ローカル Web サーバを使用してオフライン アップグレードを実行する場合は、アップグレード ファイルをホストするように Web サーバを準備し、Web サーバを参照するように既存の 21.08.X Workspace ONE Access アプライアンスを構成してアップグレードを実行します。

オフライン アップグレード向けにローカル Web サーバを準備する

オフライン アップグレードを開始する前に、Workspace ONE Access 仮想アプライアンスのサブディレクトリを含むディレクトリ構造を作成して、ローカル Web サーバをセットアップします。

アップグレードのタイミングは、アップグレード中に発生するダウンタイムを考慮して計画してください。

[前提条件]

  • 一般的なオフライン アップグレードの前提条件を実行します。「Workspace ONE Access オフライン アップグレードの前提条件」を参照してください。
  • my.vmware.com の VMware Workspace ONE Access 製品ダウンロード ページから、VMware Workspace ONE Access オフライン アップグレード パッケージ identity-manager-22.09.0.0-buildNumber-updaterepo.zip をダウンロードします。
  • Web サーバ (IIS) を使用する場合は、ファイル名に特殊文字を利用できるよう Web サーバを構成します。これを構成するには、[フィルタリングを要求] セクションで [ダブル エスケープを許可] オプションを選択します。

[手順]

  1. Web サーバの http://YourWebServer/VM/ にディレクトリを作成して、ダウンロードした zip ファイルをコピーします。
  2. Web サーバに .sig (text/plain) および .sha256 (text/plain) の MIME タイプが含まれていることを確認します。

    これらの MIME タイプが含まれない場合、Web サーバの更新確認は失敗します。

  3. zip ファイルを展開します。

    zip ファイルから抽出された内容は、http://YourWebServer/VM/ に配置されます。

    ファイルから抽出された内容には、サブディレクトリの /manifest/package-pool が含まれます。

  4. 次の updatelocal.hznコマンドを実行して、URL に有効なアップデート コンテンツが含まれていることを確認します。
    /usr/local/horizon/update/updatelocal.hzn checkurl http://YourWebServer/VM

アプライアンスを構成してオフライン アップグレードを実行する

オフライン アップグレードを実行するには、ローカル Web サーバを参照するように Workspace ONE Access アプライアンスを構成します。その後にアプライアンスをアップグレードします。

[前提条件]

オフライン アップグレード向けにローカル Web サーバを準備します。前のセクションを参照してください。

[手順]

注: 22.09 アップグレード スクリプトを実行すると、 XPath set is empty メッセージがスクリプトに表示されます。このメッセージは無視してください。
  1. Workspace ONE Accessアプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドを実行して、ローカル Web サーバを使用するアップグレード リポジトリを構成します。
    /usr/local/horizon/update/updatelocal.hzn seturl http://YourWebServer/VM/
    		  
    注: 構成を元に戻してオンライン アップグレードの機能を回復するには、次のコマンドを実行します。
    /usr/local/horizon/update/updatelocal.hzn setdefault
  3. アップグレードを実行します。
    1. 次の updatemgr.hznコマンドを実行します。
      /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn updateinstaller
    2. 次のコマンドを実行します。
      /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn update

      アップグレード中に発生したメッセージは、update.log ファイル(/opt/vmware/var/log/update.log)に保存されます。

    3. もう一度 updatemgr.hzn checkコマンドを実行して、より新しいアップデートがないことを確認します。
      /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn check
    4. 仮想アプライアンスを再起動します。

      reboot

    5. アップグレードしたアプライアンスのバージョンを確認します。
      vamicli version --appliance

      新しいバージョンが表示されます。

    6. Workspace ONE Access 展開内のすべてのノードをアップグレードしたら、診断ダッシュボードを使用してシステム情報の健全性を監視します。
      注: 22.09 にアップグレードすると、再設計された Workspace ONE Access コンソールが表示されます。[監視] > [回復性] タブは、[ダッシュボード] > [システム診断ダッシュボード] タブに代わるものです。 Workspace ONE Access コンソールの再設計の詳細については、管理ガイドの Workspace ONE Access コンソールの機能と設定を参照してください。
      1. Workspace ONE Access コンソールにログインします。
      2. [監視] > [回復性]を選択する
      3. 展開が複数の Workspace ONE Access アプライアンスで構成されている場合は、監視するアプライアンスを選択します。
      4. 各種サービスのステータスを確認します。各セクションを確認します。

    [結果]

    アップグレードは完了です。

    Workspace ONE Access のアップグレード後の構成 を参照してください。