ThinApp パッケージを組織のカタログに追加し、VMware Identity Manager ユーザーにその ThinApp パッケージの使用資格を付与すると、現在のパッケージからユーザーの使用資格を解除するとに新しいパッケージの使用資格を付与しなくても、そのパッケージを更新すればユーザーは新しい(再作成された)バージョンの ThinApp パッケージを使用できます。
そのパッケージの新しいバージョンの Windows アプリケーションがリリースされたり、アプリケーションのパッケージャでパッケージによって使用されるパラメータ値が変更されたために、更新済み ThinApp パッケージが提供されることがあります。
ThinApp 4.7.2 以降のバージョンでは、VMware Identity Manager で使用される ThinApp パッケージの更新メカニズムが用意されています。この ThinApp 更新メカニズムは、VMware Identity Manager 環境外で使用される他の ThinApp パッケージ用の更新メカニズムとは異なります。VMware Identity Manager に更新済みパッケージを展開し、ユーザーに自動的に新規バージョンが表示されるようにするには、更新済み ThinApp パッケージをこのメカニズムで更新する必要があります。
VMware Identity Manager で管理される ThinApp パッケージの場合、VMware Identity Manager で 2 つの Package.ini パラメータを使用して、パッケージが他のパッケージの更新バージョンかどうかが判断されます。
- AppID
-
VMware Identity Manager 内の ThinApp パッケージの一意の ID。パッケージのアプリケーションのすべてのエントリ ポイント(実行可能ファイル)に、同じ AppID が割り当てられます。ThinApp パッケージを組織の
VMware Identity Manager カタログと同期すると、パッケージの
AppID が ThinApp パッケージのリソース ページの GUID 列に表示されます。この値は、次の例のように各セットがダッシュで区切られた、キャラクタ セットのパターンの英数字で構成されます。
XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX
VMware Identity Manager では、同じ AppID の ThinApp パッケージは同じアプリケーション バージョンであると見なされます。 - VersionID
- ThinApp パッケージのバージョン番号。 VMware Identity Manager では VersionID を使用して、さまざまなバージョンの管理対象 ThinApp パッケージを追跡します。 VersionID 値を 1 ずつ増やすことで、同じ AppID を保持しながら、ThinApp パッケージが他のパッケージの更新版であることを示します。
更新済みパッケージは、管理対象 ThinApp パッケージ用に構成されたネットワーク共有フォルダの新規フォルダに置きます。『VMware Identity Manager のインストールと構成』を参照してください。VMware Identity Manager がネットワーク共有フォルダでスケジュール設定された同期を実行する際、他のアプリケーションと同じ AppID を持つアプリケーションを検出すると、VersionID の値を比較します。最も VersionID の値が大きい ThinApp パッケージが最新の更新として使用されます。VMware Identity Manager により、前のユーザーの使用資格が最も VersionID の値が大きい ThinApp パッケージに自動的に組み込まれて、ユーザーのシステムのショートカットが更新済みパッケージを参照するように同期されます。
ThinApp パッケージの Package.ini ファイルで使用されるさまざまなパラメータの詳細については、『ThinApp Package.ini パラメータ リファレンス ガイド』を参照してください。