Apple の VPP (Volume Purchase Program) が使用できないようなシナリオにおいて、Workspace ONE UEM に有料のパブリック iOS アプリをアップロードして配布することができます。また iOS デバイスの場合、App Store の機能(例:App Store のアイコン、パブリック アプリのインストール)に対するさらなる制限事項を構成することもできます。Workspace ONE UEM は複数の OS バージョンを配布することができますが、iOS 9 以降の管理の場合はユーザー側の追加操作が不要になります。可能な限り Apple VPP のご利用をお勧めします。VPP は有料のパブリック アプリを効率的に管理し、複数の管理オプションを提供します。
有料のパブリック アプリの配布手順を比較する
有料のパブリック iOS アプリをデバイスにプッシュする際の iOS のプロセスは簡素化されています。Workspace ONE UEM は、以前にデバイスにインストール済みのアプリでも管理することができます。エンド ユーザーがアプリを削除する必要はありません。
サポート対象の任意の iOS バージョンを有料のパブリック アプリとして追加します | iOS 9 以降のバージョンを有料のパブリック アプリとして追加します |
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Workspace ONE UEM Console で、有料パブリック iOS アプリ プロセスを有効にします。 | Workspace ONE UEM Console で、有料パブリック iOS アプリ プロセスを有効にします。 |
パブリック アプリを Workspace ONE UEM Console に追加します。SDK 機能やアプリベース VPN といった任意の管理パラメータを追加します。 | Workspace ONE UEM Console にパブリック アプリを追加し、[展開] タブで [ユーザーがインストールした場合、アプリを MDM 管理対象にする] を有効にします。 SDK 機能やアプリベース VPN といった任意の管理パラメータを追加します。 |
ユーザーがアプリを購入します。 | ユーザーがアプリを購入します。 購入後 Apple は自動的にアプリをインストールします。 |
ユーザーは Apple がインストールしたアプリを削除します。 | 該当なし |
ユーザーが AirWatch Catalog を開き、Workspace ONE UEM からのインストールを開始し、アプリの管理バージョンを受信します。 | ユーザーが AirWatch Catalog を開き、Workspace ONE UEM からのインストールを開始し、アプリの管理バージョンを受信します。 |
UEM console Console での有料パブリック iOS アプリの構成
UEM console で有料パブリック iOS アプリの展開を構成できます。次の手順に従って、UEM console で有料パブリック iOS アプリの展開を構成します。
- [グループと設定] > [すべての設定] > [アプリ] > [Workspace ONE] > [有料パブリック アプリケーション] の順に進みます。
- [有効] を選択し、設定を保存します。
組織グループに基づいた有料パブリック アプリの割り当て
VPP 展開と有料パブリック iOS アプリを組織グループ別に管理できます。また、該当するデバイスが加入する組織グループの、有料パブリックの状態オプションを有効にすることもできます。
同一の有料パブリック iOS アプリを、サービス トークン (sToken) が含まれる VPP が構成済みの組織グループに展開しないようにしてください。組織グループに VPP が構成されている場合は、sToken からのライセンスを使用します。これにより、アプリケーションをより良く管理、制御できるようになります。
直近の組織グループからアプリケーション割り当てを受けるデバイス。組織グループの階層構造と、有料パブリック iOS アプリを有効にするかに配慮してください。アプリをインストールしたいデバイスとは無関係な組織グループにアプリを割り当てると、インストールが失敗したり、あるいはアプリが別のデバイスにインストールされる可能性があります。
組織グループ | 有料パブリック状態 | 加入デバイス | 結果 |
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親 | 有効 | いいえ | デバイスは管理対象の有料パブリック アプリを受け取ることは [なく]、システムはアプリをインストールするため、デバイスをストアにリダイレクトします。 |
子 | 無効 | はい |
UEM Console への有料パブリック アプリのアップロード
有料パブリック iOS アプリを App Store から UEM console にアップロードし、カタログで利用できるようにすることが可能です。
- [リソース] > [アプリケーション] > [ネイティブ] > [パブリック] の順に進み、[アプリケーションを追加] を選択します。
- [管理元] を選択し、アプリのアップロード元となる組織グループを表示します。
- [プラットフォーム] を選択します。
- [名前] テキスト ボックスにキーワードを入力し、アプリ ストアでアプリを検索します。
- [次へ] を選択し、アプリ ストア検索結果ページで該当するアプリを [選択] します。
- [詳細] タブのフィールド値を指定します。このタブのデータの入力は必須ではありませんが、アプリに対するストア URL、対応モデル、関連カテゴリなどの情報を指定できます。
