Workspace ONE Boxer でサポートされている機能

Boxer によってサポートされるさまざまな機能について説明し、これらの機能がどのようにお客様の要件を満たしているかを理解します。

  • ENS2 VIP 通知 - Workspace ONE Boxer が ENS2 で構成されている場合は、VIP 通知をサポートします。ユーザーは、VIP 通知を使用して、VIP 連絡先のリストを作成できます。ユーザーは、これらの連絡先からの通知のみを受信することを選択し、そのリストのカスタム通知音を設定できます。この VIP リストの設定は、Boxer の設定 > Exchange アカウント > VIP 通知 の順に選択したところにあります。
  • 情報著作権管理 - Workspace ONE Boxer では、iOS と Android プラットフォームの両方で情報著作権管理がサポートされます。
  • VPP アプリケーション展開 - Apple 社の Volume Purchase Program (VPP) を使用して、UEM console から iOS 向け Workspace ONE Boxer を導入できます。この展開方法では、エンド ユーザーは Apple ID を入力せずにアプリをダウンロードできます。VPP でアプリケーションを展開する方法の詳細については、『Mobile Application Management ガイド』の「Purchased Applications (Apple VPP) Feature Overview」セクションを参照してください。
  • Google G Suite のサポート - Workspace ONE Boxer は、iOS と Android の両方の G Suite をサポートしています。G Suite を使用する場合の Workspace ONE Boxer の制限の詳細については、「Google G Suite 使用時の現行 VMware Boxer での制限」を参照してください。

    注:G Suite の Exchange ActiveSync 実装には制限があるため、OAuth およびサードパーティの ID プロバイダはサポートされません。

  • Apple Wallet のサポート- iOS 向け Workspace ONE Boxer には、ユーザーが Apple Wallet に追加する .pkpass 添付ファイルをプレビューする機能があります。

  • Workspace ONE Boxer では、メッセージの作成時に IRM と E メール分類の両方がサポートされます。
  • フィッシングの報告 - Workspace ONE Boxer では、フィッシングとされるすべての E メールを選択して報告する機能がサポートされています。報告された E メールは、コンソールの KVP セットで指定された E メール アドレスに転送されます。フィッシングとして報告された元の E メールは報告後、永久に削除されます。
  • 迷惑メールの報告 - Workspace ONE Boxer では、迷惑メールとされるすべての E メールを報告する機能がサポートされています。ユーザーが E メールを迷惑メールとしてマークすると、マークされた E メールは、KVP で指定された E メール アドレスに転送されます。追加 KVP を使用して、転送された E メールを削除することができます。
  • セキュリティ保護されていない添付ファイルをブロック(Android のみ) - Android 向け Workspace ONE Boxer は、セキュリティ保護されていない添付ファイル タイプのダウンロードをデフォルトで制限します。デバイス ユーザーは、[Boxer] > [設定] > [詳細なメール設定] に移動し、[セキュリティ保護されていない添付ファイルを許可] を選択すると、セキュリティ保護されていない添付ファイルのダウンロードを許可できます。Workspace ONE Boxer では、次のファイル形式に制限があります。

    制限されたファイル形式
    一般的なファイル形式
    ADE ADP BAT CHM
    CMD COM CPL DLL
    EXE HTA INS ISP
    JSE LIB MDE MSC
    MSP MST PIF SCR
    SCT SHB SYS VB
    VBE VBS VXD WSC
    WSF WSH
    一般的なコンテナ形式
    TGZ BZ2 XEN APK
    ZIP GZ Z TAR
  • Boxer の健全性チェック

