他のユーザーに配布する目的で仮想マシンを作成する場合は、仮想マシンの使用が予想されるすべてのホスト システムと最大限の互換性を持つように仮想マシンを構成する必要があります。しかし、ホスト システムと互換性を持つようにユーザーが仮想マシンへの変更を加える操作は制限されています。
手順
- 仮想マシンに VMware Tools をインストールします。
VMware Tools をインストールすることによって、仮想マシンの使用が大幅に改善されます。
- 実際に必要な仮想デバイスを見極め、仮想マシンといっしょに配布するソフトウェアに不必要なものや有用でないものは除外します。
汎用 SCSI デバイスは一般に不要です。
- 物理デバイスを仮想デバイスに接続するには、仮想マシンの構成時に [自動検出] オプションを使用します。
[[自動検出]] オプションによって、仮想マシンがユーザーのシステムに適応することができ、ホスト OS がWindows でも Linuxs でも機能します。物理デバイスを持たないユーザーには、警告メッセージが表示されます。
- 仮想マシンといっしょに配布するイメージ ファイルに CD-ROM またはフロッピーを接続するには、イメージ ファイルが仮想マシンと同じディレクトリにあることを確認してください。
この方法では、絶対パスではなく、相対パスが使用されます。
- 物理 CD-ROM とイメージの両方が必要な場合は、仮想マシンに 2 つの仮想 CD-ROM デバイスを構成してください。
たとえば、
Workstation Pro では、1 つの CD-ROM デバイスを物理 CD-ROM とイメージ間で切り替えるオプションは用意していません。また、ユーザーは、複数のイメージを出荷する場合に、物理 CD-ROM とイメージ間で切り替えることはできません。
- 適切なメモリ量を選択して仮想マシンに割り当ててください。
たとえば、ホスト システムに物理メモリが不足しているために割り当てたメモリを確保できない場合、ユーザーは仮想マシンをパワーオンすることができません。
- ゲストに相応するスクリーン解像度を選択します。
ユーザーの物理スクリーン サイズを超えるディスプレイを扱うよりも、手動で解像度を上げる方が容易なようです。
- Workstation Pro で再生することを目的として配布する仮想マシンで CD-ROM を正常に機能させるには、レガシー モードで CD-ROM デバイスを構成する必要があります。
一部のホスト OS は、非レガシー モードの CD-ROM はサポートしません。
- 仮想マシンにスナップショット オプションを構成する場合は、[パワーオフする] または [スナップショットまで戻る] を選択します。
[スナップショットまで戻る] オプションは、パワーオフ時に自身でリセットし元の状態に戻るデモ仮想マシンを配布するときに便利です。
Workstation Pro では、スナップショットを作成することはできません。