Workstation Pro では、ブリッジ ネットワーク、ネットワーク アドレス変換 (NAT)、ホストオンリー ネットワーク、およびカスタム ネットワークの各オプションを使用して、仮想ネットワーク用に仮想マシンを構成できます。すべてのネットワーク構成に必要なソフトウェアは、Workstation Pro のインストール時にホスト システムにインストールされます。 仮想ネットワーク コンポーネントについて Workstation Pro の仮想ネットワーク コンポーネントには、仮想スイッチ、仮想ネットワーク アダプタ、仮想 DHCP サーバ、NAT デバイスが含まれます。 一般的なネットワーク構成について仮想マシンのブリッジ ネットワーク、NAT、ホストオンリー ネットワークを構成できます。仮想ネットワーク コンポーネントを使用して、高度なカスタム仮想ネットワークを作成することもできます。 デフォルト ネットワーク構成の変更 [新規仮想マシン] ウィザードで標準のネットワーク オプションを選択すると、仮想マシンのネットワーク構成がセットアップされます。 ブリッジ ネットワークの構成Windows または Linux ホスト システムに Workstation Pro をインストールすると、ブリッジ ネットワーク(VMnet0)が設定されます。ブリッジ ネットワークでは、ホスト システムのネットワーク アダプタを使用して仮想マシンをネットワークに接続します。ホスト システムがネットワークに接続されている場合、一般的にブリッジ ネットワークは仮想マシンをネットワークにアクセスさせる最も簡単な方法です。 ネットワーク アドレス変換の構成Windows または Linux ホスト システムに Workstation Pro をインストールすると、NAT ネットワーク(VMnet8)が設定されます。[新規仮想マシン] ウィザードを使用して標準仮想マシンを作成すると、デフォルトで NAT ネットワークを使用するように仮想マシンが構成されます。 ホストオンリー ネットワークの構成 Windows または Linux ホスト システムに Workstation Pro をインストールすると、ホストオンリー ネットワーク(VMnet1)が構築されます。ホストオンリー ネットワークは、隔離された仮想ネットワークの構築が必要な場合に役立ちます。ホストオンリー ネットワークでは、仮想マシンとホスト仮想ネットワーク アダプタは、プライベート イーサネット ネットワークに接続されます。このネットワークは、ホスト システム内部で完結するネットワークです。 ホストオンリー ネットワークおよび NAT 構成での IP アドレスの割り当てホスト システムと、ホストオンリー ネットワークに設定された仮想マシンはすべて、仮想スイッチを介してネットワークに接続されます。通常、このネットワーク上のマシンはすべて TCP/IP プロトコル スイートを使用しますが、他の通信プロトコルを使用することも可能です。 LAN セグメントの構成LAN セグメントは、他の仮想マシンと共有されるプライベート ネットワークです。LAN セグメントは、多階層のテスト、ネットワーク パフォーマンスの分析、仮想マシンを隔離することが重要な場合などに有用です。 Workstation Pro での Samba の構成Linux ホスト システム上で Samba を実行している場合、Workstation Pro と連動するように Samba を構成できます。 Linux ホスト上におけるプロミスキャス モードでの仮想ネットワーク アダプタの使用 Workstation Pro では、Workstation Pro を実行しているユーザーにその設定を行う権限がない限り、仮想ネットワーク アダプタをプロミスキャス モードにすることはできません。この制限は、root ユーザーしかネットワーク インターフェイスをプロミスキャス モードにできないという一般的な Linux の慣例に従ったものです。 仮想マシンの MAC アドレスの管理と変更仮想マシンをパワーオンすると、Workstation Pro は各仮想ネットワーク アダプタにイーサネット メディア アクセス コントロール (MAC) アドレスを割り当てます。MAC アドレスは、各イーサネット ネットワーク デバイスに割り当てられる独自のアドレスです。 カスタム ネットワーク構成のサンプル仮想ネットワーク上でデバイスを組み合わせる方法は数多くあります。次の例は、複数のファイアウォールを介したサーバ接続を示します。