サスペンド状態の仮想マシンをレジュームしたり、パワーオンまたはサスペンド状態で作成されたスナップショットに戻したりすると、Workstation Player は、仮想マシンが作成された CPU 機能を、Workstation Player を実行しているホスト環境で実際に使用可能な機能と比較します。

仮想マシンの作成中に要求された機能がホスト環境で使用できない場合、仮想マシンのレジューム操作は失敗します。これにより、ゲストが実装されていない機能の使用を試みることはなくなります。一部の CPU 機能はホスト VBS モードではサポートされていないため、サスペンド状態の仮想マシンまたは以前のバージョンの Workstation Player で最初に作成されたスナップショットをレジュームしようとすると失敗する場合があります。

たとえば、RTM 機能をサポートする物理 PC を考えてみます。RTM を有効にして作成された仮想マシンは、Workstation Player が従来のモードで実行されている場合、使用可能な RTM を使用してパワーオンされます。ただし、Workstation Player がホスト VBS モードの場合、同じ PC 上で実行されている同じ仮想マシンは、RTM が無効の状態でパワーオンされます。これは、以前の機能の制限リストに記載されているように、ホスト VBS モードは RTM をサポートしていないためです。

ここでは、特定の機能が有効になっているサスペンド状態の仮想マシンを後でレジュームします。レジュームされた仮想マシンのホスト環境で特定の機能が使用できない場合に予期される動作は、レジューム操作が失敗することです。
注: 従来のモードでの操作中に仮想マシンがサスペンドされ、ホスト VBS モードでレジュームされる場合、同じ物理ハードウェアでレジューム操作が失敗することがあります。
例:
  1. RTM を有効にして仮想マシンを作成します。
  2. Hyper-V を無効にして Workstation Player を起動し、RTM をサポートする物理ハードウェア上で仮想マシンをパワーオンします。
  3. パワーオン後に仮想マシンをサスペンドします。
  4. Hyper-V を有効にします。(物理マシンを再起動し、Workstation Player を再起動する必要があります。)
  5. サスペンド状態の仮想マシンをレジュームします。
  6. レジューム操作が失敗します。
物理ハードウェアが同じであっても、ホスト VBS モードで RTM がサポートされなくなったため、レジューム操作が失敗します。
注: Hyper-V を有効にして仮想マシンを起動すると、仮想マシンには RTM 機能がないため、作成済みのサスペンドされたイメージも RTM の影響を受けません。Hyper-V が無効であるか、有効のままであるかにかかわらず、仮想マシンのレジューム操作は成功します。