ゲスト OS とアプリケーションのインストールには、時間がかかることがあります。クローン機能を使用すると、一度のインストールと構成で仮想マシンのコピーを多数作成することが可能です。仮想マシンのクローンは、仮想マシンをコピーするよりすばやく簡単に作成できます。

クローンは、多数の同一仮想マシンをグループに配置する必要がある場合に便利です。たとえば、MIS 部は構成済みのオフィス アプリケーションが入っている仮想マシンのクローンを作成し、各従業員に提供することができます。完全な開発環境を構成した仮想マシンを用意し、ソフトウェア テストの基本構成としてその仮想マシンのクローンを繰り返し作成して使用できます。

この既存の仮想マシンを親仮想マシンと呼びます。クローン処理が完了すると、クローンは独立した仮想マシンとなります。

クローンに対して加えた変更は親仮想マシンに影響を与えず、親仮想マシンに対して加えた変更もクローンには影響しません。クローンの MAC アドレスと UUID は、親仮想マシンのものとは別になります。