ローカル Web サーバを使用してオフライン アップグレードを実行する場合は、アップグレード ファイルをホストするように Web サーバを準備し、Web サーバを参照するように既存の 20.10.X Workspace ONE Access アプライアンスを構成してアップグレードを実行します。
オフライン アップグレード向けにローカル Web サーバを準備する
オフライン アップグレードを開始する前に、Workspace ONE Access 仮想アプライアンスのサブディレクトリを含むディレクトリ構造を作成して、ローカル Web サーバをセットアップします。
[前提条件]
- 一般的なオフライン アップグレードの前提条件を実行します。Workspace ONE Access オフライン アップグレードの前提条件を参照してください。
- my.vmware.com の VMware Workspace ONE Access 製品ダウンロード ページから、VMware Workspace ONE Access オフライン アップグレード パッケージ identity-manager-21.08.0.0-buildNumber-updaterepo.zip をダウンロードします。
- Web サーバ (IIS) を使用する場合は、ファイル名に特殊文字を利用できるよう Web サーバを構成します。これを構成するには、[フィルタリングを要求] セクションで [ダブル エスケープを許可] オプションを選択します。
[手順]
- Web サーバの http://YourWebServer/VM/ にディレクトリを作成して、ダウンロードした zip ファイルをコピーします。
- Web サーバに .sig (text/plain) および .sha256 (text/plain) の MIME タイプが含まれていることを確認します。
これらの MIME タイプが含まれない場合、Web サーバの更新確認は失敗します。
- zip ファイルを展開します。
zip ファイルから抽出された内容は、http://YourWebServer/VM/ に配置されます。
ファイルから抽出された内容には、サブディレクトリの /manifest と /package-pool が含まれます。
- 次の updatelocal.hznコマンドを実行して、URL に有効なアップデート コンテンツが含まれていることを確認します。
/usr/local/horizon/update/updatelocal.hzn checkurl http://YourWebServer/VM
アプライアンスを構成してオフライン アップグレードを実行する
オフライン アップグレードを実行するには、ローカル Web サーバを参照するように Workspace ONE Access アプライアンスを構成します。その後にアプライアンスをアップグレードします。
[前提条件]
オフライン アップグレード向けにローカル Web サーバを準備します。前のセクションを参照してください。
[手順]
- Workspace ONE Accessアプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
- 次のコマンドを実行して、ローカル Web サーバを使用するアップグレード リポジトリを構成します。
/usr/local/horizon/update/updatelocal.hzn seturl http://YourWebServer/VM/
注: 構成を元に戻してオンライン アップグレードの機能を回復するには、次のコマンドを実行します。/usr/local/horizon/update/updatelocal.hzn setdefault
- アップグレードを実行します。
- 次の updatemgr.hznコマンドを実行します。
/usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn updateinstaller
- 次のコマンドを実行します。
/usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn update
アップグレード中に発生したメッセージは、update.log ファイル(/opt/vmware/var/log/update.log)に保存されます。
- クラスタ内の複数の仮想アプライアンスを更新している場合は、アップグレードされた最初のノードで Elasticsearch インデックスを再インデックスする必要があります。これが更新中の最初のノードである場合、
/usr/local/horizon/update/reindexingIndices.hzn
スクリプトの実行を求める警告メッセージが表示された場合は、y と入力します。クラスタ内の他のノードをアップグレードするときにメッセージが表示されたら、n と入力します。
単一の仮想アプライアンスをアップグレードしている場合、このメッセージは表示されません。再インデックスのスクリプトは、アップグレード プロセスの一部として実行されます。
- もう一度 updatemgr.hzn checkコマンドを実行して、より新しいアップデートがないことを確認します。
/usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn check
- 仮想アプライアンスを再起動します。
reboot
- アップグレードしたアプライアンスのバージョンを確認します。
vamicli version --appliance
新しいバージョンが表示されます。
- Workspace ONE Access 展開内のすべてのノードをアップグレードしたら、診断ダッシュボードを使用してシステム情報の健全性を監視します。
- Workspace ONE Access コンソールにログインします。
- の順に選択します。
- 展開が複数の Workspace ONE Access アプライアンスで構成されている場合は、監視するアプライアンスを選択します。
- 各種サービスのステータスを確認します。
たとえば、Elasticsearch サービスの健全性を確認するには、[統合コンポーネント] セクションを確認し、Elasticsearch アイテムの値が期待どおりであることを確認します。たとえば、[Elasticsearch - 健全性] の値が [緑] で、クラスタ ノードに関する情報が正確であること、などを確認します。
[結果]
アップグレードは完了です。
Workspace ONE Access のアップグレード後の構成を参照してください。
- 次の updatemgr.hznコマンドを実行します。