Apple iBeacon の概要

Apple iBeacon と Workspace ONE Intelligent Hub v5.1 以降では、デバイスの位置認識を管理できます。iBeacon は、BLE (Bluetooth Low Energy) 規格に基づいており、ジオフェンス機能を使用した場合よりも効率的にデバイスを追跡できます。

BLE では、デバイスのバッテリがほとんど消費されません。また iBeacon を使用した場合、複数のエリアを同時に監視できるので、より正確な追跡が可能になります。これにより、エンドユーザーのプライバシー保護が強化されます。デバイスは、常時追跡されるのではなく、特定のエリアに入ったときまたは特定のエリアから出たときにのみ追跡されるためです。

サードパーティ製 iBeacon をセットアップした後、UEM コンソールで iBeacon を構成します。次に、モニタリングする iBeacon エリアを作成します。最後に、iBeacon 機能に対応したデバイス プロファイルをプッシュし、Workspace ONE Intelligent Hub を使用して構成済みエリア内の iBeacon を管理します。これらのエリアに入ったデバイスを検出できます。また、デバイス イベント ログを使用して、iBeacon エリア内で発生した変化を特定することができます。

iBeacon の要件

  • Workspace ONE UEM Console v8.1 以降
  • サードパーティ製 iBeacon
  • iOS 向け Workspace ONE Intelligent Hub v5.1 以降
  • デバイスの位置情報サービスを有効にする必要があります
  • Bluetooth 機能を有効にする必要があります
  • iPhone 4S 以降、iPad mini 以降、iPad 第 3 世代以降、iPod touch 第 5 世代以降

iBeacon の操作の詳細

  • 最大 20 個のエリア (ジオフェンスおよび iBeacon グループ) をデバイスに割り当てることができます。これは、Apple が許容している最大値です。デバイスに割り当てる iBeacon グループの数が多い場合、デバイスのバッテリ使用量が増えます。
  • Workspace ONE Intelligent Hub は、iBeacons のみを監視します。デバイスが iBeacon 送信機に接近していることを検知する技術は使用されていません。
  • デバイスを iBeacon グループから削除する前に Workspace ONE Intelligent Hub が停止している場合、Workspace ONE Intelligent Hub が再起動されるまで、デバイスは検出されません。

iOS デバイス用に iBeacon を有効にする

iBeacon を構成するには、まず、ブロードキャストを受信する iBeacon グループを Workspace ONE Intelligent Hub で検出できるようにします。モニタリングするデバイスに対して、iBeacon グループのセットを追加します。

  1. [グループと設定] > [すべての設定] > [デバイスとユーザー] > [Apple] > [Apple iOS] > [Hub 設定] の順に進みます。

  2. スクロールして [エリア] を表示し、[iBeacon エリアを検知する] を選択し、組織グループに対して iBeacon を有効にします。

  3. [保存] を選択します。

  4. [リソース] > [プロファイルとベースライン] > [設定] > [エリア] の順に進みます。

  5. [追加] > [iBeacon グループ] と進みます。[追加] > [プロファイルを追加] の順に選択します。またはプロファイルの左部にある鉛筆ボタンを使用して既存のプロファイルを編集します。全般 プロファイル画面が開きます。

    エリアと iBeacon グループの設定が強調表示されたさまざまな iBeacon オプションを表示する [エリア設定] 画面

  6. iBeacon グループ 設定を構成します。

    設定 説明
    グループ名 iBeacon グループの名前を入力します。
    iBeacon 名 iBeacon の名前を入力します。
    UUID 共有する iBeacon に対する一意の識別子を入力します。
    Major 値 iBeacon エリアを細かく分割するための識別子を入力します。
    Minor 値 iBeacon エリアを細かく分割するための追加の識別子を入力します。
  7. [保存] を選択します。エリア に戻り、必要に応じて、左部のメニュー ボタンを使用して iBeacon グループを編集および削除します。

iBeacon グループをデバイス プロファイルに割り当てる

iBeacon グループを作成した後、デバイス プロファイルに割り当てます。デバイス プロファイルは、デバイスが iBeacon グループに属したときにインストールされ、iBeacon グループから除外されるとアンインストールされます。

  1. [リソース] > [プロファイルとベースライン] > [プロファイル] の順に進みます。[追加] > [プロファイルを追加] の順に選択します。またはプロファイルの左部にある鉛筆ボタンを使用して既存のプロファイルを編集します。全般 プロファイル画面が開きます。

  2. 全般 プロファイル画面の 追加の割り当て条件 まで下にスクロールします。

  3. 選択したエリア内のデバイスのみにインストール を選択し、割り当てられるジオフェンス エリア で iBeacon を選択します。

    [選択したエリア内のデバイスにのみにインストール] オプションが強調表示されている [割り当て] 画面

  4. 必要に応じ、ペイロードの構成を続行します。

  5. 保存して公開 を選択します。これで、Workspace ONE Intelligent Hub を使用して iBeacon グループ内のデバイスを管理できるようになりました。

iBeacon グループに順守ポリシーを追加する

iBeacon グループを作成した後は、デバイスが iBeacon グループに属したとき、または iBeacon グループから除外されたときに処理を実行する順守ポリシーを追加します。

  1. [デバイス] > [順守ポリシー] > [リスト表示] の順に選択し、[追加] を選択し、[Apple iOS] を選択します。

  2. 適用するルールとして、任意 または すべて を選択します。

  3. iBeacon エリア を選択し、エリア内/エリア外 のいずれかと iBeacon グループを選択し、次へ をクリックします。

    ルール、アクション、割り当て、概要オプションが強調表示されている [順守ポリシーの追加] 画面

  4. [アクション] タブを選択し、iBeacon グループ内で実行する処理を選択します。Apple iOS で適用可能なアクションの詳細については、『デバイスの管理』ドキュメント内の「プラットフォームでの順守ポリシーのアクション」のセクションを参照してください。

  5. 順守ポリシーの構成完了後、完了してアクティブ化する を選択します。UEM コンソールのデバイス詳細画面で、ポリシーが有効になっていることを確認します。

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