ホスト システムと、ホストオンリー ネットワークに設定された仮想マシンはすべて、仮想スイッチを介してネットワークに接続されます。通常、このネットワーク上のマシンはすべて TCP/IP プロトコル スイートを使用しますが、他の通信プロトコルを使用することも可能です。
NAT 構成はプライベート ネットワークもセットアップします。これには TCP/IP ネットワークを使用する必要があります。NAT に構成されている仮想マシンは、同じ仮想スイッチを使用してそのネットワークに接続されます。ホスト仮想ネットワーク アダプタは、ホスト システムを NAT が使用するプライベート ネットワークに接続します。各仮想マシンとホスト システムには、プライベート ネットワーク上のアドレスを割り当てる必要があります。
Workstation Pro のインストール時にホストオンリー ネットワークを有効にすると、その仮想ネットワーク用のサブネット IP アドレスが、未使用のプライベート サブネット IP アドレスとして自動的に選択されます。NAT 構成でも、Workstation Pro のインストール時に自動的に選択される未使用のプライベート ネットワークが使用されます。仮想ネットワークに関連付けられたサブネット番号が仮想ネットワーク エディタに表示されます。
通常、Workstation Pro が提供する仮想 DHCP サーバを使用して IP アドレスが割り当てられます。仮想 DHCP サーバが割り当てに使用しないアドレス群の中から、固定 IP アドレスを割り当てることもできます。DHCP を使った IP アドレスの割り当ては、固定アドレスを割り当てる場合に比べて、より多くのプロセスが自動的に実行されるため、簡単に行うことができます。ほとんどの Windows のオペレーティング システムは、起動時に DHCP を使用するように最初から設定されています。このため、Windows の仮想マシンは最初に起動されたときからネットワークに接続することができ、追加の構成作業を必要としません。
ただし、仮想マシン同士の通信に IP アドレスではなく名前を使用する場合は、プライベート ネットワークに命名規則かネーム サーバ、あるいはその両方を設定する必要があります。この場合は、固定 IP アドレスを使用したほうが簡単になります。
一般的に、頻繁にあるいは長期にわたって使用する仮想マシンには、固定 IP アドレスを割り当てるか、仮想マシンに常に同じ IP アドレスを割り当てるように仮想 DHCP サーバを構成したほうが便利です。一時的な仮想マシンには、仮想 DHCP で IP アドレスを割り当てます。