Windows 上の VMware Identity Manager 19.03 から Linux 上の Workspace ONE Access 20.01 に設定をインポートしたら、新しい Linux デプロイでいくつかの移行後の手順を実行します。

手順

  1. Linux アプライアンスのデフォルトのパスワードを変更します。
    1. デフォルトのパスワード vmware を使用して、プライマリ Workspace ONE Access ノードの [構成] ページ (https://WS1AccessHostnameFQDN:8443/cfg/certproxy) にログインします。
    2. 管理者パスワードを変更するには、[パスワードの変更] を選択します。root パスワードと sshuser パスワードを変更するには、[システム セキュリティ] を選択します。
      重要: 管理者ユーザーは、6 文字以上のパスワードを使用する必要があります。
    3. 新しいパスワードを入力します。
    4. [保存] をクリックします。
  2. 新しい管理者パスワードを使用して、Workspace ONE Access コンソール (https://WS1AccessHostnameFQDN) にログインします。
  3. 新しく作成した Linux ノードが存在して正常に機能しており、Windows ノードが存在しなくなっていることを確認するため、システム診断情報を確認します。
    1. Workspace ONE Access コンソール で、[ダッシュボード] > [システム診断ダッシュボード] を選択します。
    2. 新しい Linux ノードが正常な状態でリストされていることを確認します。
      ノードは、ノードの FQDN( WS1AccessHostnameFQDN など)、健全性ステータス記号、 [仮想アプライアンス構成] リンクを含むボックスによって、ページ上に表示されます。健全性ステータス記号が緑のチェック マークの場合、ノードは健全です。
    3. Windows ノードがリストされていないことを確認します。
  4. Windows デプロイで証明書(クラウド デプロイ)認証を使用している場合は、Linux アプライアンス上の runtime-config.properties ファイルを更新して、引き続き証明書認証を使用します。
    1. Windows 上の VMware Identity Manager 19.03 にログインし、INSTALL_DIR\usr\local\horizon\conf\runtime-config.properties ファイルにある components.certauth.port=port_number 設定の証明書認証 port_number 値をメモします。
    2. Workspace ONE Access 20.01 for Linux にログインし、/usr/local/horizon/conf/runtime-config.properties ファイルの components.certauth.port=port_number 設定の port_number 値を、19.03 の値と一致するように編集します。
    3. ファイルを保存します。
    4. マシンを再起動します。
      service horizon-workspace restart
  5. Windows デプロイの VMware Identity Manager 19.03 で証明書プロキシ設定を使用していた場合は、Workspace ONE Access コンソールの [モバイル SSO] ページを設定して、[RemotePort の受け入れ] テキスト ボックスで承認済みエンドポイントの IP アドレスを更新します。
    [モバイル SSO] ページにアクセスするには、プライマリ ノードの Workspace ONE Access コンソール にログインし、URL を https:// WS1AccessHostnameFQDN:8443/cfg/certproxy に変更します。
  6. デプロイがロード バランサなしの単一ノードになっており、Horizon と統合されている場合、Horizon Connection Server を Workspace ONE Access サービスの新しい FQDN で更新します。
  7. Windows デプロイで HTTP プロキシ サーバが使用されていた場合は、[YaST] ユーティリティを使用して、Linux システムでプロキシ設定を有効にします。
    移行プロセスでは、プロキシの詳細が新しい Linux ホストの /usr/local/horizon/bin/proxyConfig.txt ファイルにコピーされますが、プロキシ設定は有効化されません。Linux システムでプロキシ設定を有効にするには、次の手順を実行します。
    1. vSphere Client から、Workspace ONE Access 仮想アプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
    2. YaST ユーティリティを実行するため、コマンドラインに YaST と入力します。
    3. 左ペインで [ネットワーク サービス] を選択してから、[プロキシ] を選択します。
    4. [HTTP プロキシ URL] テキスト ボックスと [HTTPS プロキシ URL] テキスト ボックスに、プロキシ サーバの URL を入力します。
    5. [終了] を選択して YaST ユーティリティを終了します。
    6. 新しいプロキシ設定を使用するため、Workspace ONE Access 仮想アプライアンスで Tomcat サーバを再起動します。
      service horizon-workspace restart
  8. デプロイに Workspace ONE Access クラスタが含まれている場合は、クラスタを作成するために、必要に応じて Workspace ONE Access Linux 仮想アプライアンスのクローンを作成します。
  9. Workspace ONE Access サービスの SSL 証明書を設定します。
    デフォルトでは、自己署名証明書は Workspace ONE Access Linux デプロイ用に生成されますが、自己署名証明書は本番環境で十分に安全とされてはいません。
    • デフォルトの自己署名証明書を使用する。

      テスト目的でのみ推奨されます。新しい Linux サービス ノードからルート証明書をコピーし、コネクタ のトラストストアにアップロードします。

    • 公式の認証局 (CA) によって署名された SSL 証明書をアップロードする。

      本番環境で推奨されます。Workspace ONE Access サービスでの SSL 証明書のインストールについては、『VMware Workspace ONE Access のインストールおよび構成』ガイドを参照してください。

  10. ロード バランサなしの単一ノードでデプロイされている場合は、次の手順を実行します。
    1. Linux ノードで使用している FQDN が Windows ノードのと異なる場合(推奨プラクティス)は、スクリプトをダウンロードして実行し、コネクタ インスタンスを新しいサービス ホスト名で更新します。
      1. My VMware サイト (my.vmware.com) の Workspace ONE Access 20.01 ダウンロード ページから INSTALL_DIR/Connector/support ディレクトリに、[Update Connector Configuration Script] をダウンロードします。ここで INSTALL_DIR はインストール ディレクトリのプレースホルダです。

        ファイルは update-fqdn-configstate.tgz としてダウンロードされます。

      2. update-fqdn-configstate.tgz ファイルを解凍します。
      3. update-fqdn-configstate.bat コマンドを実行し、プロンプトに従って、古いホスト名と新しいホスト名を指定します。
    2. コネクタ インスタンスを再起動します。
      たとえば、[Windows サービス] ウィンドウを使用して [VMware IDM Connector] を選択し、 [サービスの再起動] をクリックします。
    3. 新しい Workspace ONE ポータル を有効にします。
      1. Workspace ONE Access コンソール (https://WS1AccessHostnameFQDN/admin) にログインします。
      2. [カタログ] > [設定] を選択します。
      3. 左ペインで [新しいエンド ユーザー ポータル UI] を選択して、[新しいポータル UI を有効化] をクリックします。

次のタスク

デプロイが想定どおりに機能することを確認します。たとえば、ユーザーが Workspace ONE ポータル にログインしてアプリケーションにアクセスできることを確認します。

注: 次のタイプのリモート認証は、想定している通信チャネルの遅延のために、機能するまで数分かかる場合があります。
  • パスワード(クラウド展開)
  • RADIUS(クラウド展開)
  • RSA SecurID(クラウド展開)
通信チャネルが再確立するまで待機してもよいですが、 コネクタ インスタンスを再起動することで通信を再確立することもできます。

また、ポリシーなど他の機能が想定どおりに機能していることを確認します。『VMware Workspace ONE Access 管理』を参照してください。