    Workspace ONE Boxer の [健全性チェック] 画面には、次のメトリックに基づいて Boxer の最新の健全性ステータスが表示され、更新されます。- アプリケーション バージョン - Boxer の現在のバージョンを確認します。- 緑色 - アプリケーションが現在のバージョンであることを示します。- 黄色 - インストールされているバージョンが以前のバージョンであることを示します。- 赤色 - インストールされているバージョンが古いバージョンであることを示します。- 同期の健全性 - ネットワーク接続と Exchange サーバの応答性を確認します。- 緑色 - ネットワーク接続と Exchange サーバの応答が正常なパラメータ値の範囲内であることを示します。- 黄色 - 直近の 10 回の同期での平均応答時間が 2 秒を超えていることを示します。- 赤色 - 直近の 10 回の同期での平均応答時間が 5 秒を超えていることを示します。- プッシュ通知の健全性 - E メール通知サービス (ENS2) が管理者によって設定済みであるか、あるいは管理者が ENS サービスに登録できずにいるかを示します。ユーザーは、App Store または Play ストアから Boxer を更新し、問題を捕捉したうえで、ログを E メールで管理者に送信できます。管理者が詳細を確認できるように、この情報は Boxer のログにも記録されます。

  • オンライン会議向けの QuickJoin

    Workspace ONE Boxer を使用すると、カレンダーの招待状を 1 回タップすることで、Skype for Business、Webex、Microsoft Teams、Zoom などのオンライン会議にすばやく参加できます。Boxer は、Lync、Skype、Zoom、Webex などの語句を含む会議リンクをサポートします。
    また、ユーザーの環境に固有の バニティ URL である会議リンクを処理するように Boxer を構成することもできます。バニティ URL には、Lync、Skype、Webex、Zoom の語句は含まれていません。バニティ URL を構成するには、「QuickJoin - バニティ URL のサポート」セクション(「Workspace ONE Boxer のアプリケーションの構成」ページ内)を参照してください。

  • ICS ファイル サポート
    Workspace ONE Boxer では、ICS ファイルを表示し、カレンダーに追加することができます。このファイルには、タイトル、イベントの日付と時間、場所、参加者、ユーザーの可用性などのイベントの詳細が含まれています。ユーザーは、ICS 添付ファイルをタップしてイベントを Boxer カレンダーに追加し、イベントの詳細をプレビューできます。Boxer では、複数のイベントを含む ICS 添付ファイルもサポートされます。
    注:ICS ファイルは、カレンダーの招待のスナップショットです。ユーザーは、新しい ICS ファイルを受信しない限り、イベントの更新を取得しません。

  • iOS デバイスでの Boxer の Siri ショートカット
    必要な情報にすばやくアクセスできるように、Siri ショートカットを有効にできます。Workspace ONE Boxer には、次の Siri ショートカットが用意されています。

    • 今後の Boxer 会議を表示
    • 当日の Boxer のアジェンダを表示
    • 次の Boxer 会議にダイヤルインします。Boxer で Siri ショートカットを有効にするには、[iOS 設定] > [Siri と検索] > [Boxer] > [Siri と提案] または [Boxer 設定] > [詳細設定] > [Siri ショートカット] の順に選択し、Siri の提案を記録できます。
      また、Boxer を Apple のショートカット アプリケーションと組み合わせて、より複雑なワークフローを作成することもできます。
  • 下書き E メールの同期
    Workspace ONE Boxer では、Exchange と Boxer 間の E メールの下書きの同期がサポートされます。ユーザーは、新しく作成した下書きメールを同期することや、既存の下書きを編集することができます。この同期には、Office 365、Exchange 2016 以降のバージョンが必要です。

  • iOS のダーク モードのサポート
    Boxer は iOS のダーク モードの設定に従います。ダーク モード時には、E メールの詳細画面で、太陽または月のアイコンを切り替えて、E メールの内容をライト モードに変更できます。
    ダーク モードでは、iOS 13 以降のバージョンが必要です。

  • Android のダーク テーマのサポート

    Android Boxer では、ダーク テーマで E メールの内容を表示できます。ダーク テーマ時には、E メールの詳細画面で、太陽または月のアイコンを切り替えて、E メールの内容をライト モードに変更できます。
    VMware Boxer でのダーク テーマの動作は、デバイスの Android バージョンによって異なります。

