Workspace ONE UEM を使用すれば、エンド ユーザーのデバイス使用環境を管理するための主要要素を構成し、貴社の目的を達成することができます。このセクションで説明する機能を利用すれば、管理対象デバイスのインターフェイスとエクスペリエンスをきめ細かく制御できます。
これらの構成の多くは、特定の環境タイプ (例: Apple DEP 環境、Apple School Manager 環境) でのみ利用できます。
展開プロセスを迅速に進めるために、適切な業種別テンプレートをご利用ください。
Apple の業種別テンプレートや個々のエンティティは、推奨のモバイル アプリ、プロファイル、および順守ポリシーを自動的にまとめ、必要な組織グループに同時にプッシュできるようにするものです。
テンプレートのタイプ
必要なモバイル構成のタイプに最適なテンプレートおよびイニシアティブを判断するには、次の表を参照してください。それぞれのテンプレートには、専門家の調査による業界標準およびベストプラクティスを踏まえた、推奨されるアプリケーションおよびセキュリティ ポリシーがあります。
業界 | イニシアティブ | 説明 |
---|---|---|
医療機関向けソリューション | 臨床共同作業 | セキュリティを損なうことなく、最適な治療や看護を行えるように、医療スタッフおよび患者がタイムリーにコミュニケーションを取れるようにします。(UEM Console v8.2.2 以降) |
モバイル臨床医ワークフロー | 医師、看護師、薬剤師などがリアルタイムにコミュニケーションを取れるようにし、自宅や別の医療施設にいる患者にも治療や看護を行えるようにします。(UEM Console v8.2.2 以降) | |
患者のケア | iPad およびモバイル アプリケーションを使用することで、患者の利便性を高め、治療効果と患者の満足度を向上させます。(UEM Console v8.2.2 以降) | |
教育 | デジタル教室 | iPad およびモバイル アプリケーションを使用して、課題や学生の行動などについて教師、学生、および保護者がコミュニケーションを取れるようにします。(UEM Console v8.3 以降) |
楽しみながら学ぶ | デジタル ラーニングや共同作業を通じて、学生が集中して取り組めるようにします。(UEM Console v8.3 以降) | |
モバイル キャッシュ レジスタ | 従業員の認証を行って、書店や管理事務所など、どこにいても POS 機能を使用できるようにします。(UEM Console v8.3 以降) | |
ホスピタリティ | ゲストのエクスペリエンス | サービスの予定を設定したり、娯楽を見つけたり、特典を利用できるようにすることで、利用客が記憶に残る体験をできるようにし、ロイヤルティを強化して再訪を促します。(UEM Console v8.3 以降) |
ホテル管理 | 予約の管理や、スタッフのスケジュール、シフトの担当、特別な依頼に関するリアルタイムでの記録や確認ができます。(UEM Console v8.3 以降) | |
モバイルでの支払い | モバイルでの支払いソリューションを POS システムに組み込むことで、顧客がスムーズな支払方法を利用できるようになり、必要に応じて従業員の認証を行うことで、従業員がどこにいても POS 機能を使用できるようになります。(UEM Console v8.3 以降) | |
流通業向けソリューション | 店舗内でのモバイル エクスペリエンス | 商品の閲覧、商品情報の提供、価格の確認、販売を行えるようにすることで、店内のどこにいても顧客にサービスを提供できるようになります。(UEM Console v8.3 以降) |
モバイル キャッシュ レジスタ | モバイル販売ポイントを作成することで、商品の設置場所を広げることができます。(UEM console v8.2.2 以降) | |
店長 | マネージャが、レポート、従業員のスケジュールおよび給与に関する作業を店内のどこからでも行えるようにします。(UEM Console v8.2.2 以降) | |
フィールド サービス | 現場の社員 | ペーパーレスの優れたサービスやリアルタイムのデータを顧客に提供することで、営業担当者、サービス エンジニアなどの効率性を高めます。(UEM Console v8.3 以降) |
フィールド マネージャ | 動的なスケジュール管理およびリアルタイムでのレポート機能を実現し、マネージャが、従業員とのコミュニケーション、場所の特定、スケジュールの編集、タスクの割り当てを行えるようにします。(UEM Console v8.3 以降) |
プロファイルと遵守ポリシーの設定の詳細は、「VMware Workspace ONE UEM Mobile Device Management ガイド」を参照してください。この文書は Workspace ONE UEM Resources から入手できます。
テンプレートを使用して、イニシアティブごとの設定を構成できます。さらに、患者のケア テンプレートを作成して、患者にプッシュできます。たとえば、臨床共同作業テンプレートを作成して、医師のユーザー グループおよび看護師のユーザー グループにプッシュすることができます。
前提条件
この作業を始める前に、ユーザー グループを作成しておくことをお勧めします。
手順
[モニター] > [業種別テンプレート] > [リスト表示] > [テンプレート追加] の順に進みます。[テンプレート追加] ウィンドウが表示されます。
