メジャー バージョンの 10.1.0 以降では、VMware Tools のインストールおよびアップグレードを、より簡単に、拡張性の高い方法で行えるようになりました。新しくなった Linux Tools を再起動なしでアップグレードできます。オペレーティング システム固有パッケージ (OSP) のアップグレードをサポートします。また、ユーザー インターフェイス経由で取得できるバージョン レポートや、API およびユーザー インターフェイス経由で取得できるステータス レポートが強化されました。このバージョンのリリースでは、複数の機能強化、ドライバに関連する強化、新しいゲスト OS のサポートが追加されています。オフライン バンドルと SCCM との統合により、VMware Tools を配布およびアップグレードVMware、VMware Tools 12.3.0 ではライフサイクル管理にいくつかの改善が加わります。
- VMware Tools VIB のオフライン バンドルは、vSphere Update Manager を使用して vSphere 5.5.x、6.0.x および 6.5.x リリースにインストールできます。
- Microsoft System Center Configuration Manager (SCCM) は、エンタープライズ全体の Windows アプリケーションのデプロイを管理するために使用され、VMware Tools のデプロイに使用できます。詳細については、「SCCM を使用した VMware Tools のデプロイ」を参照してください。
VMware Tools 12.3.0 は Microsoft Visual C++ 2015-2022 再頒布可能パッケージ バージョン 14.x に依存し、出荷されます。VMware Tools 12.3.0 をインストールするためのシステムの準備中に、前提条件として Microsoft Visual C++ 2015-2022 再頒布可能パッケージがシステムにインストールされています。
VMware Tools とゲスト OS のマッピング
以前のバージョンでは、VMware Tools の ISO イメージは ESXi のイメージと合わせて提供されていました。これらの ISO イメージは、ESXi の ProductLocker パーティションに展開されました。しかし、ProductLocker の領域には限りがあるため、このアプローチには問題がありました。この領域制限に対処するため、ESXi には windows.iso および linux.iso のみがバンドルされています。その他の ISO イメージは https://myvmware.com からダウンロード可能で、tools-light vib の ESXi には含まれていません。提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの ISO イメージは凍結されています。
ISO イメージ | サポートされているゲスト OS | 使用可能なバージョン |
---|---|---|
windows.iso | Windows Vista SP2 以降
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10.3.0 |
linux.iso | glibc バージョン 2.5 以降を含む Linux ゲスト OS | 10.3.0 |
darwin.iso | バージョン 10.11 以降の Mac OS | 10.3.0 |
solaris.iso | Solaris オペレーティング システム | 10.3.0 |
ISO イメージ | サポートされているゲスト OS | VMware Tools のバージョン |
---|---|---|
winPre2k.iso | Windows 2000 より前のバージョン | 7.7.0 |
netware.iso | NetWare オペレーティング システム | 8.1.0 |
winPreVista.iso | Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003
注: VMware Tools の Windows Vista 以前の ISO イメージは ESXi に含まれていません。Windows Vista 以前の ISO イメージは必要に応じてダウンロードすることができます。
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10.0.12 |
linuxPreGLibc25.iso | RHEL 5 および SLES 11 より前のバージョンの Linux ゲスト OS と、バージョン 2.5 より前の glibc を使うその他のディストリビューション | 10.0.12 |
darwinPre15.iso | 10.10.x より前の Mac OS | 10.0.12 |