    • Boxer 設定の テーマの選択 オプションで、常に Boxer でライト テーマまたはダーク テーマを使用するように指定できます。
    • Android 10:Boxer では、OS レベルで構成されたダーク テーマの設定が使用されます。
    • Android 9 (Pie):Boxer では、システムの [バッテリ セイバー] の設定に従い、ダーク テーマが使用されているかどうかが判断されます。
      注:Android Pie を実行している Samsung デバイスのダーク テーマの場合、Boxer では常にシステムの 夜間モード ではなく、バッテリ セイバー の設定に従います。
    • Android 8 (Oreo) 以前のバージョン:バッテリ セイバーがオンになっている場合、Boxer はダーク テーマを使用します。デバイスに バッテリ セイバー がない場合、Boxer の 設定 でダーク テーマに切り替えることができます。
  • Workspace ONE Boxer iOS のネイティブ共有シート

    ネイティブ共有シート機能を使用して、任意のネイティブ iOS アプリケーションから Workspace ONE Boxer に画像、ビデオ、リンク、ファイル、テキストを直接送信できます。管理者は、Workspace ONE UEM Console で PolicyAllowNativeShare アプリケーション構成のキーと値のペアを true に設定することで、この機能を有効にできます。
    ネイティブ共有シート機能を使用する場合は、次のポリシーの依存関係に注意してください。

    • PolicyAllowNativeShare KVP に値が設定されていない場合、添付ファイルを制御 (PolicyAllowOpenIn KVP) ポリシーが使用されます。PolicyAllowOpenIn の値が false の場合、ネイティブ共有シート機能は非アクティブになります。
    • ネイティブ共有シートが許可され、添付ファイルを転送/追加(PolicyAllowAttachments KVP)ポリシーが制限されている場合、ユーザーはファイルと画像の共有アクションを開始するときに添付ファイルを共有できないことを通知されます。
    • ネイティブ共有シートが許可され、貼り付け禁止 (SDK) ポリシーが制限されている場合、ユーザーは貼り付けが許可されていないことを通知され、テキストとリンクの共有アクションを開始するときにテキストとリンクを共有できません。
    • 添付ファイルを転送/追加と貼り付け禁止 (SDK) の両方が制限されている場合、ネイティブ共有は完全に制限されます。

    Workspace ONE Boxer の PolicyAllowNativeShare KVP の詳細については、Workspace ONE Boxer のアプリケーション構成を参照してください。

  • Workspace ONE Boxer Android の E メール ウィジェット

    E メール ウィジェットは、ユーザーが選択した特定のフォルダおよびアカウントの E メールを表示します。管理者は、[データ漏洩対策] セクションの [アプリ ポリシー] 割り当てページのアプリ レベル設定である [E メール ウィジェットを許可] を使用して、管理対象デバイスの E メール ウィジェットをアクティブにすることができます。

  • Workspace ONE Boxer iOS のカレンダー ウィジェット

    カレンダー ウィジェットには、エンド ユーザーの今後のイベントが表示されます。

    Workspace ONE Boxer Android の場合、管理者は、[データ漏洩対策] セクションの [アプリ ポリシー] 割り当てページのアプリ レベル設定である [カレンダー ウィジェットを許可] を使用して、この機能をアクティブにできます。

    Workspace ONE Boxer iOS の場合、管理者は Workspace ONE UEM Console で PolicyAllowCalendarWidget アプリケーション構成のキーと値のペアを true に設定することで、管理対象デバイスでこの機能をアクティブにできます。iOS エンド ユーザーの場合、カレンダー ウィジェット機能は iOS 14 以降のバージョンで使用できます。
    Workspace ONE Boxer の PolicyAllowCalendarWidget KVP の詳細については、Workspace ONE Boxer のアプリケーション構成を参照してください。

  • WebDAV リポジトリのサポート(iOS のみ)

    Workspace ONE Boxer は、リポジトリとして WebDAV をサポートします。このサポートを利用するには、Workspace ONE UEM Console でリポジトリの 1 つとして WebDAV を構成する必要があります(CONTENT > コンテンツ > 管理者リポジトリ)。この構成後、WebDAV は Workspace ONE Boxer アプリケーション(ファイル > リポジトリ) に一覧表示されます。

