Azure Information Protection (AIP) を使用すると、組織内外でやり取りする E メールおよびドキュメントを保護できます。
Microsoft Azure は、ビジネス上の課題に対処する一連のクラウド サービスを提供するために開発された、パブリック クラウド コンピューティング プラットフォームです。これによって、お気に入りのツールやフレームワークを使用して、大規模なグローバル ネットワーク全体でアプリケーションを構築、管理、および展開することが可能になります。Azure Information Protection (AIP) は、Microsoft Azure で提供されるサービスの 1 つです。
AIP は、企業の秘密情報を保護します。AIP を使用すれば、組織で E メールおよびドキュメントを作成または変更した時点で、それらを暗号化、分類、および保護することができます。AIP を使用して以下を行うことができます。
AIP はエンドユーザー エクスペリエンスに優れており、ユーザーはラベルを適用するだけで情報を保護できます。組織においても、データ保護のための包括的かつ統合されたアプローチによって、セキュリティおよびデータ漏洩防止ポリシーを強化することができます。
AIP の詳細については、「Azure Information Protection とは」を参照してください。
管理者は Azure ポータルを使用して、組織の Azure Information Protection 秘密度ラベルを構成できます。また、AIP 機能を有効にするために、キー値ペアを使用して Workspace ONE Boxer を構成することも必要です。
Azure ポータルにログインします。Azure ポータルの詳細については、「Azure Information Protection ポリシーの構成」を参照してください。
Office 365 アカウントの組織設定で次のオプションを有効にします。
a. Azure Information Protection
b. Microsoft Information Protection API
AIP で データ保護 および 統合ラベル付け オプションをアクティブ化します。
AIP の 分類 設定でラベルを構成します。
Workspace ONE UEM console で PolicySensitivityLabelsEmailClassification キーを追加して有効にします。このキーの構成方法については、「Workspace ONE Boxer で AIP 秘密度ラベルを有効にする」を参照してください。
PolicySensitivityLabelsEmailClassification キーを有効にすると、
次のキー値ペアは非アクティブになり、有効化できません。
管理者は、秘密度ラベルを使用することへの同意をテナントユーザーに提供する必要があります。提供しない場合は、各ユーザーが手動で同意する必要があります。ユーザーは、同意なしにラベルを使用することはできません。
AIP 秘密度ラベルにアクセスすることへの同意が管理者から提供されていない場合は、手動で同意する必要があります。
秘密度ラベルを Workspace ONE Boxer で有効にするには、受信トレイの画面に表示されるバナーにある 有効化 オプションをタップします。
複数の管理対象アカウントがあり、[すべてのアカウント] 画面を表示している場合は、秘密度ラベルを有効にするアカウントを選択する必要があります。1 つの管理対象アカウントがある場合は、Microsoft のページに直接リダイレクトされ、そのページで手動で同意する必要があります。
Microsoft のページで 同意する をタップして、手動で同意します。
同意を受け取ると、Boxer がすべてのラベルを Azure から取得します。これらのラベルを E メールに適用することや、ラベルの付いた E メールを受信することができます。
秘密度ラベルの付いた古い E メールを更新するには、Boxer を再同期します。
同意を受け取っていない場合でも、E メールにアクセスできますが、制限や分類を E メールの内容に適用することはできません。
新しい E メールの作成や、受信した E メールの返信または転送を行うときに、秘密度ラベルを適用できます。E メールにラベルを適用するには、ラベル アイコンをタップする必要があります。タップすると、Azure で構成されているすべてのラベルのリストが表示されます。
全般情報:
E メールにラベルを適用すると、E メールの本文に次のものが表示されます。
E メールの件名の下に、赤の実線が表示されます。
注:秘密度ラベルでは、委任アカウントはサポートされません。
秘密度ラベルが適用された E メールを受信すると、適用されたラベルの名前と、赤でマークされたラベル アイコンが表示されます。ヘッダーおよびフッター テキストの設定がラベルにある場合は、そのテキストも表示されます。E メールの本文に表示されるヘッダーおよびフッター テキストは、Azure のラベル設定に従います。
送信者は、ラベルの設定に基づいて、受信者が受信 E メールに対して返信、全員に返信、転送 などのアクションを実行することを制限できます。
ラベル名をタップすると、名前、権限、受信 E メールに適用された制限などのラベルの追加の詳細が表示されます。送信者から権限が付与されている場合は、受信 E メールのラベルを変更することもできます。ラベルを変更する有効な理由を入力するように求められる場合があります。Azure のポリシー設定でこのような要求が制御されています。
次の場合には、秘密度ラベルにアクセスできません。
IRM テンプレートと秘密度ラベルの組み合わせ:
S/MIME と秘密度ラベルの組み合わせ: