VMware Workstation 15 Pro | 2018 年 9 月 24 日 | ビルド 10134415 |
リリース ノートの概要
VMware Workstation Pro について
VMware Workstation Pro™ では、技術者が複数の x86 ベースの Windows、Linux、および他のオペレーティング システムを同じ PC で同時に実行してソフトウェアを開発、テスト、デモ、および導入できます。
仮想マシンが個人用 PC またはプライベート エンタープライズ クラウドのどちらにあっても、仮想マシンでサーバ、デスクトップ、およびタブレット環境を複製し、複数のプロセッサ コア、数 GB のメイン メモリとグラフィック メモリを各仮想マシンに割り当てることができます。
詳細については、VMware Workstation Pro のドキュメントを参照してください。
システム要件
2011 年以降に発売されたプロセッサ (CPU) を使用したシステムがサポートされています。以下はサポート対象外です。
- 2011 Bonnell マイクロアーキテクチャをベースにする Intel Atom プロセッサ。Atom Z670/Z650、Atom N570 など。
- 2012 Saltwell マイクロアーキテクチャをベースにする Intel Atom プロセッサを使用するシステム。Atom S1200、Atom D2700/D2500、Atom N2800/N2600 など。
- Llano および Bobcat マイクロアーキテクチャをベースにする AMD プロセッサを使用するシステム。コード名 Hondo、Ontario、Zacate、Llano など。
また、以下のシステムもサポートされます。2010 Westmere マイクロアーキテクチャをベースにする Intel プロセッサを使用するシステム。Xeon 5600、Xeon 3600、Core i7-970、Core i7-980、Core i7-990 など。
新機能
Workstation 15 Pro は、新たに以下のサポートを提供します。
- 新しいゲスト OS のサポート
- Windows 10 1803
- Ubuntu 18.04
- Fedora 28
- RHEL 7.5
- CentOS 7.5
- Debian 9.5
- OpenSuse Leap 15.0
- FreeBSD 11.2
- ESXi 6.7
- DirectX 10.1
DirectX 10.1 は DirectX 10.0 の増分アップデートです。マルチサンプリング アンチエイリアシング (MSAA) のサポートにより高品質の視覚効果を提供します。DirectX 10.1 は Shader Model 4.1 および Cubemap Array もサポートします。
- ハードウェア バージョン 16
- DirectX 10.1 のサポート
- 最大 3GB のグラフィックス メモリ
- REST API
Workstation RESTful API を使用して、標準の JSON over HTTP または HTTPS を使用する一般的な仮想マシン タスクを自動化することができます。次の仮想マシン操作がサポートされています。- 仮想マシン インベントリ管理
- 仮想マシンの電源管理
- 仮想マシンのクローン作成
- ネットワーク管理
- 高 DPI のサポート
高 DPI 関連の機能を使用するには、ホストおよび仮想マシンのオペレーティング システムが Windows 10 バージョン 1703 以上である必要があります。- ホスト レベルの高 DPI のサポート - Workstation インターフェイスは、ホスト レベルの DPI 変更を自動検出し、新しい DPI に合わせてレイアウトを自動調整します。
- ホストとのゲスト DPI の同期 - ホスト側で DPI が変更されると、ゲスト OS はホスト DPI に合わせて DPI を調整します。
この機能には VMware Tools 10.3.2 が必要です。
- vCenter Server に接続するときの [ホストおよびクラスタ] ビュー
Workstation 15 Pro は、リモート vSphere に接続するときに新しい [ホストおよびクラスタ] ビューを追加します。インベントリ ツリーには、オブジェクトの階層配置が 2 つの異なるビューで表示されるようになりました。それは、[ホストおよびクラスタ] と [仮想マシン] です。これらの 2 つのビューはワンクリックで簡単に切り替えることができます。
これは Windows ホストのみの機能です。
- vSphere 6.7 のサポート
Workstation 15 Pro は vSphere 6.7 をシームレスにサポートします。Workstation 15 Pro からリモート ESXi 6.7 ホストまたは vCenter Server 6.7 に接続し、vSphere 上で実行しているリモート仮想マシンを管理できます。また、ローカル仮想マシンを vSphere 6.7 にアップロードすることも、vSphere 6.7 上で実行しているリモート仮想マシンをローカル デスクトップにダウンロードすることもできます。