    注:Workspace ONE Boxer が WebdAV をサポートする場合、Workspace ONE Content アプリケーションをエンド ユーザーのデバイスにインストールして構成する必要があります。

  • Azure 条件付きアクセス ポリシーのサポート

    Azure 条件付きアクセス ポリシーによって、管理者は Workspace ONE Boxer を通じて組織ポリシーを適用できます。これらのポリシーによって、管理者は、Workspace ONE Boxer 経由でのみ組織の Office 365 Exchange Online Server へのエンド ユーザー アクセスを制限できます。このサポートにより、エンド ユーザー アクセスに対するセキュリティ レベルが強化されます。

    Workspace ONE Boxer で Azure 条件付きアクセス ポリシーのサポートを追加するには、Microsoft Azure と Workspace ONE UEM Console を構成して統合する必要があります。Microsoft Azure と Workspace ONE UEM Console の構成については、Workspace ONE Boxer の展開の「Workspace ONE Boxer で Azure 条件付きアクセス ポリシーのサポートを構成する」のセクションを参照してください。

    Android エンド ユーザーに対して この機能を有効にするには、ユーザーが認証アプリケーションで Microsoft 認証情報を使用して認証する必要があります。

  • (iOS のみ)提案された新しい時間を承諾する

    Workspace ONE Boxer for iOS では、会議の招待に対して新しく提案された時間に 1 回のタップのみで応答できる機能がサポートされています。エンド ユーザーが提案された時間を承諾すると、提案された時間枠に会議が移動され、新しい会議の招待が自動的に出席者に送信されます。

    この機能の詳細については、VMware Docs で『Workspace ONE Boxer for iOS ユーザー ガイド』の「提案された新しい時間を承諾する」セクションを参照してください。

  • Workspace ONE Boxer で認証できない場合にデバッグ ログを送信

    Workspace ONE Boxer は、ユーザーが最初の認証画面から続行できない場合のトラブルシューティングのために、デバッグ ログを VMware に送信する機能をサポートしています。

    ログを送信するには、認証画面の E メール フィールドに「debug」と入力し、[開始] を選択する必要があります。その結果、ログはアプリケーションフィードバックとして VMware に送信されます。

Workspace ONE Boxer の相互運用性機能

Workspace ONE Boxer は、さまざまなアプリケーションとの相互運用性をサポートします。

iOS の Workspace ONE Boxer URL スキーム

Workspace ONE Boxer アプリでは、URL スキームを使用してアプリ間統合のサポートを拡張します。Workspace ONE UEM によって、一連の URL を使用して、サポートされているサードパーティ製アプリケーションの Workspace ONE Boxer メニューとオプションへ個別にアクセスできます。ブラウザ、E メール アプリケーション、メモなど、URL 形式をサポートするアプリケーションで URL スキームを使用できます。特定の Workspace ONE Boxer メニューまたはオプションに直接アクセスするには、URL を保存して開きます。たとえば、boxer://calendar URL スキームを使用すると、サポートされているアプリから直接 Workspace ONE Boxer カレンダーを開けます。

サポートされる URL スキーム

URL スキーム 説明
boxer://messages Workspace ONE Intelligent Hub v5.2 以降。
boxer://calendar カレンダーを開きます。
boxer://calendar/ 特定の日付または時刻のカレンダーを開きます。
boxer://calendar/create カレンダー イベントを作成します。
boxer://calendar/nextEvent カレンダーの最初の今後のイベントを開きます。
boxer://contacts 連絡先を開きます。
boxer://contacts/create 連絡先を作成します。
boxer://settings Boxer 設定を開きます。
追加の URL スキーム
Base64 でエンコードされた文字列を添付ファイルとして Boxer に送信します。添付ファイルをエンコードする方法のサンプル アプリについては、Boxer チームにお問い合わせください。
作成済み E メール
awemailclient://[email protected],
[email protected]&[email protected]&kAWEmailClientEmailSubject=whatever&kAWEmailClientEmailBody=here’s+the+body
件名と E メール本文が設定された、1 人以上の受信者向けの事前作成済み E メールを開きます。E メールのやり取りを頻繁に行う場合に、複数のクイック テンプレートを作成するには、この URL を編集して保存します。

