カタログ内の個々の Web アプリケーションとデスクトップ アプリケーションに対して、Workspace ONE Access でカスタムのアクセス ポリシーを作成できます。これらのアクセス ポリシーは、場所、デバイス タイプ、認証方法、およびセッションの長さに基づいてアクセスを制限できます。アクセスを制限するために、特定のグループをアプリケーション ルールに関連付けることができます。
以下に、指定された Web アプリケーションへのアクセスを制御するために作成できる Web アプリケーション固有のポリシーの例を示します。
例 1:グループに割り当てられた基本的な Web アプリケーション固有のポリシー
この例では、新しいアプリケーション固有のアクセス ポリシーが作成され、Sales Team グループがアクセスできる Web アプリケーションに適用されます。2 つのルールが適用されます。最初のルールは、内部ネットワークからアプリケーションにアクセスする Sales Team グループのユーザーに固有です。
内部ネットワークからアクセスするルールは、次のように構成されます。
- ネットワーク範囲は、[INTERNAL NETWORK] です。
- ユーザーは、[Web ブラウザ] からコンテンツにアクセスできます。
- ユーザーは、[Sales Team] グループに属しています。
- 最初の認証方法は [Kerberos] です。
- フォールバックは [パスワード] です。
- セッションの再認証は [8 時間] 後です。
内部ネットワークから Sales Team のアプリケーションにアクセスするために、Sales Team グループのメンバーは Web ブラウザからアプリケーションを起動し、そのときに名前と Kerberos パスワードの入力を求められます。Kerberos 認証に失敗した場合、Active Directory のパスワードを入力するように求められます。セッションを使用できる時間は 8 時間です。8 時間後に、ユーザーは再度ログインするように求められます。
2 番目のルールは、Sales Team グループのユーザーが Web ブラウザを通じて外部サイトからアプリケーションにアクセスする場合に適用されます。
外部サイトからアクセスするルールは、次のように構成されます。
- ネットワーク範囲は、[ALL RANGES] です。
- ユーザーは、[Web ブラウザ] からコンテンツにアクセスできます。
- ユーザーは、[Sales Team] グループに属しています。
- 実装される認証方法には、モバイル デバイスやコンピュータからログインする機能が含まれます。
- [モバイル SSO(iOS 版)] を使用してを認証します。
- [モバイル SSO(Android 版)] にフォールバックします。
- [RSA SecurID] にフォールバックします。
- セッションの再認証は [4 時間] 後です。
エンタープライズ ネットワークの外部からこれらのアプリケーションにアクセスするには、デバイスのタイプに応じて、モバイル デバイスのパスコードまたは RSA SecurID のパスコードを使用してログインする必要があります。セッションが開始し、4 時間の間使用できます。4 時間後に、ユーザーは再度ログインするように求められます。
例 2:グループに割り当てられた厳格な Web アプリケーション固有のポリシー
この例では、アプリケーション固有のアクセス ポリシーが作成され、機密性の高い Web アプリケーションに適用されます。Sales Team グループのメンバーは、どのタイプのデバイスからでもこのアプリケーションにアクセスできますが、わずか 1 時間後には再度認証が必要になります。
- ネットワーク範囲は、[ALL RANGES] です。
- ユーザーは、[すべてのデバイス タイプ] からコンテンツにアクセスできます。
- ユーザーは、[Sales Team] グループに属しています。
- 認証方法は [RSA SecurID] です。
- セッションの再認証は [1 時間] 後です。
Sales Team のユーザーは、ログインし、デフォルトのアクセス ポリシー ルールに基づいて認証され、アプリケーションのポータルとリソースにアクセスできます。ユーザーは、例 2 で指定した厳格なアクセス ポリシー ルールによって管理されているアプリケーションをクリックします。ユーザーは RSA SecurID 認証ログイン画面にリダイレクトされます。
ユーザーがログインに成功すると、サービスによりアプリケーションが起動され、認証イベントが保存されます。ユーザーは最大 1 時間の間ログインなしでアプリケーションを起動し続けることができます。1 時間後に ユーザーは RSA SecurID を使用して再認証するように求められます。