パラレル ポートをサポートする Linux 2.6.x カーネルでは、modprobe modulename、および modprobe parport_pc モジュールを使用します。Workstation Pro では、パラレル ポートの PC-style hardware オプション(CONFIG_PARPORT_PC)がカーネル モジュールとしてビルドされ、読み込まれる必要があります。

2.6.x シリーズの Linux カーネルは、パラレル ポート ハードウェアへのアクセスに特殊なアービトレイタを使用しています。ホスト システムがパラレル ポートを使用している場合は、仮想マシンはパラレル ポートを使用できません。仮想マシンがパラレル ポートを使用している場合は、ホストやそのホストにアクセスしているユーザーは、デバイスへのアクセスを拒否されます。ホスト システムからデバイスにアクセスするには、 [取外し可能デバイス] メニューを使用して、パラレル ポートを仮想マシンから切断する必要があります。

手順

  1. modprobe modulename および modprobe parport_pc の各モジュールがホスト システムにインストールされ、読み込まれているかどうかを確認するには、root ユーザーとして lsmod コマンドを実行します。

    /proc/modules ファイルでもモジュールのリストを確認できます。

    注: Linux 2.6.x では、 parport_pc を読み込んでも、一部のモジュールは読み込まれません。
  2. 必要に応じて、パラレル ポート モジュールを読み込みます。
    例: modprobe parport_pc && modprobe ppdev
    これで、パラレル ポートに必要なモジュールが挿入されます。
  3. lp モジュールが読み込まれている場合は、root として rmmod コマンドを実行して削除してください。
    例: rmmod lp
    lp モジュールが読み込まれていると、仮想マシンはパラレル ポートを正常に使用できません。
  4. /etc/modules.conf ファイルまたは/etc/conf.modules ファイル内で、lp モジュールを参照している行をコメント アウトしてください。
    構成ファイルの名前は、Linux ディストリビューションによって異なります。
    この行をコメント アウトすると、構成ファイルは、ホスト システムの再起動時に lp モジュールを開始しなくなります。
  5. パラレル ポート用の適切なモジュールが起動時に確実に読み込まれるようにするには、次の行を /etc/modules.conf ファイルまたは /etc/conf.modules ファイルに追加します。
    alias parport_lowlevel parport_pc