NAT 構成の場合、NAT デバイスを使用してネットワーク上で稼動する仮想マシンは、DHCP リクエストを送信して IP アドレスをダイナミックに取得することができます。
デフォルト構成の場合、仮想 DHCP サーバは、net.128 ~ net.254 の範囲の IP アドレスをダイナミックに割り当てます。ここで、net は、NAT ネットワークに割り当てられたネットワーク番号です。Workstation Pro は NAT ネットワークに対して常にクラス C アドレスを使用します。net.3 ~ net.127 の IP アドレスは、固定 IP アドレスに使用できます。IP アドレス net.1 はホスト仮想ネットワーク アダプタに、net.2 は NAT デバイスに割り当てられています。
NAT ネットワーク上の仮想 DHCP サーバは、IP アドレスに加えて、仮想マシンの稼動を可能にする構成情報も送信します。この情報には、デフォルト ゲートウェイや DNS サーバなどが含まれます。DHCP からの応答で、NAT デバイスは IP アドレス net.2 をデフォルトのゲートウェイや DNS サーバとして使用するように仮想マシンに指示します。このルーティングによって、外部ネットワークに送信される全 IP パケットおよび DNS リクエストが NAT デバイスに転送されます。