Windows デスクトップ デバイスには、ハードウェア、OS、証明書、パッチ、アプリケーションなどの複数の属性が含まれています。センサーでは、Workspace ONE UEM console を使用して、これらの属性のデータを収集できます。データは、Workspace ONE Intelligence および Workspace ONE UEM に表示されます。
センサーは、SaaS 環境で使用できる Freestyle 機能です。Freestyle の詳細については、「Freestyle Orchestrator」を参照してください。
デバイスには非常に多数の属性が関連付けられています。この数は、さまざまなアプリケーション、OS バージョン、パッチ、およびその他の継続的に変化する変数を追跡すると増大します。これらのすべて属性を追跡するのは容易ではありません。
デフォルトでは、Workspace ONE UEM で追跡できるデバイスの数が制限されています。ただし、センサーを使用すると、必要な特定のデバイス属性を追跡できます。たとえば、マウス ドライバの詳細、OS の保証情報、および内部アプリケーションのレジストリ値を追跡するセンサーを作成できます。センサーでは、デバイスのさまざまな属性を追跡できます。[リソース] にあるメインの Workspace ONE UEM console ナビゲーションで、[センサー] を検索します。
Workspace ONE UEM のセンサー データを使用するには、Workspace ONE Intelligence を使用できます。Workspace ONE Intelligence には、センサー データを表示および分析できるダッシュボードとレポートがあります。2 つのシステム間のデータ転送は、ポート 443 で SSL を使用してセキュアな HTTP を介して行われます。
重要:プライバシー上の理由から、従業員所有デバイスにセンサーを割り当てることは許可されていません。
センサーの構成時に、デバイスがトリガを使用してセンサー データ レポートを Workspace ONE UEM console に返すタイミングを制御できます。これらのトリガは、Windows サンプル スケジュールに基づいたスケジューリング、またはログインやログアウトなどの特定のデバイス イベントに基づいたスケジューリングを行えます。
作成した PowerShell スクリプトによって、各センサーの値が決まります。
デバイスの [デバイス詳細] ページの [センサー] タブで、1 台のデバイスのデータを表示できます。
Workspace ONE UEM が [センサー] タブにデバイスのセンサー データを表示できるようにするには、データ センターで構成 [デバイス状態] が有効になっている必要があります。Workspace ONE UEM では、SaaS 環境のお客様向けに、この構成を有効にします。
注:Workspace ONE UEM は、オンプレミス環境のソリューションで機能します。ただし、このソリューションを作成するまでは、オンプレミス展開の [デバイス詳細] で [センサー] タブを使用することはできません。
Workspace ONE Intelligence サービスを使用している場合は、レポートを実行するか、センサーからデータを表示して操作するためのダッシュボードを作成できます。レポートを実行する場合は、[Workspace ONE UEM] カテゴリ、[デバイス センサー] を使用します。センサーを検索して選択し、レポートやダッシュボードでクエリを実行できます。
センサーにアクセスできるユーザーを制御するには、Workspace ONE Intelligence のロール ベースのアクセス制御 (RBAC) 機能を使用します。RBAC は管理者に権限を割り当てるので、特定の Workspace ONE Intelligence ユーザーがセンサー データにアクセスすることを防止または許可するために使用します。
保存中のすべてのデータは、Workspace ONE Intelligence で暗号化されます。詳細については、VMware Cloud Trust Center のコンテンツを参照してください。このサイトには、コンプライアンス証明書、CAIQ、SOC2、SOC3、その他のセキュリティのベスト プラクティスに関する詳細が記載されたレポートがあります。
スクリプトの Write-Host
文字列は画面に直接書き込まれ、Workspace ONE Intelligence へのセンサー出力は報告されません。ただし、文字列 Write-Output
はパイプラインに書き込むため、Write-Host
の代わりにこれを使用します。該当するスクリプトを Write-Output
または echo
(echo
は Write-Output
の別名です)に更新します。
詳細については、Microsoft のホーム ページで、Write-Host および Write-Output のドキュメントを検索してください。
$os=Get-TimeZone
write-host $os
$os=Get-TimeZone
write-output $os
Workspace ONE Intelligence の操作方法の詳細については、VMware Workspace ONE Intelligence Products にアクセスしてください。
センサー データは Windows デバイスにローカルで保存されません。センサーは、システム上の属性を評価し、そのデータを Workspace ONE Intelligence に報告する PowerShell コードを実行します。評価と報告が完了すると、PowerShell プロセスが終了します。
Windows デバイスのセンサーを作成する場合は、PowerShell スクリプトをアップロードするか、Workspace ONE UEM console で構成時に表示されるテキスト ボックスに PowerShell コマンドを入力する必要があります。これらのコマンドは、センサー属性の値を返します。
次の例には、必要な設定とコードが含まれています。その他のセンサーのサンプルについては、https://code.vmware.com/samples?id=4930 を参照してください。
注:日付と時刻のデータ タイプの値を返すすべてのセンサーは、ISO 形式を使用します。
実行コンテキスト:ユーザー
$battery_remain=(Get-WmiObject win32_battery).estimatedChargeRemaining |
Measure-Object -Average | Select-Object -ExpandProperty Averageecho $battery_remain
実行コンテキスト:ユーザー
$os=Get-WmiObject Win32_bios -ComputerName $env:computername -ea silentlycontinue
echo $os.SerialNumber
実行コンテキスト:ユーザー
$date_current = get-Date -format s -DisplayHint Date
echo $date_current
実行コンテキスト:管理者
$obj = get-tpm
echo $obj.TpmReady
実行コンテキスト:管理者
$obj = get-tpm
echo $obj.LockedOut
実行コンテキスト:管理者
$tpm=get-tpm
echo $tpm.LockoutHealTime
実行コンテキスト:ユーザー
