定期的な時刻同期を有効にすると、VMware Tools はゲスト OS の時刻をホストの時刻と一致させます。
時刻同期の発生後、VMware Tools は 1 分に 1 回ゲスト OS の時計がホスト OS の時計に一致しているかどうかを確認します。一致していない場合は、ゲスト OS の時計がホストの時計と一致するよう同期がとられます。
ゲスト OS の時計がホストの時計より遅れている場合、VMware Tools はゲストの時計を進めてホストの時計と同じになるようにします。ゲスト OS の時計がホストの時計よりも進んでいる場合、VMware Tools は両方の時計が同期するまで、ゲストの時計が進む速度を遅くします。
Linux および Mac OS X 用の NTP (Network Time Protocol) や、Windows 用の Win32Time (Microsoft Windows Time Service) などのネイティブの時刻同期ソフトウェアは通常、VMware Tools の定期的な時刻同期よりも正確です。ゲストで使用する定期的時刻同期化の形式は、1 種類だけにしてください。ネイティブの時刻同期ソフトウェアを使用している場合は、VMware Tools の定期的な時刻同期を無効にします。
VMware Tools の定期的時刻同期化がオンになっているかどうかには関係なく、下記の特定の操作を実行すると、時刻同期が行われます。
- 再起動やパワーオン操作などで VMware Tools デーモンを開始するとき
- サスペンド状態の仮想マシンをレジュームするとき
- スナップショットへの移動後
- ディスクの圧縮後
オペレーティング システムを起動または再起動したとき、および定期的な時刻同期を最初に有効にしたときに、.vmx ファイルで time.synchronize.tools.startup.backward パラメータが有効になっていない場合、ゲスト OS の時刻が進められます。他のイベントの同期化では、時刻は常に進められます。
時刻の同期化を完全に無効にするには、仮想マシンの構成ファイル(.vmx ファイル)を編集して、複数の同期化プロパティを FALSE に設定する必要があります。
前提条件
- 他の時間同期メカニズムを無効にします。たとえば、ゲストの中には、NTP クロックまたは Win32Time クロックとの同期化がデフォルトでオンになっているものがあります。
- この手順を使ってコマンドを作成する予定であり、修了コードを知る必要がある場合は、共通の終了コードを参照してください。
手順
結果
VMware Tools サービスによって、ユーザーの指定どおりに定期的時刻同期化が有効または無効になります。定期的時刻同期化を無効にしても、VMware Tools のすべての時刻同期化が無効になるわけではありません。
次のタスク
仮想マシンで架空の時刻を維持しておきたい場合は、ゲスト OS の時計がホストの時計と同期しないようにするために、ゲスト OS の時刻同期を完全に無効にする必要があります。