- [利用規約] タブで、アプリに対する [必要とする利用規約] を割り当てます。これは必須ではありません。
- [保存して割り当て] を選択します。エンド ユーザーがこのアプリを利用できるようになります。
- アプリケーションの割り当ての柔軟な展開ルールを構成します。オンデマンドのプッシュ モードのみを使用できます。ユーザーにインストールを開始させることで、アプリケーションを自動インストールする場合に比べ、システムの帯域幅効率を高めます。オンデマンドのプッシュ モードを使用することで、ユーザーは、アプリを購入して以前のバージョンをデバイスから削除することができます。
デバイスの制限を通じて App Store から有料のパブリック アプリケーションをダウンロードすることを防止する
デバイスの制限を構成して、エンド ユーザーがアクセスできるアプリケーション、ハードウェア、および機能を制御できます。これらの制限を使用して、生産性を向上し、エンド ユーザーとデバイスを保護できます。Workspace ONE UEM は、ネイティブ iOS の制限事項と、App Store へのアクセスを制御する社内で開発された制限をサポートしています。App Store を非表示にするには、UEM console で [ホーム画面で App Store アイコンを許可] 制限事項を構成します。この制限により、アイコンがホーム画面から削除され、エンド ユーザーは App Store にアクセスできなくなります。ただし、エンド ユーザーは、MDM を使用することにより、引き続きアプリケーションをインストールまたは更新できます。この場合、アプリケーションの制御はすべて管理者が行います。
[ホーム画面で App Store アイコンを許可] 制限事項は、iOS 9 以降の監視デバイスでのみ使用可能です。一般に、監視対象デバイスでは、所有するデバイスをより詳細に制御し、制限を設定できます。アプリ ストアを制御して、そこで使用できるパブリック アプリケーションへのデバイス ユーザーのアクセスを制限または許可します。
- の順に進みます。
- [Apple iOS] を選択します。
- プロファイルの [全般] 設定を構成します。
- リストから [制限事項] ペイロードを選択します。1 つの制限事項ペイロードに対して、複数の制限事項を選択することもできます。
表 2. App Store の制限方法の説明 制限事項 構成 説明 [ホーム画面で App Store を許可] この制限は、最新のテクノロジーを使用し、複数のシステムを通じてアプリケーションをプッシュすることがあるため、iOS 9 以降のすべての監視対象デバイスでサポートされています。
非アクティブ化 デバイスへの Apple App Store のインストールを制限し、デバイス ユーザーが App Store から無料パブリック アプリをインストールできないようにします。 代わりに Workspace ONE UEM、iTunes または Apple Configurator を使用して無料パブリック アプリをプッシュすることができます。
アクティブ化 Apple App Store をデバイスに許可し、デバイス ユーザーは任意の無料パブリック アプリを App Store からインストールできます。 [パブリック アプリのインストールを許可] この制限は、すべての iOS 4~12 デバイスおよび iOS 13 以降の監視対象デバイスでサポートされています。 非アクティブ化 デバイスユーザーの Apple App Store の使用を制限します。 アクティブ化 Apple App Store をデバイスに許可し、デバイス ユーザーは任意の無料パブリック アプリを App Store からインストールできます。 - [保存して公開] を選択し、プロファイルをデバイスにプッシュします。
App Store から割り当てられたパブリック アプリのみをインストールするようにデバイスを制限する
エンド ユーザーがパブリック アプリをどこからインストールできるかを制御するには、Apple iOS デバイス上で [制限モード] を有効化します。加入後、エンド ユーザーはカタログに展開された無料パブリック アプリを利用できますが、App Store から無料パブリック アプリをダウンロードすることはできません。エンド ユーザーがパブリック アプリをどこからインストールできるかを制御するには、[iOS 向けパブリック アプリ制限モード] を有効化します。[制限モード] では、貴社により承認された割り当て済みアプリのみをインストールできるようにすることで、デバイスを制限します。この設定を有効にすると Apple iOS デバイスに制限プロファイルが送信されます。この制限プロファイルが存在する場合、App Store をブロックするために [パブリック アプリのインストールを許可] で付加的な制限プロファイルを構成する必要はありません。
この制限は、[デバイス] > [プロファイルとリソース] > [プロファイル] の順に選択して確認できる iOS の制限事項 [ホーム画面で App Store アイコンを許可] と同様です。Workspace ONE UEM は、[制限モード] オプションをデバイスに展開し、エンド ユーザーを App Store からブロックします。Workspace ONE UEM はパブリック アプリケーションを展開できます。これにより、組織が承認することを確実にします。
- [グループと設定] > [すべての設定] > [アプリ] > [Workspace ONE] > [アプリ制限] の順に進みます。
- [iOS 向けパブリック アプリ制限モード] を選択します。
- [保存 ]をクリックします。