オフライン猶予期間とは、VMware Identity Manager と同期せずに、仮想アプリケーションを Windows システムで起動して実行できる期間です。
ThinApp パッケージは仮想 Windows アプリケーションであり、VMware Identity Manager はこれらのアプリケーションを Windows システムに配布できます。VMware Identity Manager が Windows システムにログインしたユーザーのために初めて ThinApp パッケージを Windows システムに配布するときに、パッケージの仮想アプリケーションが、そのユーザーが使用するためにその Windows システムに登録されます。適切なショートカットが Windows デスクトップに追加され、そのシステムにインストールされている標準の Windows アプリケーションと同様に、ショートカットを使用して仮想アプリケーションを起動できます。
VMware Identity Managerによって Windows システムに展開されたいずれかの仮想アプリケーションを起動すると、ThinApp パッケージはシステムで稼働している ThinApp エージェントからの実行権限を要求します。ThinApp エージェントは次の条件を確認します。
- アプリケーションが、ログイン ユーザーのためにこの Windows デスクトップに登録されているかどうかを確認します。
- Windows システムが、許可されたオフライン猶予期間内に VMware Identity Manager と同期されているかどうかを確認します。
これらの条件が両方とも満たされている場合、ThinApp エージェントは仮想アプリケーションの実行を許可します。
VMware Identity Manager Desktop アプリケーションが VMware Identity Manager と同期する頻度は、POLLINGINTERVAL インストーラ オプションで設定されます。デフォルトでは、頻度は 5 分おきです。オフライン猶予期間は、デフォルトでは 30 日間に設定されます。Windows システムにおいて 30 日の期間内の任意の時点で VMware Identity Manager に接続するためのネットワーク接続が確立されている場合、アプリケーションを VMware Identity Manager と同期し、仮想アプリケーションを実行できます。
ただし、Windows システムで VMware Identity Manager に接続するためのネットワーク接続が確立されていない場合、アプリケーションを VMware Identity Manager と同期できません。オフライン猶予期間で設定された期間まで、この Windows システムに登録されている仮想アプリケーションを切断されたシステム上で実行できます。