また、VMware VCSA 6.7 (vCenter Server Appliance) OVA パッケージをデプロイして Workstation 15 Pro で実行することもできます。
- 仮想マシンへの USB 自動接続
接続ルールを記憶するように Workstation 15 Pro を構成すると、USB デバイスはパワーオンされた仮想マシンに自動的に接続できます。
これは Windows ホストのみの機能です。
- Linux 仮想マシンへの SSH ログイン
Workstation 15 Pro が提供する SSH を使用して Linux 仮想マシンにアクセスできるようになりました。
この機能を使用するには、ホストのオペレーティング システムが Windows 10 バージョン 1803 以上である必要があります。
- ユーザー エクスペリエンスを向上
- ゲストの拡大表示
ゲストの拡大表示機能は、Linux ゲストおよび Windows XP 以前の Windows ゲストで有効です。縦横比を維持した拡大機能を使用してユーザー インターフェイスの縦横比を変えずに仮想マシンの表示を拡大したり、自由サイズの拡大機能を使用して仮想マシンの表示をユーザー インターフェイスいっぱいに拡大することもできます。
これは Windows ホストのみの機能です。 - 仮想マシン ディレクトリを開く
Workstation Pro ライブラリの仮想マシンを右クリックし、[仮想マシン ディレクトリを開く] を選択すると、Windows ホストから仮想マシン ディレクトリに簡単にアクセスできます。
Linux Workstation Pro はすでにこの機能をサポートしています。
- ゲストの拡大表示
- Linux ホスト Wayland のサポート
Workstation 15 Pro を Linux ホストの Wayland デスクトップで実行できるようになりました。Wayland デスクトップに Workstation Pro をインストールするには、ターミナル モード インストールを使用する必要があります。
- 仮想 NVMe ストレージのパフォーマンス向上
解決した問題
- 物理ディスクを直接使用する仮想マシンで黒い画面が表示されることがある
仮想マシンが物理ディスクを直接使用するときに、仮想マシンをパワーオンした後、仮想マシンで黒い画面が表示されることがあります。
この問題は解決されています。
- パラレル ポートが物理パラレル ポートにマップされていると、パワーオンしたときに仮想マシンがクラッシュし、エラーが表示されることがある
仮想マシンがパラレル ポートを使用していて、パラレル ポートがホスト OS の物理パラレル ポートにマッピングされていると、仮想マシンをパワーオンした後に次のエラーが発生して仮想マシンがクラッシュすることがあります。VMware Workstation で回復不能なエラーが発生しました:(vcpu-0)
この問題は解決されています。
- DELL Thunderbolt USB ドックに接続された USB デバイスが仮想マシンに接続できないことがある
USB デバイスを DELL Thunderbolt などの USB ドックに接続すると、USB デバイスが仮想マシンに接続できないことがあります。
この問題は解決されています。
- 一部の 3.1 xHCI コントローラに接続された USB デバイスが Windows ホスト上のパススルーに使用できない
Windows ホストで、[仮想マシン] > [取外し可能デバイス] を選択すると、一部の USB 3.1 コントローラに接続されている USB デバイスが一覧表示されません。そのため、デバイスを仮想マシンにパススルーできません。
この問題は解決されています。
- Linux ホストでズーム ユーティリティを使用すると、Workstation Pro のインターフェイスがクラッシュすることがある
Ubuntu 18.04 などの一部の Linux ホストでは、ズーム ユーティリティを使用すると Workstation Pro のインターフェイスがクラッシュすることがあります。
この問題は解決されています。
既知の問題
- 特定のサードパーティ製ソフトウェアがホストにインストールされていると、マウスクリックの機能が動作しないことがある
WizMouse などの特定のソフトウェアをホストにインストールすると、マウスクリックの機能が仮想マシンで動作しなくなることがあります。
回避策:
- 仮想マシンをパワーオフします。
- 仮想マシンの .vmx ファイルに次のエントリを追加します。
mks.win32.processWin32MouseInput = "TRUE" - 仮想マシンをパワーオンします。