エスクロー ゲートウェイを使用した S/MIME 証明書の取得

Workspace ONE Boxer では、管理対象の iOS および Android デバイスに S/MIME 証明書を配布するための認証情報エスクロー ゲートウェイ (CEG) の使用がサポートされています。CEG の使用により、Workspace ONE UEM サーバに証明書をアップロードする必要がなくなります。管理者は、Workspace ONE UEM console バージョン 2007 以降を使用して、S/MIME 証明書をエスクロー ゲートウェイに展開できます。Workspace ONE Boxer は、エンドツーエンドのパブリック キー暗号化を提供することで、エスクロー ゲートウェイからこれらの証明書を取得できます。この機能の詳細については、「Uploading Certificates for Credential Escrow Gateway」を参照してください。

キャッシュされた連絡先のクリア

Workspace ONE Boxer を使用すると、連絡先のキャッシュをクリアできます。キャッシュされた連絡先は、E メールの作成時や、連絡先の検索時に表示されます。この機能では、連絡先のメール アドレスが変更されていて、検索時に変更前の E メール アドレスの候補が表示されないようにできます。連絡先のキャッシュされたデータをクリアするには、[Boxer 設定] > [高度な設定] > [キャッシュされた連絡先をクリア] の順に選択します。Boxer でキャッシュされた連絡先を削除しても、E メールや連絡先などの重要な情報は削除されません。

『ユーザー ガイド』ドキュメントへのアクセス

Android 向け Workspace ONE Boxer は、『ユーザー ガイド』ドキュメントへのリンクを提供します。これにより、ユーザーはアプリについてさらに詳しく学び、自立したユーザーになることができます。このリンクにアクセスするには、[設定] > [その他] > [ユーザー ガイド] の順に選択する必要があります。リンクにアクセスすると、Workspace ONE Web、またはデフォルトとして設定したその他のブラウザでドキュメントが開きます。ブラウザの「戻る」ボタンを押すと、Boxer に戻ることができます。

IOS 用の新規 E メール作成ビュー

Workspace ONE Boxer では、すべての iOS デバイス ユーザー向けに新しい E メール作成表示が導入されました。デフォルトでは、この機能は Boxer 5.14 で有効になっています。新しい E メール作成ビューには、次の機能が含まれています。

  • [宛先]、[CC]、および [BCC] ボックス間で受信者を移動します。
  • E メールの本文でスペル チェックを自動的に実行します。
  • 外部受信者を、外部受信者アイコンとともにオレンジ色でハイライト表示します。
  • [宛先]、[CC]、および [BCC] ボックスが自動的に折りたたまれ、E メールを書くために使用できる領域が増えます。

E メールの重要度を「高」にマーク付けする

緊急の対応が必要な E メールの場合は、E メールの重要度を「高」にマーク付けして受信者に伝えることができます。Boxer でメールを作成、転送、または返信するときに [件名] ボックスのアイコンをタップして、メールの重要度を「高」に設定できます。受信者の E メールのリスト表示と E メールの詳細表示に、重要度「高」として表示されます。

注: iOS Boxer と Android Boxer では、E メールの重要度機能は Exchange Server On-Premise または Office 365 でサポートされています。

[高度な検索] フィルタを使用して E メールを検索する

iOS 向け Workspace ONE Boxer には、高度な検索条件が導入されており、E メール メッセージをすばやく検索することができます。E メールを検索するときには、キーボードの上にあるフィルタをタップするか、すべてのフィルタ をタップして、次のフィルタを適用できます。

  • Keyword
  • 送信者
  • 宛先
  • タイトル
  • 添付ファイルあり
  • フラグ付き
  • 未読
  • 時間

Boxer は、選択されたフィルタに基づいてメールボックスを検索します。たとえば、添付ファイルのあるすべての E メールを表示するには、[添付ファイルあり] を選択します。選択したすべてのフィルタをクリアするには、すべて消去 をタップします。

