Workstation Pro では、Workstation Pro を実行しているユーザーにその設定を行う権限がない限り、仮想ネットワーク アダプタをプロミスキャス モードにすることはできません。この制限は、root ユーザーしかネットワーク インターフェイスをプロミスキャス モードにできないという一般的な Linux の慣例に従ったものです。

Workstation Pro をインストールして構成するには、root ユーザーの権限が必要です。Workstation Pro は root の所有権と root グループの所有権で vmnet デバイスを作成するため、root ユーザーのみが、そのデバイスに対して読み取りおよび書き込み許可を持ちます。

仮想マシンのネットワーク アダプタをプロミスキャス モードに設定するには、vmnet デバイスに対して読み取りおよび書き込みアクセス権も持つ root ユーザーの権限で Workstation Pro を起動しなければなりません。たとえば、ブリッジ ネットワークを使用する場合は、/dev/vmnet0 へのアクセス権が必要です。

一部のユーザーに vmnet デバイスに対する読み取りおよび書き込みアクセス権を許可するには、新しいグループを設定して、該当するユーザーをそのグループに追加し、該当するデバイスに対する読み取りおよび書き込みアクセス権をそのグループに許可します。この変更は、ホスト OS で root ユーザーのアカウントから行う必要があります。

次の例の newgroup は、vmnet0 をプロミスキャス モードに設定できるグループです。

chgrp newgroup /dev/vmnet0
chmod g+rw /dev/vmnet0

次の例では、すべてのユーザーが vmnet0 をプロミスキャス モードに設定できます。

chmod a+rw /dev/vmnet0