Workspace ONE Access で ThinApp の構成をトラブルシューティングするには、この情報を使用します。
ユーザー ポータルからの ThinApp パッケージの起動が失敗する
Workspace ONE Access Desktop アプリケーションがすでにインストール済みで実行されているにもかかわらず、ユーザーがユーザー ポータルから ThinApp パッケージを起動しようとすると、このアプリケーションをダウンロードおよびインストールするようユーザーに促すブラウザ メッセージが表示される場合があります。
[問題]
Workspace ONE Access Desktop アプリケーションをインストールした後、ユーザーがその Windows システムのブラウザでユーザー ポータルを開き、ログインし、ThinApp パッケージを起動しようとすると、Workspace ONE Access Desktop アプリケーションをシステムにインストールするよう促すメッセージが表示されて、ThinApp パッケージを起動できない場合があります。このメッセージは、Workspace ONE Access Desktop アプリケーション プロセスが Windows システムで実行中でも表示される場合があります。Workspace ONE Access Desktop アプリケーションで、すべてのファイルが最新であるとレポートされる場合があります。
[原因]
この問題は、複数の理由によって発生する可能性があります。
原因 | 説明 |
---|---|
Workspace ONE Access Desktop ブラウザのプラグインが正しくインストールされていないか、ユーザーが ThinApp パッケージを起動しようとしているブラウザのブラウザ ウィンドウで、このプラグインがアクティブ化されていません。 | Windows システムで ThinApp パッケージを実行するには、Workspace ONE Access Desktop アプリケーションのインストールが必須です。したがって、ユーザー ポータルは、ThinApp パッケージを起動する前に、ブラウザ プラグインを使用してこのアプリケーションがインストール済みであるかどうかを検証します。ユーザーがユーザー ポータルで ThinApp パッケージ のアイコンをクリックすると、Workspace ONE Access Desktop ブラウザのプラグインは、パッケージを起動する前にアプリケーションがインストールされているかどうかをチェックします。ブラウザ プラグインがインストールされていない場合、またブラウザでアクティブになっていない場合、検証は行われず、メッセージが表示され、パッケージは起動しません。 Workspace ONE Access Desktop のインストール プロセス中にブラウザ ウィンドウが開いていると、ブラウザのプラグインがそのブラウザに正しくインストールされない場合があります。ユーザーがブラウザのアドオンまたはプラグイン ページでプラグインを選択解除している場合、ブラウザのプラグインは非アクティブになる場合があります。 |
ブラウザから ThinApp パッケージを起動するために使用したカスタム プロトコル ハンドラが、ThinApp パッケージを起動しようとしているブラウザで無効になっています。 | ユーザー ポータルでは、ThinApp パッケージは horizon:// プロトコルがあるリンクを使用して示されます。Workspace ONE Access Desktop アプリケーションのインストール時、インストーラはその horizon:// プロトコルのプロトコル ハンドラを登録します。プロトコル ハンドラは HorizonThinAppLauncher.exe という名前の実行可能ファイルで、レジストリ エントリ HKEY_CLASSES_ROOT\horizon\shell\open\command によってハンドラとして登録されます。ユーザーがユーザー ポータルのアイコンから ThinApp パッケージを起動しようとすると、この HorizonThinAppLauncher.exe アプリケーションが起動されます。 ユーザーがブラウザですべてのプロトコル ハンドラの使用を無効にしている場合、または horizon:// プロトコルのハンドラの使用を無効にしている場合、ユーザー ポータルのアイコンを使用して ThinApp パッケージを起動することはできません。一部のブラウザでは、プロトコル ハンドラが起動され、プロトコル ハンドラの実行を選択するオプションがユーザーに示されたときに、警告が表示されます。horizon:// プロトコル ハンドラの使用が無効になるのは、ユーザーが初めていずれかの ThinApp パッケージ アイコンをクリックしたとき、ブラウザにプロトコル ハンドラを実行する権限を求める警告ダイアログが表示されたとき、起動できないようにユーザーが [いいえ] などを選択し、さらにそのようなリンクをすべて起動できないように [選択内容を保存] などを選択した場合です。プロトコル ハンドラを実行する権限が付与されず、その選択が保存されているため、ユーザー ポータルから ThinApp パッケージは起動されません。 |
[解決方法]
- ユーザーが自分のユーザー アカウントを使用して Workspace ONE Access Desktop アプリケーションにログインしていることを確認します。
ユーザーは Windows システム トレイの Workspace ONE Access アイコンを使用してクライアントにログインします。
- システムにアプリケーションをインストールした直後にこの問題が起きた場合、開いているすべてのブラウザ ウィンドウを閉じ、再びブラウザを開き、ユーザー ポータルにログインし、ThinApp パッケージの起動を試行します。
