プロビジョニング プロファイルは、アプリ ID および配布用証明書を組み合わせたものです。このプロファイルは、Apple iOS デバイス向けに構築されたアプリケーションを作成および実行する開発者およびデバイスを認証します。社内で、または選択した数のエンド ユーザーに対して、アプリをプライベートに開発して配布する場合、社内配布用のプロビジョニング プロファイルを使用できます。社内アプリケーションを Workspace ONE UEM Console にアップロードするときは、その特定のアプリケーション用に生成したプロビジョニング プロファイルもアップロードできます。

内部 Apple iOS アプリを動作させるには、アプリを実行するすべてのデバイスにプロビジョニング プロファイルがインストールされていなければなりません。各プロビジョニング プロファイルには、iPhone 開発用証明書、一意のデバイス識別子、およびアプリ ID のセットが含まれています。プロビジョニング プロファイル内で指定されたデバイスは、iPhone 開発用証明書がプロファイルに含まれるユーザーのみがテストに使用できます。1 台のデバイスに複数のプロビジョニング プロファイルを格納できます。

アプリケーションの配布に使用できるプログラムのタイプは 2 つあります。
  • [Apple iOS 開発者エンタープライズ プログラム] – このプログラムは組織内で使用するアプリの開発を容易にします。Workspace ONE UEM でこのプログラムのプロファイルを使用して、内部アプリを配布します。
  • [Apple iOS 開発者プログラム] – このプログラムは App Store 向けアプリの開発を容易にします。App Store プロビジョニング プロファイルを使用すると、Apple App Store にアプリを投稿できます。

社内アプリケーションの場合は、Apple iOS 開発者エンタープライズ プログラムのファイルを使用します。社内アプリケーションのモバイル プロビジョニング プロファイルを取得するときは、それがエンタープライズ(社内)配布用であることを確認してください。

iOS プロビジョニング プロファイルの管理

Apple 社は、3 年の有効期限つきの開発用証明書を生成します。しかし、アプリの開発用証明書を使用して作成されたプロビジョニング プロファイルは、1 年後に有効期限が切れます。このモデルは Workspace ONE UEM で問題が発生することがあります。

これには開発者にとっての問題と、デバイス ユーザーにとっての問題が含まれます。

  • 1 つのアプリに対し複数のバージョンを作成/展開する開発者は、アクティブなアプリに関連付けられた有効期限切れのプロビジョニング プロファイルを削除する方法が必要です。
  • プロビジョニング プロファイルの期限切れ 30 日前から、デバイス ユーザーはアプリの状態に関する警告メッセージを受信します。

この問題は、更新を管理することで緩和できます。Workspace ONE UEM が表示する有効期限に注意を払うようにしてください。

  • Workspace ONE UEM Console は、有効期限の切れる 60 日前から期限切れ通知をコンソールに表示します。
  • プロビジョニング プロファイルを更新し、すべてを Workspace ONE UEM Console で管理されている関連するアプリケーションに適用することができます。
  • プロビジョニング プロファイルが他のアプリに関連付けられていなければ、削除するか、古いものを新しいものに交換してください。

iOS プロビジョニング プロファイルの更新

エンド ユーザーがアプリを再インストールせずに Apple iOS のプロビジョニング プロファイルを更新します。また、関連付けられているすべてのアプリケーションのファイルを更新することもできます。Workspace ONE UEM Console は、プロファイルの有効期限が切れる 60 日前に通知します。該当する組織グループ (OG) 内から Apple iOS プロビジョニング プロファイルの有効期限リンクにアクセスします。Workspace ONE UEM Console には、適切な組織グループからのみアクセスできます。

Apple iOS プロビジョニング プロファイルの期限が切れると、デバイス ユーザーは関連付けられたアプリへのアクセスができなくなり、新しいデバイス ユーザーはアプリのインストールができません。

  1. [リソース] > [アプリ] > [ネイティブ] > [社内] の順に進みます。
  2. プロビジョニング プロファイルを更新したいアプリの [更新日] カラムで、有効期限リンク ([XX 日で有効期限切れ]) を選択します。
  3. [ファイル] タブの [更新] オプションを使用して、差し替えるファイルをアップロードします。
  4. 関連付けのあるすべてのアプリに更新されたファイルを適用するときは、[すべてのアプリケーションに関してプロビジョニング プロファイルを更新] する設定を選択します。1 つのプロビジョニング プロファイルが複数のアプリに使用されている場合のみ、Workspace ONE UEM はこのオプションを表示します。Workspace ONE UEM は、[ファイル] メニュー タブにこのプロビジョニング プロファイルが共有されているアプリを一覧表示します。Workspace ONE UEM は該当のアプリがインストールされているすべてのデバイスに、更新したプロビジョニング プロファイルをサイレントにプッシュします。