Visual Scheduler を使用したイベントのスケジュール設定

会議の出席者全員が参加できる時間を見つけるのが難しい場合があります。

会議の競合がある場合に、出席者の空き時間をすばやく表示し、会議のスケジュールを再設定するために、Boxer の [新規イベント][イベントを編集] 画面に Visual Scheduler のプレビューが表示されます。

Visual Scheduler 機能を使用するための前提条件は次のとおりです。

  • Exchange Server オンプレミスまたは Office 365 の管理アカウントが必要です。
  • EWS を有効にする必要があります。

前提条件を満たしていない場合は、カレンダーに会議が表示されますが、出席者の空き時間を取得することはできません。

Visual Scheduler は、出席者に予定があるときに表示することでユーザー エクスペリエンスを向上させ、イベントを別の時間枠にドラッグ アンド ドロップすることで競合を解決するのに役立ちます。さらに、Visual Scheduler のプレビューを展開するときに、[提案された時間枠を表示] オプションを選択できます。提案された時間枠機能は、出席者の空き時間に応じて、最適な利用可能な時間の提案を自動的に提供します。

Visual Scheduler の制限は次のとおりです。

  • 配布リストはサポートされていません。
  • 30 人を超える招待者を追加すると、招待者の空き時間情報の取得に時間がかかる場合があります。

注:Boxer Android アプリケーションで Visual Scheduler 機能を使用するには、アプリケーションで [設定] > [詳細設定] > [機能を有効化] の順に、次の設定を手動で有効にする必要があります。

  • Visual Scheduler を有効にする
  • スケジューラの提案された時間枠を有効にする
  • 新規イベントの作成/編集の再設計を有効にする

iOS 向け Workspace ONE Boxer 21.10 以降、および Android 向け Workspace ONE Boxer 22.01 以降では、デフォルトで次の機能が有効になっています。これらの設定には、iOS および Android 向け Workspace ONE Boxer アプリケーションの [設定] > [詳細設定] > [機能を有効化] からアクセスできます。

  • Visual Scheduler
  • 時間枠の候補
  • 新規イベントの作成/編集

イベントの分類

カレンダーで複数のイベントをスケジュール設定し、そのような多くのイベントを追跡することが課題になることがあります。Outlook デスクトップ アプリケーションで使用可能な色カテゴリを使用して色を割り当てることで、カレンダー イベントを分類できます。これらの色カテゴリは、イベントを簡単に識別して整理するのに役立ちます。iOS Boxer は、アジェンダ、日、週、月の各ビューで、色が割り当てられたイベントを表示します。

注: Boxer と同期するには、イベントの色の分類で EWS を有効にする必要があります。

イベントの早期終了

面会や会議を予定より早く終了するよう Workspace ONE Boxer を構成できます。この機能により、組織に対して集中した効果的な会議習慣を広げることができます。連続したオンライン会議による疲労を削減できます。また 1 時間未満の会議を 5 分早く終了し、1 時間以上の会議の場合は 10 分早く終えることで、会議の移動時間を確保できます。また、[Boxer 設定] > [詳細(カレンダーの下)] の順に選択して、[1 時間未満] または [1 時間以上] を選択して、1 時間未満の会議や 1 時間以上の会議に対して、異なる早期終了時刻を設定することもできます。

イベントを作成または編集する場合、イベントの早期終了 オプションがデフォルトで有効になっている場合、この設定はデフォルトの会議時間に適用され、イベントの時間が短縮されます。イベントの自動早期終了 オプション ([Boxer 設定] > [詳細 (カレンダーの下)] は、デフォルトのイベント時間を取得し、カレンダー イベントの作成時に設定を適用します。

複数の認証証明書の処理

iOS 向け Workspace ONE Boxer には、Exchange アカウント用の複数の認証証明書を処理するための新しい画面が導入されています。この新しい画面を使用して、ユーザーは使用可能な証明書のリストを表示し、いずれかの認証証明書を選択できます。たとえば、VMware PIV-D Manager アプリケーションを使用しているユーザーは、この画面を使用して、任意の派生資格情報証明書を表示および選択できます。