- 開いているブラウザ ウィンドウを閉じてブラウザを再び開いた後でこの問題が起きる場合、ブラウザのプラグイン リストにプラグインが表示されるか、またアクティブと表示されるかどうかを確認します。
ブラウザ 説明 Internet Explorer Internet Explorer の場合、ブラウザのプラグインまたはアドオンでなく、COM サーバが登録されます。COM サーバがインストール済みかどうかをテストするには、次のコンテンツを含むテスト HTML ファイルを作成して、Internet Explorer でそのファイルを開きます。その結果には、COM サーバがインストールされているかどうかが記載されています。 <html> <script type="text/vbscript"> On Error Resume Next dim objName objName = "HorizonAgentFinder.HorizonFinder" dim obj Set obj = CreateObject(objName) document.write(objName & " is ") if IsEmpty(obj) then document.write("not installed") else document.write("installed") end if </script> </html>
Firefox をクリックして、Firefox のアドオン マネージャを開きます。[プラグイン] ページで、VMware Horizon Agent Finder ブラウザのプラグインが表示されていることを確認し、これを [常にアクティブ化する] に設定します。 Chrome ブラウザの設定で、VMware Horizon Agent Finder ブラウザのプラグインがリストされていることを確認し、これを [常に有効化] に設定します。 Safari for Windows ブラウザの設定で、VMware Horizon Agent Finder ブラウザのプラグインがリストされ、Safari に対して有効になっていることを確認します。 - レジストリ エントリ HKEY_CLASSES_ROOT\horizon\shell\open\command が存在し、必須プロトコル ハンドラ HorizonThinAppLauncher.exe の場所(Windows システム上に Workspace ONE Access Desktop アプリケーションがインストールされた場所)を指すパスの値を持つことを確認します。
レジストリ エントリが存在しないか、Workspace ONE Access Desktop アプリケーションがインストールされた場所を指す値を持たない場合は、このアプリケーションをアンインストールしてから再度インストールします。
- レジストリ エントリが存在し、HorizonThinAppLauncher.exe 実行可能ファイルの場所を指す値を持つ場合は、実行可能ファイルがその場所に存在し、移動または削除されていないことを確認します。
レジストリ エントリが存在しないか、Workspace ONE Access Desktop アプリケーションがインストールされた場所を指す値を持たない場合は、このアプリケーションをアンインストールしてから再度インストールします。
- レジストリ エントリが存在し、HorizonThinAppLauncher.exe 実行可能ファイルの場所を指す値を持つ場合は、レジストリ エントリ HKEY_CLASSES_ROOT\horizon の (Default) 値が Data 値 URL:horizon Protocol であること、および HKEY_CLASSES_ROOT\horizon エントリの URL Protocol 値が存在することを確認します。
HKEY_CLASSES_ROOT\horizon レジストリ エントリの (Default) 値の Data 値が URL:horizon Protocol に設定されていない場合は、Data 値を更新して URL:horizon Protocol に設定します。HKEY_CLASSES_ROOT\horizon エントリに URL Protocol 値が存在しない場合は、URL Protocol という名前でデータ値なしの値を作成します。
- ユーザーがブラウザで horizon:// プロトコルを無効にしたかどうか、またはブラウザですべてのプロトコル ハンドラが無効になっているかどうかを確認し、無効になっている場合は、組織のニーズに合わせて適宜ブラウザでプロトコル ハンドラを有効にします。
多くの場合、ブラウザはその Windows システムで使用可能なプロトコル ハンドラの情報について、レジストリの設定に依拠しています。一部のブラウザでは、ユーザーがプロトコル ハンドラに関連付けられているリンクをクリックしたときに、
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というような確認をするダイアログ プロンプト、またはThis link needs to be opened with an application
などのように、リンクを処理するには外部アプリケーションを起動する必要があることを示す文が表示されます。一般にダイアログには、外部アプリケーションを起動せず、そのタイプのすべてのリンクについてその選択を保存するオプションが示されています。プロトコル ハンドラに関連付けられているアプリケーションを起動する機能を再度有効にする手順は通常、ブラウザ タイプによって異なります。そのブラウザ タイプでプロトコル ハンドラを有効にする方法については、ユーザーのブラウザ タイプのドキュメントを参照してください。