仮想マシンへのパイプを介したシリアル接続のスピードを向上させることができます。

原則として、仮想マシンが仮想シリアル ポートを使ってデータを送信する出力スピードには制限がありません。このため、出力スピードは実際には、パイプの接続先のアプリケーションが入力データを読み込むスピードによって決定されます。

前提条件

  • ゲスト OS を使用して、仮想マシンで実行中のアプリケーションがサポートする最高速度にシリアル ポートを構成します。
  • 仮想マシンをパワーオフして、Workstation Pro を終了します。

手順

  1. テキスト エディタで、仮想マシンの構成ファイル(.vmx)に次の行を追加します。

    serialport_number.pipe.charTimePercent = "time"

    port_number はシリアル ポートの番号で、0 から始まります。最初のシリアル ポートは serial0 となります。time は正の整数値で、ゲスト OS のシリアル ポートにデフォルトで設定されている速度に対して何パーセントの時間で 1 文字を転送するかを指定します。たとえば、これを 200 に設定すると、ポートは 1 文字の転送に倍の時間を費やすように(つまり、データをデフォルトの半分の速度で送信するように)強制されます。これを 50 に設定すると、ポートが 1 文字の転送に費やす時間が半分に短縮されます。つまり、データの送信がデフォルトの倍の速度で行われるように強制されます。

  2. シリアル ポート速度がゲスト OS で適切に設定されているものとして、上記の設定値を 100 から開始して徐々に減らし、接続が着実に動作する最高速度を見つけてください。