VMware Site Recovery Manager は、vCenter Server 保護サイトと vCenter Server リカバリ サイト間で仮想マシンのリカバリを計画、テスト、実行できるように支援するビジネス継続性およびディザスタ リカバリ ソリューションです。
Site Recovery Manager を構成し、仮想マシンをさまざまな方法で保護できます。
- データストア グループ
- サードパーティ製ディスク レプリケーション メカニズムを使用してアレイベース レプリケーションを構成することによって、データストア グループ内の仮想マシンを保護します。アレイベース レプリケーションはレプリケートされたデータストアを検出し、仮想マシンのワークロードをリカバリします。
- 個々の仮想マシン
- VMware vSphere Replication と組み合わせて Site Recovery Manager を使用することによって、ホスト上の個々の仮想マシンを保護します。
- ストレージ ポリシー
- 仮想マシンと特定のストレージ ポリシーとの関連付けに基づいて仮想マシンを保護します。ストレージ ポリシーを使用した仮想マシンの保護は、アレイベース レプリケーションを必要とします。
Site Recovery Manager を使用して、保護サイトからリカバリ サイトへのさまざまなタイプのリカバリを実装できます。
- 計画移行
- 保護サイトから復旧サイトへ、仮想マシンを順次待避させることです。計画移行は、規則的な方法でワークロードを移行した場合のデータ損失を防ぎます。計画移行を正常に行うには、両方のサイトが稼働しており、問題なく動作している必要があります。
- ディザスタ リカバリ
- 計画移行と類似していますが、両方のサイトが稼働している必要はない点が異なります。たとえば、保護サイトが予期せずオフラインになった場合などです。ディザスタ リカバリ操作では、保護サイトの運用の障害が報告されますが、それ以外は無視されます。
Site Recovery Manager は、リカバリ プロセスとレプリケーション メカニズムを連携させて、データ損失とシステムのダウンタイムを最小限に抑えます。
- Site Recovery Manager は、保護サイトの仮想マシンをクリーン シャットダウンしてストレージを同期します(保護サイトがまだ稼働している場合)。
- Site Recovery Manager は、リカバリ プランに従ってレプリケートされた仮想マシンをリカバリ サイトでパワーオンします。
復旧プランでは、復旧サイトの仮想マシンの起動順序を指定します。リカバリ プランでは、IP アドレスなどのネットワーク パラメータも指定します。また、カスタム リカバリ アクションを仮想マシンで実行するために Site Recovery Manager が実行可能なユーザー指定のスクリプトも含めることができます。
Site Recovery Manager では、リカバリ プランをテストできます。レプリケートされたデータの一時的なコピーを使用して、保護サイトと復旧サイトで進行中の操作を中断しないようにテストを実行します。