スマート グループは、Workspace ONE UEM 内のカスタマイズ可能なグループで、どのプラットフォーム、デバイス、ユーザーが、割り当てられたアプリケーション、ブック、遵守ポリシー、デバイス プロファイル、またはプロビジョニングを受信するかを決定します。
組織グループを作成する場合、通常は地理的位置情報、事業単位、部門といった社内の組織構造をベースとします。たとえば、「企業販売」、「アジア」などのスマート グループを使用すると、デバイス プラットフォーム、モデル、オペレーティング システム、デバイス タグ、またはユーザー グループ別にコンテンツと設定を配布できます。複数の組織グループにわたって個別のユーザーにコンテンツを配布することも可能です。
コンテンツのアップロードおよび設定の定義を行うときに、スマート グループを作成できます。ただし、いつでも作成して後で割り当てることができます。
スマート グループの主な利点は再使用できるということです。コンテンツを追加したり、プロファイルやポリシーを定義したりするたびに新しい割り当てを行うのは直感的な方法ですが、代わりにスマート グループへの割り当てを 1 回だけ定義した場合、それらのスマート グループをコンテンツの定義に含めることができます。
グループと設定 > グループ > 割り当てグループ と進み、スマート グループ全体のリストを表示します。管理者は、自分の権限設定に基づいて、自分が管理できるグループのみを閲覧することができます。
詳細情報を表示するには、グループ、割り当て、除外、デバイス の各列内のリンクを選択します。
スマート グループに関する新しいテナント ルールに備えるため、環境内の影響を受けるすべてのスマート グループを移行する必要があります。新しいルールでは、スマート グループを管理できるのは「カスタマー」タイプの組織グループのみであるか、または同じツリー内のスマート グループの上にカスタマー タイプの組織グループが存在する必要があることを示しています。そのため、環境にグローバルのスマート グループ、または上に「カスタマー」タイプの組織グループがない他の組織グループがある場合は、そのスマート グループを移行する必要があります。
移行プロセスは完全にユーザー主導ですが、この移行プロセスはオプションではありません。カスタマー以外のタイプの組織グループにスマート グループがある場合、または上にカスタマー タイプの組織グループがない位置にスマート グループがある場合は、移行プロセスを実行する必要があります。
移行するオブジェクトはスマート グループ自体であり、割り当てられているデバイスではないことに注意してください。スマート グループのみ移行されます。個々のデバイスは、移行前と同じ「管理元」組織グループを保持します。
スマート グループを移行するには、次の手順を実行します。これは 1 回限りの手順です。
[デバイス] > [リスト表示] の順に進みます。このバナーが表示された場合は、 [詳細] を選択して移行を続行します。
[詳細] を選択すると、この [スマート グループの移行] 画面が表示されます。
[スマート グループの移行] 画面を閉じます。[グループの割り当て] 画面が表示されます。
[テナント修正カテゴリ] で [一部のデバイス、一部の割り当て] を選択します。
デバイスと割り当ての両方を持つスマート グループのみ移行する必要があります。
デバイスがない、または割り当てがないスマート グループは移行する必要はありません。このようなスマート グループが移行された場合、リソース割り当てに影響しないため、削除する必要があります。移行されたスマート グループを削除するには、このカテゴリの各スマート グループを選択してから、[削除] ボタンを選択します。
リストの左側にあるチェック ボックスをクリックして、移行するスマート グループを選択します。
[スマート グループの移行] ボタンを選択します。[スマート グループの移行] 確認ポップアップが表示され、スマート グループを完全に移行するために作成する必要がある新しいグループの数が表示されます。
一度に移行できるスマート グループは 1 つだけです。
[続行] を選択して続行します。移行プロセスはこのような流れになります。移行でエラーが発生した場合、確認にはこのエラーが表示され、再試行の機会が得られます。エラーが発生しなかった場合は、元のスマート グループが 24 時間以内に削除対象としてマークされたことなど、移行が成功した結果が確認に表示されます。
次のシナリオを確認して、移行プロセスがマート グループに与える影響を正確に確認します。
グローバルにスマート グループがある場合、移行プロセスはスマート グループが割り当てられている各デバイスを確認します。次に、グローバルに最も近いカスタマー タイプの組織グループの子(同時に、これらのデバイスの上に位置する親組織グループ)を検索し、その組織グループにスマート グループを作成し、デバイスを新しいスマート グループの一部にします。元のスマート グループは削除対象としてマークされ、24 時間以内に自動的に削除されます。
