NAT デバイスは VMnet8 仮想スイッチに接続しています。NAT ネットワークに接続されている仮想マシンもまた、VMnet8 仮想スイッチを使用します。

NAT デバイスは、VMnet8 仮想ネットワーク上の仮想マシンからパケットが送信されるのを待ちます。パケットが送信されてくると、それを外部ネットワークに転送する前に、仮想マシンのアドレスをホスト システムのアドレスに変換します。

外部ネットワークからプライベート ネットワークの仮想マシン宛てにデータが送信されてきた場合も、NAT デバイスがデータを受信し、ネットワーク アドレスを仮想マシンのアドレスに置き換えて、仮想ネットワーク上の仮想マシンにそのデータを転送します。この変換は自動的に行われ、ゲスト OS とホスト システムでの構成はほとんど必要ありません。

NAT デバイスは DNS プロキシで、仮想マシンからの DNS リクエストをホスト システムが認識する DNS サーバに転送します。応答は NAT デバイスに返信され、それがまた仮想マシンに転送されます。

仮想 DHCP サーバから構成情報を受け取った NAT ネットワーク上の仮想マシンは、NAT デバイスを DNS サーバとして使用します。プライベートな NAT ネットワークの仮想マシンは、DNS を介してアクセスすることができません。NAT ネットワークで稼動する仮想マシンが DNS 名で互いにアクセスするようにする場合は、NAT ネットワークに接続されたプライベートな DNS サーバを設定し、DNS サーバを使用するように仮想マシンを構成する必要があります。