Workspace ONE Access を複数のデータセンターに展開していて、展開に Horizon および Citrix 公開リソースが含まれる場合、どのデータセンターでも適切なリソースが利用できるように、プライマリ データセンターとセカンダリ データセンターの両方で、リソースのフェイルオーバー順序を構成する必要があります。

サービス インスタンスごとに組織内のリソースのフェイルオーバー順序を含めたデータベース テーブルを作成するには、hznAdminTool コマンドを使用します。リソースが起動するときに、構成されたフェイルオーバー順序が使用されます。両方のデータセンターで hznAdminTool failoverConfiguration コマンドを実行して、フェイルオーバー順序をセットアップします。

注: この手順は、Horizon Cloud Pod アーキテクチャ (CPA) を使用する環境には適用されません。

前提条件

Workspace ONE Access が複数のデータセンターで展開されると、同じリソースが各データセンターでもセットアップされます。Horizon ポッドまたは Citrix XenFarm にある各アプリケーションまたはデスクトップ プールは、Workspace ONE Access のカタログにおいて異なるリソースと見なされます。カタログ内でリソースが重複するのを防ぐには、Workspace ONE Access コンソール の Horizon および Citrix の構成ページで [重複アプリケーションを同期しない] を有効にします。

手順

  1. ssh クライアントを使用して、Workspace ONE Access アプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
  2. サービス インスタンスのリストを表示するには、次のように入力します。
    hznAdminTool -j clusterInstances
    サービス インスタンスのリストが表示されます。 "Id" の値は、サービス インスタンス ID です。例:
    {
    "clusterInstances":[{
    "version" : "3.2.0.1 Build 8223322",
    "uuid" : "7451fe26-5b02-32ef-bfe6-6fe0a8710a14", 
    "status" : "Active", 
    "lastUpdated" : 1523372105701, 
    "hostname" : "server.example.com", 
    "datacenterId" : 0, 
    "id" : 2, 
    "ipaddress" : "10.143.xxx.xx"}
    ]}
  3. 組織内の各サービス インスタンスに対して、次のコマンドを使用して Horizon および Citrix ベースのリソースのフェイルオーバー順序を構成します。
    hznAdminTool failoverConfiguration -configType <configType> -configuration <configuration> -serviceInstanceId <serviceInstanceId>
    オプション 説明
    -configType フェイルオーバーに構成されているリソース タイプを入力します。値は VIEWXENAPP のいずれかになります。
    -configuration フェイルオーバーの順序を入力します。構成タイプが VIEW の場合は、Workspace ONE Access コンソール の Horizon 構成ページに表示されている、プライマリ Horizon Connection Server のホスト名のカンマ区切りリストとして入力します。構成タイプが XENAPP の場合は、XenFarm 名のカンマ区切りリストとして入力します。
    -serviceInstanceId 構成されているサービス インスタンスの ID を入力します。この ID は、手順 2 で表示されたリストに記載されています。"id":
    例:

    hznAdminTool failoverConfiguration -configType VIEW -configuration pod1vcs1.domain.com,pod2vcs1.hs.trcint.com -serviceInstanceId 1

    セカンダリ データセンターの Workspace ONE Access インスタンス向けにこのコマンドを入力すると、Horizon Connection Server の順序が逆になります。この例では、コマンドは hznAdminTool failoverConfiguration -configType VIEW -configuration pod2vcs1.hs.trcint.com, pod1vcs1.domain.com -serviceInstanceId 103 のようになります。

結果

リソース フェイルオーバーのデータベース テーブルが、各データセンター用にセットアップされます。

次のタスク

各 Horizon および Citrix 公開リソースについて、既存のフェイルオーバー構成を表示するには、次のコマンドを実行します。

hznAdminTool failoverConfigurationList -configType <configtype>

<configtype> の値は、VIEWXENAPP のいずれかになります。<configtype>VIEW の場合の hznAdminTool failoverConfigurationList の出力例は、次のとおりです。

{"idOrganization":1,"serviceInstanceId":52,"configType":"VIEW","configuration":"pod1vcs1.domain.com,pod2vcs1.domain.com"}{"idOrganization":1,"serviceInstanceId":103,"configType":"VIEW","configuration":"pod2vcs1.domain.com,pod1vcs1.domain.com"}{"idOrganization":1,"serviceInstanceId":154,"configType":"VIEW","configuration":"pod2vcs1.domain.com,pod1vcs1.domain.com"}