スマート グループが割り当てられているデバイスで、別のツリー ブランチ内の組織グループによって管理されている場合、2 つ目のスマート グループはグローバルに最も近い最上位のカスタマー タイプの組織グループによって作成および管理されますが、これは残りのデバイスの上に配置されます。
このプロセスは何度も繰り返され、必要な数のスマート グループが生成されます。これにより、元のスマート グループ内のすべてのデバイスが表示され、移行前と同じコンテンツ割り当てが保持されます。これは、1)同じコンテンツをデバイスに確実に配信するため、2)スマート グループを「カスタマー」タイプの組織グループの中または下に配置するため、元のスマート グループが 12 回以上分割されることを意味する場合があります。
このシナリオでは、パートナー タイプの組織グループのスマート グループは、以前と同じロジックを使用して複数のカスタマー タイプの組織グループに同様に分割されます。新しいスマート グループは、スマート グループが割り当てられているデバイス上に位置する組織グループがカスタマー タイプの組織グループである場合にのみ作成されます。スマート グループの一部である 1 つ以上のデバイスが別のツリー ブランチで見つかった場合、スマート グループが作成され、それらのデバイスの上のカスタマー組織グループに配置されます。元のスマート グループは削除対象としてマークされ、24 時間以内に自動的に削除されます。
このシナリオでは、移行前に単一の子カスタマー組織グループを持つコンテナ組織グループによって管理されていた「SG B」が、移行後に子カスタマー組織グループに移動されますが、そのデータはそのまま残ることに注意してください。このデータは移行によって変更されません。これは、元の位置にユーザーの子が 1 つしかなかったため、移行前と移行後の SG B のデバイスと割り当てが同一になるためです。
このシナリオでは、パートナー組織グループとコンテナ組織グループがグローバル組織グループと他のカスタマー組織グループの間に存在するため、グローバルの 1 つのスマート グループが複数のツリーに分割されます。元のスマート グループは削除対象としてマークされ、24 時間以内に自動的に削除されます。
スマート グループの割り当てをアプリケーション、ブック、ポリシー、プロファイル、またはプロダクトから解除することができます。このアクションにより、そのスマート グループのすべてのデバイスから関連コンテンツが削除されます。
不要になったスマート グループは削除することができます。一度に削除できるのは一つのスマート グループのみです。2 つ以上のスマート グループを選択すると、削除 ボタンは利用できなくなります。
スマート グループを削除する前に、スマート グループをデバイス プロダクトに割り当てることはできません。削除するスマート グループが割り当て解除されていることが明白な場合は、次の手順を実行します。
結果:割り当て解除したスマート グループが削除されます。
作成済みのスマート グループを編集できます。スマート グループに対して行う編集は、そのスマート グループに割り当てられているすべてのポリシーやプロファイルに影響を与えます。
スマート グループを編集する必要がある典型的な例を次に示します。幹部のスマート グループが 1 つの順守ポリシー、デバイス プロファイル、および 2 つの内部アプリに割り当てられているとします。1 つまたは複数の割り当てられたコンテンツ アイテムから一部の幹部を除外する場合は、[除外] を指定してスマート グループを編集します。この操作により、2 つの内部アプリが除外された幹部のデバイスにインストールされることを防ぐだけでなく、順守ポリシーとデバイス プロファイルもインストールされません。
結果:コンソール イベント ロガーは、変更を行った者、追加されたデバイス、削除されたデバイスなど、スマート グループへの変更点を追跡します。
どのような変更が、いつ、誰によってスマート グループに行われたかは、コンソール イベント ロガーで簡単に把握できます。このような追跡機能はデバイスのトラブルシューティングの際に役に立ちます。
はじめにスマート グループを作成し、それからアプリケーション、ブック、順守ポリシー、デバイス プロファイル、またはプロダクト プロビジョンに割り当てます。
このリンクをクリックして、スマート グループを作成するための 5 つのベスト プラクティスのヒントについてビデオを視聴します。
スマート グループを素早く作成する方法(右クリックして [新しいタブでリンクを開く] を選択)
規定のタスク コンパニオンの スマート グループを素早く作成する方法、ビデオのコンパニオン タスク に従って、ビデオを見ながら確認することができます。このコンパニオン タスクは、以下のセクションのトピックにあります。
新しく作成するスマート グループの適用対象かつ管理元となる適切な組織グループ (OG) を選択します。OG の選択はオプションです。
スマート グループタイプを構成します。
選択元:
注:条件 と デバイスまたはユーザー を切り替えると、それまでに入力したエントリや選択アイテムは消去されます。
