Android 向け Workspace ONE Intelligent Hub は、Workspace ONE UEM が接続するネイティブ Android SDK API 管理層を有効にするアプリケーションです。Workspace ONE UEM は Android デバイス上でネイティブ Android SDK API を使用して、管理機能および追跡機能を実現します。[ネイティブ Android SDK API] は、AirWatch Software Development Kit (SDK) を使用している、サードパーティ製アプリケーション、Workspace ONE Intelligent Hub、およびその他のアプリケーションで利用できます。

AirWatch SDK を使用した場合、アプリケーションは次に示す主要な MDM 機能を利用できます。

  • 侵害状態のデバイスの検出
  • GPS 追跡
  • テレコム詳細情報
  • ネットワーク詳細情報 (例: IP アドレス)
  • バッテリおよびメモリに関する詳細な統計情報
  • ネイティブ番号バッジ表示

加入処理が完了したら、Workspace ONE Intelligent Hub を使用してデバイス情報と設定を表示して管理します。デバイス情報を表示するには、デバイス画面の左部にある次のタブを使用します。

  • [このデバイス] – 加入済みエンド ユーザーの名前、デバイスのフレンドリ名、現在の加入状態、接続方法、および順守状態が表示されます。
  • [デバイス状態] – 現在の加入状態が表示されます。
    • デバイスが接続されているサーバ。
    • デバイスが加入している組織グループ。
    • デバイスが現在接続している Wi-Fi SSID に関する情報を含めた現在のネットワーク状態
  • [順守] – 現在デバイスに適用されている順守ポリシーが一覧表示されます。
  • [プロファイル] – 現在デバイスにインストールされているプロファイルが一覧表示されます。プロファイル リストで、同期していないプロファイルを更新したり、アンインストールしたプロファイルを再適用したりすることができます。
  • [管理アプリ] – デバイスにインストールされ、Workspace ONE UEM の管理対象となっているアプリと、各アプリのインストール状態が一覧表示されます。
  • [関連情報] – デバイスにインストールされている Workspace ONE Intelligent Hub のバージョン番号が表示されます。また、デバイスの加入処理時に同意したプライバシー ポリシーへのリンクが表示されます。

基本的なデバイス管理機能を実行するには、画面上端にある Workspace ONE Intelligent Hub メニューを使用します。

  • [デバイスを同期する] – 最新のデバイス情報を同期し、IT 管理者から更新を受信します。
  • [App Catalog]Workspace ONE Intelligent Hub またはネイティブ ウェブ ブラウザで、アプリケーション カタログを開きます。

その他の機能を利用するには、画面右上隅にあるアプリケーション メニューを使用します。

  • [電話番号を編集] – 割り当てられている電話番号を修正します。
  • [デバッグ ログを送信] – デバイスに関するデバッグ ログを Workspace ONE UEM に送信します。
  • [デバイスを削除]Workspace ONE UEM からデバイスを加入解除します。

Android 6.0 (Marshmallow) 以降を搭載しているデバイスでは、アプリやデバイスがアイドル状態のとき、節電機能が使用されます。ユーザーがデバイスの電源ケーブルを外し、画面を消した状態で一定時間そのままにしておくと、デバイスが [スリープ] モードに移行し、スリープ状態になります。このとき、ネットワーク処理は実行されません。スリープ モードは、Workspace ONE Intelligent HubWorkspace ONE UEM に情報を報告する方法に影響します。

デバイスがバッテリで動作しており、かつ、画面が消えている状態が一定時間経過した場合、デバイスはスリープ モードに移行し、一部の制限事項が適用されます。これにより、アプリケーションによるネットワーク アクセスが停止され、また、ジョブと同期処理の実行が延期されます。デバイスがスリープ モードに入ってから一定時間経過すると、WakeLock、アラーム、GPS、Wi-Fi の各設定に対する残りの制限事項が適用されます。

また、[アプリ スタンバイ] モードでは、ユーザーがデバイスを操作していないとき、アプリケーションがアイドル状態であると判断されます。デバイスがいずれかのモードになっている場合、Workspace ONE UEM Console にデバイスの詳細情報は通知されません。ユーザーがデバイスの電源ケーブルを差し込んで充電するか、またはアプリケーションを起動すると、デバイスは通常状態に戻り、デバイスにインストールされている AirWatch アプリケーションから Workspace ONE UEM Console への通知処理が再開されます。

Hub および SDK で作成されたアプリケーション

AirWatch は、Android プラットフォーム用に作成するアプリケーションに統合する SDK を提供します。アプリケーションに SDK を統合することにより、アプリケーションで AirWatch の機能を使用できます。これらの機能には、SDK で作成されたアプリケーションへの認証の制御、SDK を使用するアプリケーション間でのシングル サインオン セッションの共有、などがあります。

ただし、[ユーザー入力によるキーの暗号化] を有効にして、Workspace ONE Intelligent Hub がアプリケーション パスコードまたは SSO セッションを他の SDK アプリケーションと共有できるようにする必要があります。

AirWatch SDK for Android の詳細については、「AirWatch SDK for Android」というドキュメントを参照してください。

Workspace ONE UEM Console での SDL 機能の詳細については、「MAM Features With SDK Functions」というドキュメントを参照してください。

オプション [ユーザー入力によるキーの暗号化] の詳細については、Workspace ONE UEM のシステム設定に関するドキュメントで「Devices & Users / Android / Security」を参照してください。