クラスタに複数のコネクタ インスタンスを追加して、VMware Identity Manager Connector の高可用性を設定できます。何らかの理由でコネクタ インスタンスのいずれかが利用不能になっても、他のインスタンスを引き続き使用できます。
クラスタを作成するには、新しいコネクタ インスタンスをインストールし、最初のコネクタでセットアップした方法と全く同じ方法でそれらを構成します。
次に、すべてのコネクタ インスタンスを組み込み ID プロバイダに関連付けます。VMware Identity Manager サービスは、組み込み ID プロバイダに関連付けられているすべてのコネクタにトラフィックを自動的に配信します。ロード バランサは不要です。たとえば、ネットワークの問題でコネクタの 1 つが使用できなくなると、このサービスはそのコネクタにトラフィックを送信しなくなります。接続できるようになると、サービスはコネクタへのトラフィック送信を再開します。
コネクタク クラスタを設定し、すべてのコネクタを組み込み ID プロバイダに関連付けると、コネクタで有効にした認証方法の可用性が高くなります。いずれかのコネクタ インスタンスが利用できなくなっても、引き続き認証することができます。
バージョン 19.03 以降の VMware Identity Manager オンプレミス インストールでは、ディレクトリ同期の高可用性を設定することもできます。ディレクトリ同期の高可用性を設定するには、すべてのコネクタ インスタンスをディレクトリに関連付け、そのディレクトリの同期コネクタ リストを設定します。同期コネクタ リスト内のコネクタは、フェイルオーバーの順序に並べ替えられます。VMware Identity Manager サービスは、ディレクトリ同期のためにリストの最初のコネクタを使用します。最初のコネクタが使用できない場合は、2 つ目のコネクタを使用します(以降同様)。同期コネクタ リストは、ディレクトリの [同期設定] ページからディレクトリごとに設定されます。
VMware Identity Manager クラウドでは、ディレクトリ同期の高可用性機能は使用できません。コネクタ インスタンスで障害が発生した場合、別のコネクタ インスタンスを同期コネクタとして手動で選択する必要があります。