ネットワーク アドレス変換(NAT)を構成すると、仮想マシンはホスト システムの IP アドレスおよび MAC アドレスを共有します。

仮想マシンとホスト システムはネットワーク外部では認識されない 1 つの ID を共有します。仮想マシンには独自の IP アドレスがありません。代わりに、ホスト システム上に独立したプライベート ネットワークがセットアップされ、仮想マシンはそのネットワーク上のアドレスを VMware 仮想 DHCP サーバから取得します。VMware NAT デバイスは、各仮想マシンと外部ネットワーク間におけるネットワーク データを渡します。VMware NAT デバイスは、各仮想マシンに送られてくるデータ パケットを的確に識別し、該当する仮想マシンに送信します。

NAT を選択すると、仮想マシンは多様な標準プロトコルを使用して、外部ネットワーク上の他のマシンに接続できるようになります。たとえば、HTTP を使って Web サイトを表示したり、FTP でファイルを転送したり、Telnet で別のシステムにログインしたりすることが可能です。ホスト システムのトークン リング アダプタを使って TCP/IP ネットワークに接続することも可能です。

デフォルトの構成では、外部ネットワークのシステムから仮想マシンに接続を開始することはできません。デフォルトの構成では、たとえば仮想マシンを Web サーバとして使用し、Web ページを外部ネットワークのシステムに送信することはできません。この制限により、セキュリティ ソフトウェアをインストールするまでの間、ゲスト OS をセキュリティ侵害から保護できます。

[新規仮想マシン] ウィザードで仮想マシンを作成するときには、デフォルトで NAT が使用されます。

仮想マシンは NAT によってホスト システム上のネットワーク接続を使用し、インターネットやその他の TCP/IP ネットワークに接続します。NAT は、イーサネット、DSL、および電話モデムと共に使用できます。独立したプライベート ネットワークがホスト システムに設定されます。仮想マシンはこのネットワーク上のアドレスを VMware 仮想 DHCP サーバから取得します。