スマート グループと Lightweight Directory Access Protocol (LDAP):スマート グループは、LDAP が構成されている場合でも [条件] オプションを使用して作成できます。ただし、予期したとおりに動作させるには、特定の構成を行う必要があります。
LDAP のサブ権限がメイン組織グループでのみ [オーバーライド] に設定されている場合…
…サブ組織グループで作成された基本ユーザーには、NULL 以外の LDAPDefinitionID が含まれます。
組織グループと、メイン/サブの継承の詳細については、「組織グループのオーバーライドと継承の設定」を参照してください。
条件 から、新しく追加するスマート グループを条件付けるパラメータを選択します。どの設定でも選択が行われていない場合、そのフィルタリングは基準に適用されません。
設定 | 説明 |
---|---|
組織グループ | この条件オプションは、選択された組織グループ別にデバイスをフィルタリングします。複数の組織グループを選択できます。カスタマー タイプの組織グループ、またはカスタマー タイプのメイン組織グループを持つサブ組織グループを選択する必要があります。カスタマー タイプ以外の組織グループにスマート グループを割り当てることはできません。詳細については、組織グループ の 組織グループの変更 および 組織グループの作成 セクションを参照してください。 |
ユーザー グループ | この条件オプションは、選択されたユーザー グループ別にデバイスをフィルタリングします。複数のユーザー グループを選択することができます。 |
所有形態 | この条件オプションは、選択された所有権タイプ別にデバイスをフィルタリングします。 |
タグ | この条件オプションは、デバイス タグに基づいてデバイスをフィルタリングします。複数のタグを選択することができます。 |
プラットフォームと OS | この条件オプションは、選択されたプラットフォームと OS 別にデバイスをフィルタリングします。それぞれを複数組み合わせて選択できます。 プラットフォームはスマート グループの条件の 1 つですが、デバイス プロファイルや順守ポリシーにおいて構成されるプラットフォームが、スマート グループのプラットフォームより常に優先されます。例えば、iOS デバイス プロファイルを作成して、スマート グループに割り当てる場合、このスマート グループに Android デバイスが含まれていても、そのプロファイルは iOS デバイスのみに割り当てられます。 |
OEM とモデル | この条件オプションは、プラットフォームと OS で行われた Android および Windows デスクトップ プラットフォームの選択にのみ適用されます。 1 社以上の OEM を選択し、さらに OEM ごとに複数のモデルを選択できます。 新しい Android OEM およびモデルは、デバイスの加入時または同期時にドロップダウン メニューに追加されます。 |
モデル (レガシー) | この条件オプションは、Android デバイス、および Windows Desktop 以外のデバイスをモデル別にフィルタリングします。表示される個々のモデルは、[プラットフォームと OS] で行われた選択に基づいています。 提示されたモデルのリストから、スマート グループに含めるモデルを選択します。 |
エンタープライズ OEM バージョン | この条件オプションは、機器メーカーのエンタープライズ オリジナル バージョン別にデバイスをフィルタリングします。複数のエンタープライズ OEM バージョンを選択できます。 エンタープライズ OEM バージョンは、OEM デバイス モデルに適用可能なソフトウェアベースの分類です。たとえば、エンタープライズ OEM バージョンは、Motorola の Mobility Extensions (MX) や Samsung SAFE などのデバイスを対象として、補足的なソフトウェア サポートとすることができます。またエンタープライズ OEM バージョンは、Honeywell、LG、Sony の操作環境など、Android オペレーティング システムの OEM 固有環境とすることもできます。 |
管理タイプ | デバイスの管理方法に応じて、デバイスをフィルタリングします。 |
加入カテゴリ | デバイスの加入方法に応じてデバイスをフィルタリングします。 |
追加 | この条件オプションは、フィルタリング条件に含まれていない個々のデバイスおよびユーザーを追加します。1 台以上のデバイスおよび 1 人以上のユーザーを選択することができます。 |
除外 | この条件オプションは、フィルタリング条件に含まれている個々のデバイス、個々のユーザー、およびユーザー グループを除外します。1 台以上のデバイス、1 人以上のユーザー、および 1 つ以上のユーザー グループを除外することができます。 |
企業の一般的なモビリティ管理枠の外でコンテンツや設定を特別に割り当てたい場合は、デバイスまたはユーザー タイプを使用します。デバイス にはデバイスのフレンドリ名を、ユーザー にはユーザーの名前 (名または姓) を入力します。最低一台のデバイスまたは一人のユーザーを 追加 する必要があります。そうでない場合、スマート グループは保存されません。
