Workspace ONE® Access™(以前の VMware Identity Manager™)20.01 にアップグレードする場合、新しい Workspace ONE Access 20.01 Connector を使用するには、1 つ以上の 20.01 Connector をインストールし、既存のディレクトリを新しいコネクタに移行する必要があります。古いコネクタ バージョンを 20.01 にアップグレードすることはできません。
新しい Workspace ONE Access 20.01 Connector は、Windows サーバに個別にまたはまとめてインストールできるエンタープライズ サービスの集まりです。次のサービスが含まれます。
- ディレクトリ同期サービス:Active Directory または LDAP ディレクトリのユーザーを Workspace ONE Access サービスに同期します。
- ユーザー認証サービス:パスワード(クラウド デプロイ)、RSA SecurID(クラウド デプロイ)、RADIUS(クラウド デプロイ)などの、コネクタベースの認証方法を提供します。
- Kerberos 認証サービス:内部ユーザーに Kerberos 認証を提供します。
レガシー コネクタから新しい 20.01 Connector に移行するには、ディレクトリを移行します。ディレクトリを移行すると、認証方法や ID プロバイダなどすべてのデータが移行されます。
移行要件
- Workspace ONE Access 20.01 Connector は、仮想アプリケーション(Citrix、Horizon、Horizon Cloud、および ThinApp 統合)をサポートしていません。環境に仮想アプリケーションが含まれている場合や、今後仮想アプリケーションを使用する予定がある場合は、Workspace ONE Access 20.01 Connector に移行しないでください。
Horizon、Horizon Cloud、または Citrix アプリケーションとデスクトップを統合するには、VMware Identity Manager Connector (Windows) バージョン 19.03 を使用します。ThinApp パッケージ アプリケーションを統合するには、VMware Identity Manager Connector (Linux) バージョン 2018.8.1.0 を使用します。
- 20.01 Connector をインストールするには、1 台以上の Windows サーバが必要です。エンタープライズ サービスは、1 台のサーバにまとめてインストールすることも、別のサーバに個別にインストールすることもできます。要件については、『Workspace ONE Access Connector のインストール』を参照してください。
20.01 Connector 用の Windows サーバは、レガシーのコネクタ サーバとは別のものにする必要があります。移行プロセスでは、古いコネクタと新しいコネクタの使用を切り替えて移行をテストします。19.03 レガシー コネクタ サーバは移行プロセス中に実行されている必要があります。移行が完了するまで、19.03 Connector をアンインストールしないでください。
- テナント内のすべての既存のコネクタは、バージョン 19.03 である必要があります。古いコネクタがある場合は、最初に 19.03 にアップグレードします。
- Workspace ONE Access サービスのオンプレミスのインスタンスがある場合は、20.01 Connector に移行する前に、サービスを 20.01 にアップグレードします。
- 移行中に、テナント内のすべてのディレクトリを 20.01 Connector に移行する必要があります。一部のディレクトリのみを移行することはできません。
- 移行後は、新しい 20.01 Connector のみを使用できます。環境には、古いコネクタ バージョンと 20.01 Connector を混在させることはできません。