VMCI) ドライバにより、仮想マシンはネットワークを使用せずに、実行元のホストと通信できるようになります。開発者は、VMCI 仮想デバイスを活用するため、VMCI ソケット (vsock) インターフェイスでクライアント サーバ アプリケーションを作成できます。
VMCI ドライバは、デフォルトで、VMware Tools インストールの一部としてインストールされます。以前のインストール時に、ユーザーがセットアップ設定でこの VMCI ドライバを無効にしていた場合、アップグレード中に VMware Tools が VMCI ドライバを自動的に再インストールします。
注: VMware Tools システム サービス機能は、このドライバに依存するため、このリリース以降、VMCI ドライバを無効にすることはできません。
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デフォルトでインストールされた他のコア コンポーネントは表示されません。
機能名 | 説明 |
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CBHelper | 仮想マシンに Carbon Black センサーをインストールするためのヘルパー。 |
Perfmon | WMI パフォーマンスのロギング用ユーティリティ。Guest SDK と WMI 環境間のパフォーマンスの監視が可能になります。 |
VmwTimeProvider | VMware 仮想プレシジョン クロック デバイスのタイム プロバイダ。 |
AppDefense | VMware AppDefense コンポーネントは、アプリケーション セキュリティ監視を実行します。VMware AppDefense は、glxgi.sys および giappdef.sys カーネル モード ドライバと gisvc.exe ユーザー モード サービスで構成されています。 |
FileIntrospection | NSX ファイル イントロスペクション ドライバ vsepflt.sys は、2 つのゲスト イントロスペクション ドライバの最初のドライバです。これは、NSX ネットワーク イントロスペクション ドライバをインストールせずに個別にインストールできます。
注: このコンポーネントは VMCI ドライバに依存します。
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NetworkIntrospection | NSX ネットワーク イントロスペクション ドライバ vnetflt.sys は、2 つのゲスト イントロスペクション ドライバの 2 番目のドライバです。
注: このコンポーネントは VMCI ドライバに依存します。
VMware Tools 10.2.5 は、Windows 7 以降の vnetWFP ドライバをサポートしています。 |
ServiceDiscovery | サービス検出コンポーネントを使用すると、仮想マシン内で実行されているさまざまなサービスを検出できます。
注: このユーザー モード コンポーネントは、VMCI ドライバに依存します。
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DeviceHelper | VMware デバイス ヘルパー コンポーネントは、仮想マシンのデバイスのチェックとスワップを実行するのに役立ちます。
注: このユーザー モード コンポーネントは、VMCI ドライバに依存します。
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Hgfs | Hgfs は、仮想マシンとホスト コンピュータ間でファイルを共有できる VMware 共有フォルダ ドライバです。
このドライバは、VMware Workstation、Player、または Fusion でこの仮想マシンを使用する場合に使用できます。
注:
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SVGA | VMware SVGA ドライバは、仮想ビデオ カードのパフォーマンスを向上させます。
注: この機能を使用しないと、仮想マシンの表示機能が制限されます。
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VMXNet | VMware VMXNet ネットワーク ドライバは、仮想ネットワーク カードのパフォーマンスを向上させます。 |
VMXNet3 | VMware VMXNet3 ネットワーク ドライバは、仮想ネットワーク カード (ndis5/ndis6) のパフォーマンスを向上させます。これは、仮想ハードウェア バージョン 7 以降を使用した仮想マシン用の VMware の次世代 VMXNet ネットワーク ドライバです。 詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB 1001805 を参照してください。 VMXNET3 には、マルチキューのサポート(Windows では「Receive Side Scaling」とも呼ばれます)、IPv6 オフロード、MSI/MSI-X 割り込み配信など、いくつかの新機能が追加されています。 VMXNET 3 は VMXNET または VMXNET 2 を基盤にしていません。 Receive Side Scaling がデフォルトで有効になります。 VMware Tools 10.3.0 では、Windows VMXNET3 ドライバの受信データ リングのサポートが追加されました。 仮想ハードウェアのバージョン 7 は ESX/ESXi 4.x の互換性に対応しています。 |
PVSCSI | VMware 準仮想化 SCSI アダプタを使用すると、準仮想化 SCSI デバイスのパフォーマンスが向上します。 |
EFIFW | EFIFW ドライバは、EFI ファームウェアの更新に使用されます。 |
MemCtl | メモリ制御ドライバは、仮想マシンの強化されたメモリ管理を提供します。
このドライバは、vSphere 環境で仮想マシンを使用する場合に使用できます。
注: この機能を使用しないと、vSphere 環境で実行されている仮想マシンのメモリ管理機能を利用できません。
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Mouse | VMware PS2 マウス ドライバを使用すると、仮想 PS2 マウスのパフォーマンスが向上します。
注: この機能を使用しないと、仮想マシンのマウス パフォーマンスが低下します。
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MouesUsb | VMware USB マウス ドライバを使用すると、USB マウスのパフォーマンスが向上します。 |
Audio | オーディオ ドライバは、仮想サウンド カードのオーディオを提供します。
注: このオーディオ ドライバは、64 ビットの Windows Vista 以降の OS 用です。
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VSS | VSS ドライバは、自動バックアップの作成に使用されます。このドライバは、ゲスト OS が Windows Vista、Windows Server 2003、またはそれより新しいオペレーティング システムの場合に使用します。Linux と古い Windows オペレーティング システムは、Filesystem Sync ドライバを使用します。 |
BootCamp | BootCamp ドライバは、Mac BootCamp のサポートを提供します。 |