1 つの仮想マシンには最大 4 つのシリアル ポート(COM ポート)を追加できます。仮想シリアル ポートは、物理シリアル ポート、ファイル、名前付きパイプに出力できます。
仮想シリアル ポートを仮想マシンに追加すれば、モデムやプリンタなどのデバイスを仮想マシンで使用できるようになります。また、仮想ポートを使用して、仮想マシンからホスト システムまたは別の仮想マシンへデバッグ データを送信することもできます。
注: 仮想プリンタの機能によってシリアル ポートが構成され、ゲストはホスト プリンタを使用できるようになります。仮想マシンに追加のドライバをインストールする必要はありません。
手順
- 仮想マシンを選択して、 を選択します。
- [ハードウェア] タブで [追加] をクリックします。
- [ハードウェア追加] ウィザードで [シリアル ポート] をクリックします。
- 仮想シリアル ポートの出力送信先を選択します。
オプション |
説明 |
物理パラレル ポートを使用する |
ホスト システムの物理シリアル ポートに出力を送信します。 |
出力ファイルを使用 |
出力をホスト システム上のファイルに送信します。既存の出力ファイルの位置を指定するか、またはディレクトリを参照し、ファイル名を入力して新しい出力ファイルを作成します。 |
名前付きパイプに出力 |
2 つの仮想マシン間の直接接続、または仮想マシンとホスト システム上のアプリケーション間の接続を設定します。 |
- [名前付きパイプに出力] を選択した場合は、名前付きパイプを構成します。
- (Windows ホスト)デフォルトのパイプ名を使用するか、別のパイプ名を入力します。
パイプ名は
\\.\pipe\ で開始し、サーバとクライアントの両方で同じにする必要があります。
例:
\\.\pipe\namedpipe
- (Linux ホスト)最初のテキスト ボックスに /tmp/socket または別の UNIX ソケット名を入力します。
パイプ名はサーバとクライアントの両方で同じにする必要があります。
- デバッグ情報をホスト システム上のアプリケーションに送信するには、最初のドロップダウン メニューで [この端末はサーバです] を、2 つ目のドロップダウン メニューで [接続先はアプリケーションです] を選択します。
- デバッグ情報を別の仮想マシンに送信するには、最初のドロップダウン メニューで [この端末はサーバです] を、2 つ目のドロップダウン メニューで [接続先は仮想マシンです] を選択します。
- 仮想マシンのパワーオン時にポートを仮想マシンに接続するには、[パワーオン時に接続する] を選択します。
- [完了] をクリックすると、仮想マシンに仮想シリアル ポートが追加されます。
- (オプション) [ハードウェア] タブで、新しいシリアル ポートを選択し、[ポーリングで CPU を放棄する] を選択して、[OK] をクリックします。
このオプションは、シリアル接続を介して通信するデバッグ ツールを使用している場合に役立ちます。ゲスト OS のシリアル ポートが割り込みモードではなくポーリング モードで使用されている場合、パフォーマンス上の問題が発生する可能性があります。このオプションは、仮想マシンが、仮想シリアル ポートのポーリングしか行っていない場合に CPU 時間を強制的に放棄させます。
次のタスク
2 台の仮想マシン間の接続を設定する場合は、1 台目の仮想マシンがサーバとして設定されます。2 台目の仮想マシンについても上記の手順を繰り返してください。ただし、名前付きパイプの構成時に、[この端末はクライアントです] を選択して、仮想マシンをクライアントとして設定してください。