設定 | 説明 |
---|---|
デバイス | デバイスのフレンドリ名を入力して、デバイスをこのスマート グループに追加します。この方法を使用して、1 台以上のデバイスを追加できます。 |
ユーザー | ユーザー名、名、または姓を入力してユーザーをこのスマート グループに追加します。この方法を使用して、1 人以上のユーザーを追加できます。 |
プラットフォーム、所有権、ユーザー グループ、OS バージョン、モデル、デバイス タグ、エンタープライズ OEM、またはフレンドリ名の付いた個々のデバイス別に定義されたスマート グループを作成することができます。
たとえば、iOS バージョン 9.0.2 より前のすべての従業員所有の iPhone Touch デバイスを含むスマート グループを作成できます。HTC バージョン 2.0 で OS バージョン 4.1 以降のすべての Android デバイスを同じスマート グループに追加します。このグループから、ユーザー グループ「full time」のデバイスを除外することができます。この高度にカスタマイズされたデバイスのプール (*) に、10 個のデバイス プロファイル、10 個のアプリケーション、または順守ポリシーを割り当てることができます。
* このカスタマイズされたデバイス プールのマルチプラットフォームの性質により、いくつかの制限が適用されることがあります。たとえば、割り当てたいアプリが Android バージョンを提供しない可能性があります。
スマート グループは 2 つの方法で割り当てることができます。
アプリケーション、ブック、順守ポリシー、デバイス プロファイル、プロダクト プロビジョンを追加中または作成中に、以下の手順に従ってスマート グループを割り当てます。
スマート グループの管理プロセス中に、以下の手順に従ってスマート グループを割り当てます。
デバイス プロファイルおよび順守ポリシーの割り当てからグループを除外できます。この操作は、デバイス プロダクトへのグループの割り当てと同様に簡単に実行できます。
このタスクを開始する前に、グループが定義されている必要があります。少なくとも、除外するユーザーで構成されるスマート グループを作成できることが必要です。このタスクによって、その場で新しいスマート グループを作成できますが、組織グループまたはユーザー グループを除外する場合は、組織グループ と ユーザー グループ の「組織グループの作成」というタイトルのセクションを参照してください。
保存して公開(デバイス プロファイルの場合)または 次へ(順守ポリシーの場合)を選択して、これらのタスクの処理を続行します。
割り当てるグループ と 除外するグループ の両方に同じスマート グループを選択すると、そのプロファイルまたはポリシーは保存されません。
次のステップ:デバイス割り当て表示 を選択して、割り当て対象デバイスを確認します。
これは同じ名前のビデオのコンパニオン タスクです。
スマート グループを素早く作成する方法(右クリックして [新しいタブでリンクを開く] を選択)
ブラウザの 1 つのタブで、ビデオ再生、一時停止(必要に応じて)を行い、別のタブで、ビデオから除外されたすべての詳細を含むこのタスクをスクロールできます。
1.スマート グループを管理する組織グループに移動する
デバイス プロファイル、順守ポリシー、アプリ、ブックなどのコンテンツ パッケージは、デバイスと同じ特定の組織グループ (OG) から作成され、管理されます。これらのコンテンツ パッケージをスマート グループに含めるのは、コンテンツ パッケージが作成されたのと同じ組織グループからスマート グループを作成する場合のみです。
組織グループ セレクタを使用して、スマート グループに含めるコンテンツ パッケージ(アプリ、ブック、デバイス プロファイル、順守ポリシーなど)を含むサブ組織グループに移動します。任意のコンテンツ パッケージの管理対象組織グループを識別できます。リスト表示からコンテンツ パッケージを選択し、選択した 管理者 オプションを確認します。
たとえば、スマート グループにデバイス プロファイルを割り当てる場合は、リソース] > [プロファイルとベースライン] > [プロファイル の順に移動し、リストからスマート グループに割り当てるデバイス プロファイルの名前を見つけて、そのプロファイルの 管理者 列を確認します。これは、スマート グループを作成する前に移動する組織グループです。
移動先の組織グループの上にあるすべてのメイン組織グループで作成されたコンテンツに引き続きアクセスできます。つまり、自分が存在する組織グループと上記のすべてのメイン組織グループから、スマート グループにコンテンツを割り当てることができます。
2.スマート グループの作成
対象コンテンツ パッケージを含む組織グループに入ったら、スマート グループの作成に進みます。
3.スマート グループを割り当てる
スマート グループを割り当てるシナリオは 2 つあります。