注:Exchange ActiveSync プロトコルの制限により、Workspace ONE Boxer は次の連絡先情報を同期しません。

  • アシスタント
  • コールバック
  • ISDN
  • その他の FAX
  • メイン
  • その他
  • 無線
  • テレックス

Workspace ONE Web から Workspace ONE Boxer への Sideload S/MIME 証明書のサイドロード

Workspace ONE Web から Workspace ONE Boxer に、S/MIME 証明書 (署名、暗号化、またはその両方) をインストールできます。この機能を使用すると、Workspace ONE Console に証明書をアップロードせずに、内部の Web ポータルから S/MIME 証明書をインポートできます。

前提条件

S/MIME 証明書をインストールするには、次の前提条件を満たしている必要があります。

  • カスタム SDK プロファイルを作成して Workspace ONE Web に割り当て、次の構成キーを有効にします。

    構成キー 構成値 説明
    EnableCertificateShare True、False このキーを True に設定すると、Workspace ONE Web アプリケーションから Workspace ONE Boxer への証明書のサイドロード機能が有効になります。
  • S/MIME を有効にするには、Boxer のアプリケーション構成に PolicySMIME キーを追加します。S/MIME の構成の詳細については、「[アプリケーションの割り当て] ページを使用した Workspace ONE Boxer の割り当ておよび構成」を参照してください。

  • この機能には、Workspace ONE Web 7.11 以降のバージョンが必要です。

S/MIME 証明書を Boxer にインストールするには、Web と Boxer の両方で次のアクションを実行します。

  1. Workspace ONE Web:

    a. Workspace ONE Web の Web ポータルから S/MIME 証明書をダウンロードします。

    b. ダウンロードしたファイルのリストを表示するには、[ダウンロード] セクションを開きます。

    c. S/MIME 証明書をタップします。iOS では、共有画面の Boxer にコピー オプションを使用して、Android では共有画面の ~で開く オプションを使用して証明書を開くことができます。

  2. Workspace ONE Boxer:

    a. S/MIME 証明書のパスワードを入力し、証明書の詳細を確認します。

    b. [インストール] をタップして、S/MIME 証明書をインストールします。
    これで S/MIME 証明書がインストールされ、使用できるようになりました。

共有 Android デバイスのチェックイン/チェックアウトのサポート

Workspace ONE Boxer は、共有 Android デバイスのチェックイン/チェックアウト (CICO) をサポートしています。チェックイン/チェックアウト機能を使用すると、複数のユーザー間でデバイスを共有できます。ユーザーは使用前にデバイスをチェックアウトし、使用後にデバイスをチェックインします。Boxer では、CICO ユーザーの初期サインイン プロセスが簡素化されています。

CICO 機能を有効にするには、Workspace ONE UEM Console を使用して Android デバイスに Workspace ONE Launcher アプリケーションを展開する必要があります。この機能の詳細については、Workspace ONE Launcher 管理者ガイドを参照してください。

CICO エクスペリエンスを強化するその他のオプションについては、Boxer のアプリケーション構成に対する次の調整を検討してください。

  • [データ プライバシー] 画面のスキップ:[データ プライバシー] 画面をスキップする方法については、「Workspace ONE Boxer のプライバシー設定の構成」を参照してください。
  • アプリ内のチュートリアルのスキップ:ユーザーが Boxer を開くたびにアプリ内のチュートリアルがスキップされるように設定するには、Boxer のアプリケーション構成で AppShowFirstTimeTutorials キーを非アクティブにします。このキーの詳細については、「Workspace ONE Boxer のアプリケーションの構成」を参照してください。
  • [電池の最適化] 画面のスキップ:[電池の最適化] 画面をスキップするには、 AppShowOptOutBatteryOptimizationScreen キーを非アクティブにします。このキーの詳細については、「Workspace ONE Boxer のアプリケーションの構成」を参照してください。
    注:電池の最適化の許可リストに Boxer を追加する別の方法がある場合にのみ、[電池の最適化画面] をスキップしてください。Boxer を許可リストに追加しない場合、同期および通知が遅延する可能性があります。