$os = Get-WmiObject Win32_bios -ComputerName $env:computername -ea silentlycontinue
echo $os.SMBIOSPresent
実行コンテキスト:ユーザー
$os = Get-WmiObject Win32_bios -ComputerName $env:computername -ea silentlycontinue
echo $os.SMBIOSBIOSVersion
実行コンテキスト:ユーザー
$os = Get-WmiObject Win32_bios -ComputerName $env:computername -ea silentlycontinue
echo $os.Version
実行コンテキスト:ユーザー
$os = Get-WmiObject Win32_bios -ComputerName $env:computername -ea silentlycontinue
echo $os.Status
実行コンテキスト:ユーザー
$cpu_usage= Get-WmiObject win32_processor | Select-Object -ExpandProperty LoadPercentage
echo $cpu_usage
実行コンテキスト:ユーザー
$os = Get-WmiObject win32_OperatingSystem
$used_memory = $os.totalvisiblememorysize - $os.freephysicalmemory
echo $used_memory
実行コンテキスト:ユーザー
$os = Get-WmiObject win32_OperatingSystem
$used_memory = $os.totalvirtualmemorysize - $os.freevirtualmemory
echo $used_memory
実行コンテキスト:ユーザー
$Total_bytes=Get-WmiObject -class Win32_PerfFormattedData_Tcpip_NetworkInterface
|Measure-Object -property BytesTotalPersec -Average |Select-Object -ExpandProperty Average
echo ([System.Math]::Round($Total_bytes))
実行コンテキスト:ユーザー
$PM = get-process chrome |Measure-object -property PM -Average|Select-Object -ExpandProperty Average
$NPM = get-process chrome |Measure-object -property NPM -Average|Select-Object -ExpandProperty Average
echo [System.Math]::Round(($PM+$NPM)/1KB)
実行コンテキスト:ユーザー
$chrome = Get-Process chrome -ea SilentlyContinue
if($chrome){
echo $true
}
else{
echo $false
}
実行コンテキスト:管理者
try { $bios=Confirm-SecureBootUEFI }
catch { $false }
echo $bios
実行コンテキスト:ユーザー
$properties = @(‘Name’,’InterfaceDescription’)
$physical_adapter = get-netadapter -physical | where status -eq "up"
|select-object -Property $properties
echo $physical_adapter
実行コンテキスト:ユーザー
$x = $PSVersionTable.PSVersion
echo "$($x.Major).$($x.Minor).$($x.Build).$($x.Revision)"
実行コンテキスト:ユーザー
$max_capacity = (Get-WmiObject -Class "BatteryFullChargedCapacity" -Namespace "ROOT\WMI").FullChargedCapacity | Measure-Object -Sum |
Select-Object -ExpandProperty Sum
echo $max_capacity
実行コンテキスト:ユーザー
$charge_status = (Get-CimInstance win32_battery).batterystatus
$charging = @(2,6,7,8,9)
if($charging -contains $charge_status[0] -or $charging -contains $charge_status[1] )
{
echo "Charging"
}else{
echo "Not Charging"
}
実行コンテキスト:管理者
$plan = Get-WmiObject -Class win32_powerplan -Namespace root\cimv2\power
-Filter "isActive='true'"
echo $plan
実行コンテキスト:ユーザー
$wireless = Get-WmiObject -class Win32_NetworkAdapter -filter "netconnectionid like 'Wi-Fi%'"
if($wireless){echo $true}
else {echo $false}
実行コンテキスト:ユーザー
$java_ver = cmd.exe /c "java -version" '2>&1'
echo $java_ver
Workspace ONE UEM console にセンサーを作成して、バッテリ残量、OS バージョン、平均 CPU 使用率など、特定のデバイス属性を追跡します。各センサーには、目的のデータを収集するためのコードのスクリプトが含まれています。これらのスクリプトをアップロードするか、コンソールに直接入力できます。
センサーは、PowerShell スクリプトを使用して属性値を収集します。これらのスクリプトは、センサーを作成する前、またはスクリプト ウィンドウでの構成中に、自身で作成する必要があります。
各スクリプトには 1 つのセンサーのみが含まれています。スクリプトで複数の値が返された場合、Workspace ONE Intelligence と Workspace ONE UEM はスクリプトからの応答として最初の値のみを読み取ります。スクリプトが null 値を返すと、Workspace ONE Intelligence と Workspace ONE UEM はセンサーをレポートしません。
前提条件
複数のデバイスのセンサーを表示し、レポートやダッシュボードのデータを操作する場合は、Workspace ONE Intelligence に参加する必要があります。1 台のデバイスのセンサー データを表示する場合は、Workspace ONE Intelligence は必要ありません。デバイスの [デバイス詳細] 画面に移動し、[センサー] タブを選択してデータを表示します。
手順
次に行うこと
センサーを作成した後、Workspace ONE UEM の [デバイス詳細] ページを使用して、単一のデバイスのデータを表示するか、または Workspace ONE Intelligence に移動し、レポートやダッシュボードを使用して複数のデバイスのデータを操作します。