適切な業界カテゴリを選択します。業種別テンプレートの使用を始める ウィンドウが表示されます。
a. 別の業種を選択して、別のイニシアティブを使用したい場合は、必要に応じて、ウィンドウの下部にある [別の業種を選択する] を選択すると、現在の業種が上書きされます。
構成するビジネス イニシアティブを選択し、セットアップ を選択します。
テンプレートの概要を確認したら、次へ を選択します。新しいウィンドウが表示され、テンプレートをカスタマイズできます。
フレンドリ名 を設定します。これは、UEM コンソールに表示される名前です。
アプリの選択や選択解除を行って、ユーザーにプッシュする アプリケーション を指定します。すべてのシードアプリは推奨され、既定で選択されています。別の方法として、アプリを追加 を選択して、アプリストアでパブリック アプリケーションを選択するか、社内アプリケーションをアップロードすることもできます。
a. [その他のオプション] を選択して、[自動] モードまたは [オンデマンド] モードでアプリケーションをプッシュし、カスタムの [アプリケーション構成] を作成して、キー値のペアを入力します。
「店舗内でのモバイル エクスペリエンス」 テンプレートを選択し、シングル アプリ モードの VMware Browser を指定する場合は、テンプレートをデバイスにプッシュする前に URL を構成します。URL を構成するには、[グループと設定] > [すべての設定] > [アプリ] > [ブラウザ] > [モード] > [ホーム画面 URL] の順に進みます。デバイスは、監視モードに構成されている必要があります。
選択したテンプレートに適用される ポリシー を確認します。
展開する ユーザー またはユーザー グループを割り当てるか、ユーザーを作成します。ディレクトリ ユーザーを追加するには、ディレクトリ サービスがあらかじめ構成されている必要があります。新規ユーザーまたはグループを作成すると、業種別テンプレートが展開済みでなくても、UEM console の [アカウント] > [リスト表示] ページに表示されます。
選択内容を確認した後、次へ を選択します。
公開 を選択します。新しいテンプレートによりスマート グループが作成され、そこにすべてのアプリ、プロファイル、ポリシー、ユーザーおよびユーザー グループが割り当てられます。新しいテンプレートは、[業種別テンプレート] > [リスト表示] に表示されるようになります。
1 つのテンプレートを 1 つのデバイス グループに割り当てることをお勧めします。そうすることで、各デバイスに、ビジネス イニシアティブが 1 つだけ割り当てられるようになります。1 つのグループに複数のテンプレートを割り当てた場合、デバイスには、両方のテンプレートのすべてのアプリがインストールされ、最も制限の高いポリシーが送信されます。
特定のアプリケーション展開構成を使用して作成した業種別テンプレートをカスタマイズできます。
パブリック アプリケーションを素早く削除し、更新されたアプリケーション リストを即座にユーザーにプッシュします。
a. [モニター] > [業種別テンプレート] > [リスト表示] の順に進みます。
b. 鉛筆アイコンを選択するか、テンプレート名を選択して、テンプレートを編集します。
c. アプリケーションの選択を解除します。端のチェックマークが表示されなくなります。
d. [次へ] > [公開] を選択して、テンプレートを保存し、再公開します。
社内アプリの新しいバージョンをアップロードする場合は、その前に古いバージョンを削除します。
a. 鉛筆のボタンを選択するか、テンプレートのリンクを選択して、テンプレートを編集します。
b. [その他のオプション] を選択します。社内アプリケーションにゴミ箱のアイコンが表示されます。
c. [削除] を選択し、プロンプトに従って、リストからアプリケーションを削除します。
d. [アプリを追加] を選択して、更新されたアプリケーションをアップロードします。
e. [次へ] > [公開] の順に選択して、アプリケーションの新しいバージョンを含むテンプレートを保存し、再公開します。
アプリケーションの編集は、業種別テンプレート内で行うことをお勧めします。ただし、UEM console の [リソース] > [アプリ] > [ネイティブ] からアプリケーションを編集することもできます。「ネイティブ リスト表示」 ページからアプリケーションに対して加えた変更は、業種別テンプレートの UI には反映されません。
テンプレートの編集と削除は、それが作成された組織グループまたはそのメイン組織グループ レベルでのみ行うことができます。それより上位の組織グループで作成されたテンプレートは、編集や削除を行うことはできません。参照のみが可能です。
[モニター] > [業種別テンプレート] > [リスト表示] の順に進みます。
ラジオボタン を選択します。リストの上部に 削除 ボタンが表示されます。
削除 を選択し、プロンプトに従ってテンプレートを削除します。テンプレートを削除すると、対応するアプリケーションおよびポリシーも、割り当てられたデバイスから削除されます。
テンプレートを削除しても、[アプリケーション] > [ネイティブ] からアプリケーションが削除されたり、[グループ] > [リスト表示] からスマート グループが削除されたりすることはありません。