Microsoft Teams のオンライン会議の作成

チームの共同作業は、常に作業の効率と生産性を向上させます。共同作業の効果が高くなるように、Boxer の会議機能が拡張され、Microsoft Teams のオンライン会議に招待できるようになりました。

この機能を使用するには、次の要件を満たす必要があります。

  • Office 365 を E メール サーバとして使用
  • Exchange Web Services (EWS) を有効化
  • Secure Email Gateway (SEG) を使用する場合は、EWS を有効にする必要があります。
  • Azure の場合は、管理者が Teams アプリケーションへのアクセスを許可し、テナントのユーザーを代表して同意する必要があります。そうしない場合は、Teams 会議を作成するときに、各ユーザーは初回に手動で同意する必要があります。これは、最大 250 人の音声、ビデオ、および画面共有を含む通常の会議でのみ有効です。現在、Teams のライブ イベントはサポートされていません。
  • EnableTeamsOnlineMeetings という構成キーを有効にします。構成キーを有効にする方法の詳細については、「Microsoft Teams 会議を有効にする」を参照してください。

構成キーを有効にすると、新しいカレンダー イベントの作成や既存イベントの編集を行うときの [New Event(新しいイベント)] 画面に Teams 会議を追加するための切り替えボタンが表示されます。

iPhone の Workspace ONE Boxer 画面のスクリーンショット。スクリーンショットは、新しいカレンダー イベントを作成する時の、[新しいイベント] 画面の [チーム会議] 切り替えボタンを表示しています。 iPad の Workspace ONE Boxer 画面のスクリーンショット。スクリーンショットは、新しいカレンダー イベントを作成する時の、[新しいイベント] 画面の [チーム会議] 切り替えボタンを表示しています。

注:通常の会議に関する詳細を追加できるのは、最大 250 人までの音声、ビデオ、画面共有を含む通常の会議に限定されます。Teams のライブ イベントの場合は追加できません。

Zoom 用のオンライン会議の作成

この機能を使用するには、次の要件を満たす必要があります。

  • クラウド ENS を有効にする (Email Notification Service)
  • EnableZoomOnlineMeetings という構成キーを有効にします。

構成キーを有効にすると、エンド ユーザーは、新しいカレンダー イベントを作成するとき、または既存のイベントを編集するときに Zoom 会議を追加するための切り替えボタンを表示できます。

注:エンド ユーザーが初めて会議を作成しようとすると、ユーザーは自分の認証情報を使用して Zoom で認証するように求められます。

構成キーを有効にする方法の詳細については、Workspace ONE Boxer のアプリケーション構成の「Zoom KVP のオンライン会議の作成」セクションを参照してください。

Workspace ONE Notebook との統合

Workspace ONE Boxer は Workspace ONE Notebook と統合され、作業の生産性を向上させます。この統合により、Workspace ONE Boxer ユーザーは Workspace ONE Boxer からの E メールを Workspace ONE Notebook のメモやタスクに簡単に変換できます。

Notebook のオプションは、1 つまたは複数の E メールを選択したときに表示されるアクション グリッドで使用できます。タスクまたはメモの作成を選択できます。選択に基づいて、選択した E メールの内容がメモまたはタスクに入力されます。

Workspace ONE Notebook で Boxer を使用する場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。

  • Exchange Server オンプレミスまたは Office 365 で管理アカウントを設定します。
  • Workspace ONE UEM Console で Notebook アプリケーションを設定します。

管理者は、Workspace ONE UEM Console でアプリケーションの構成キーと値のペアを使用することで、Notebook のオプションを追加または削除できます。構成キーは、Workspace ONE Notebook をアクション グリッドから削除するだけでなく、Workspace ONE Boxer と Workspace ONE Notebook の統合を非アクティブにします。

Workspace ONE Notebook 統合を非アクティブにするために必要な構成キーと値のペアの詳細については、『Workspace ONE Boxer のアプリケーション構成』の「Workspace ONE Notebook の統合」を参照してください。

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